ポリプロピレン用イメージ

ポリプロピレン用

つきにくい難接着素材「ポリプロピレン」に適応した接着剤をご紹介します。

SX-PPK1000(EXP) 特長

PP専用

難接着素材であるポリプロピレン樹脂への優れた接着性を示します。

一液形

プライマー処理が不要で、作業環境・作業効率が向上します。

異種材料の接着

ポリプロピレン樹脂をはじめ、様々な被着材に対して優れた接着性を有します。熱歪を緩和できる弾性接着剤であるため、異種材料の接着が可能です。  

柔軟な硬化物性

柔軟性および追従性に優れた硬化フィルムを有しているため、良好なはく離接着性を発現します。

SX-PPK1000(EXP) 製品データ

従来接着剤との比較

  表面処理方法 SX-PPK1000(EXP) 従来接着剤
引張りせん断接着強さ(MPa)
PP×PP
未処理 1.4 0.3
PP専用プライマー処理 (必要なし) 2.8
コロナ放電表面処理 (必要なし) 0.7(1回処理)
1.3(2回処理)
180°はく離接着強さ(N/25mm)
PP×キャンバス
未処理 75 3
PP専用プライマー処理 (必要なし) 50
コロナ放電処理 (必要なし) 10(1回処理)
30(2回処理)

引張りせん断接着強さ

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • 接着剤塗布量:100μm 両面塗布
  • 接着面積:25mm×25mm
  • 引張速度:50mm/min

180°はく離接着強さ

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • 接着剤塗布量:300μm 両面塗布
  • 圧締:ゴムローラー
  • 引張速度:200mm/min

PP(ホモポリマー)と各種被着材の引張りせん断接着強さ

(単位:MPa)
PP(ホモポリマー)×各種被着材 引張りせん断接着強さ
PP 1.4 CF5 AF5
PPタルク10wt% 1.6 CF
PVC 1.3 CF9 AF1(PP)
PC 1.4 CF9 AF1(PP)
ABS 1.4 CF6 AF4(PP)
PMMA 1.6 CF8 AF2(PP)
PA6 1.3 CF8 AF2(PP)
SPCC 1.5 CF1 AF9(SPCC)
AL 1.6 CF
PET 1.6 CF
PBT 1.6 CF
PPO 1.5 CF8 AF2(PP)
PPS 1.1 CF3 AF7(PPS)
POM 1.1 CF3 AF7(POM)
PA MXD6 1.3 CF5 AF5(MXD6)
PEEK 2.2 CF
FRP 1.6 CF
SUS304 2B 0.8 AF(SUS)

※CF:接着剤の凝集破壊 AF:被着体からの界面破壊
 数字は接着面積に対するそれらの割合を示す。
 AFの場合の括弧内は界面破壊が起こった側の被着体を示す。

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • 接着剤塗布量:100μm 両面塗布
  • 接着面積:25mm×25mm
  • 引張り速度:50mm/min
  • 破壊状態:目視にて確認

PPタルク(10%タルク含有PP)と各種被着材の引張りせん断接着強さ

(単位:MPa)
PPタルク×各種被着材 常態 80℃×1週間 80℃85%RH×1週間
PPタルク 1.6 CF 2.1 CF8 AF2(PP) 1.9 CF
ABS 1.6 CF 2.1 CF4 AF6(ABS) 1.9 CF
PMMA 1.5 CF 2.2 CF9 AF1(PP) 1.8 CF
PBT 1.7 CF8 AF2(PP) 2.2 CF 1.8 CF
PPO 1.7 CF9 AF1(PP) 2.2 CF 2.0 CF
PPS 1.1 CF2 AF8(PPS) 2.2 CF 2.0 CF
POM 1.0 CF3 AF7(POM) 1.0 CF2 AF8(POM) 1.0 CF2 AF8(POM)
PA MXD6 1.6 CF 2.2 CF3 AF7(RENY) 1.4 CF2 AF8(RENY)
SUS304 2B 0.7 AF(SUS) 2.2 CF3 AF7(SUS) 1.7 CF3 AF7(SUS)
アルミ 1.7 CF8 AF2(PP) 2.2 CF 2.0 CF
1.6 CF2 AF8(Cu) 2.0 CF 1.9 CF

※CF:接着剤の凝集破壊 AF:被着体からの界面破壊
 数字は接着面積に対するそれらの割合を示す。
 AFの場合の括弧内は界面破壊が起こった側の被着体を示す。

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • オープンタイム:5分(金属・PPの場合は10分)
  • 塗布量:片面約100μmで両面塗布
  • 引張速度:50mm/min
  • 破壊状態:目視にて確認
  • 圧締:ピンチ2個

