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接着基礎知識
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この章のポイントは、「つけたあと、それをどう使いますか?」というところです。
屋外で使うとか、車の車内に置き去りにするとか、適当に鞄の中につっこみますとか、もしかしたら間違って落としちゃうかも、とか。
私たちは、つけようとしてる時には、つけることに一生懸命になりがちで、そのあとのことを忘れてしまっていることが多いものです。
ところが、「剥がれる」というのは、「つけた後に起こる」んです。ですから「つけたあと、それをどう使いますか?」というのは重要なポイント。
当たり前のことですが、中々気づかないものなんですね。でもそこが大事。
剥がれる原因の3大要素は、「衝撃」「水」「熱」です。
特に、この3つが「複合的に」かかってきた際に剥がれやすいんですね。
それぞれにどんな接着剤が向いているかを見ていきましょう。
まずは、衝撃。
衝撃に強いのは、軟らかく固まるタイプです。硬いと接着剤自身が割れやすいので。
軟らかく固まる接着剤としては、弾性接着剤「スーパーX」や、合成ゴム・プラスチック用接着剤「UT110」、ゴム系溶剤型接着剤「速乾G」、タイル張り用接着剤「タイルエース」、ビニール用接着剤「ビニール用」、手芸クラフト用接着剤「クラフトマルチ」などがあげられます。
セメダインの家庭用商品ページには、硬くかたまるのか、軟らかくかたまるのかの目安がアイコンで載っていますので参考にしてみて下さい。
次に、水。
水に強いのは、先ほどの固まり方でいうと2液を混ぜるタイプか、湿気反応型などを使うのがオススメ。シンナーや水に溶かしてあるタイプは弱いので。
2液を混ぜるタイプには、エポキシ樹脂系接着剤の「スーパー」や「EP001N」、湿気反応型には、弾性接着剤「スーパーX」などがあります。瞬間接着剤は水に弱いことも覚えておくと良いかも知れません。
最後に、熱についてです。
ここでは、「たいていの接着剤は、耐熱温度が60℃~80℃程度」と覚えておきましょう。
広く市販されている接着剤で、100℃の壁を越えられるのは、スーパーXとEP001Nくらいのものです。100℃は本当に厳しい。もちろん、生活環境で100℃を超えるシーンなんてなかなかありませんが、夏場に局所的であれば、70~80℃程度に達することもあります。放置してあったプラスチック製品が曲がったり歪んだりしてしまっているのを見たことある人も多いと思います。それを考えると、100℃超の耐熱性は安心感として強いものがあるといえるでしょう。
80℃の温度に対して耐熱温度が80℃だと、自然にははがれなくても、ちょっと振動がかかったり、触っただけではがれて取れてしまったりします。複合的な要因ではがれるとはそういうものです。
ですから、先ほどの60~80℃というのも、安全をみたら実用範囲的には55℃~70℃程度と考えておいた方が良いかと思います。
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