各種被着材とのはく離接着強さ

(単位:N/25mm)
各種被着材×キャンバス
180°はく離接着強さ
常態
23℃50%RH×1週間
常態後、80℃×1週間 常態後、80℃85%RH×1週間
PP 75.3 CF7 AF3 84.2 CF 132.0 CF9 AF1
PPタルク(タルク10wt%) 93.1 CF3 AF7 129.8 CF5 AF5 129.2 CF
PC(ガラスファイバー30wt%) 88.3 CF 108.4 CF 132.4 CF
ABS 85.3 CF 105.4 CF 118.0 CF
PC/ABS 92.0 CF 111.5 CF 127.5 CF
PMMA 90.9 CF 111.6 CF 124.1 CF
PA MXD6 107.3 CF 113.3 CF 52.8 AF
PBT 80.2 CF 116.0 CF 118.5 CF
PPO 87.5 CF 118.4 CF 130.5 CF
PPS 89.7 CF 108.7 CF 131.0 CF
PEEK 94.1 CF 102.5 CF 110.8 CF
POM 67.9 CF5 AF5 83.5 CF5 AF5 46.5 CF1 AF9
SPCC-SD 73.8 CF1 AF9 111.0 CF 110.8 CF
SUS304 2B 41.6 AF 120.7 CF6 AF4 129.1 CF
  • 養生:23℃50%RH×1週間
  • 接着剤塗布量:300μm 両面塗布
  • 圧締:ゴムローラー
  • 引張速度:200mm/min
  • 破壊状態:目視にて確認

冷熱サイクル後の引張りせん断接着強さ(-40℃×30分⇔85℃×30分)

(単位:MPa)
  PP×ABS PP×アルミ
初期 1.4 CF6 AF4(PP) 1.6 CF
100サイクル 1.9 CF7 AF4(PP) 2.0 CF7 AF3(PP)
250サイクル 1.9 CF1 AF9(PP) 2.2 CF6 AF4(PP)
500サイクル 2.3 CF2 AF8(PP) 2.8 CF6 AF4(PP)
750サイクル 2.2 CF2 AF8(PP) 2.2 CF5 AF5(PP)
1000サイクル 1.8 CF1 AF9(PP) 2.7 CF4 AF6(PP)
1500サイクル 1.8 CF2 AF8(PP) 2.5 CF4 AF6(PP)

※CF:接着剤の凝集破壊 AF:被着体からの界面破壊
 数字は接着面積に対するそれらの割合を示す。
 AFの場合の括弧内は界面破壊が起こった側の被着体を示す。

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • 塗布量:100μm 両面塗布
  • 接着面積:25mm×25mm
  • 引張速度:50mm/min
  • 破壊状態:目視にて確認

耐熱・耐寒老化後の引張りせん断接着強さ

(単位:MPa)
  -35℃
(PP×ABS)
-35℃
(PP×アルミ)
100℃
(AL×AL)
120℃
(AL×AL)
0週間 1.4 CF6 AF4(PP) 1.6 CF 1.9 CF 1.9 CF
1週間 2.2 CF8 AF2(PP) 2.2 CF7 AF3(PP) 3.7 CF 3.3 CF
2週間 2.2 CF7 AF3(PP) 2.2 CF7 AF3(PP) 3.5 CF 3.9 CF
4週間 2.3 CF7 AF3(PP) 2.1 CF6 AF4(PP) 3.4 CF 3.9 CF
8週間 2.2 CF8 AF2(PP) 2.1 CF7 AF3(PP) 3.5 CF 3.9 CF

※CF:接着剤の凝集破壊 AF:被着体からの界面破壊
 数字は接着面積に対するそれらの割合を示す。
 AFの場合の括弧内は界面破壊が起こった側の被着体を示す。

  • 養生:23℃50%RH×7日間
  • 各試験条件:養生後、各温度条件下にて放置。
  • 塗布量:100μm 両面塗布
  • 接着面積:25mm×25mm
  • 引張速度:50mm/min
  • 破壊状態:目視にて確認

参考:基礎知識ページリンク

プライマーPP7F

  • 従来のスーパーXなどに適用できる、PP樹脂への接着性を改善するプライマー(下地処理剤)もございます。

引張りせん断接着強さ(スーパーXとPP7Fを使用)

(単位:MPa)
  接着剤:スーパーX No.8008
プライマー:PP7F
PP×PP 常態 1.9
耐水 1.5
耐熱 2.6

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