2019年07月31日家庭用

失われた靴底が蘇る!シューズドクターNで直した革靴で山手線一周を歩く(地主恵亮)

革靴というものがある。ビジネスシューズと言ってもいいだろう。スーツを着る際は必ずと言っていいほど革靴を履く。普段スーツを着て仕事をしている人はほぼ毎日革靴を履くことになる。

その結果、革靴の裏側は擦り減ってしまう。頑張って仕事をした証だ。誇らしくすらある。ただ擦り減ると買い替えだな、となるのだけれど、革靴は高い場合が多い。そこで直してしまってはどうだろう、自分で。簡単に失われた靴底が蘇るのだ。

革靴の底がボロボロ

靴の宿命なのだけれど、歩けば歩くほど、靴底は削れてしまう。そこ以外は普段から磨いたりしていて綺麗だけれど、底だけはどうにもならない。日々、どんどんと驚くペースで削れてしまうのだ。

どうも、この記事を書いている地主です!

私は普段、革靴を履くことがあまりないのだけれど、もちろん履くことはある。上記の写真はスーツで革靴を履いて、オマーンの砂漠に行ったものだ。苦楽を共にした靴なのでとても愛着のある革靴と言える。

ただもうね、

ボロボロ!

愛着があると言いながら、そもそも一度も磨いたことがない。さらに靴底はひどいことになっている。とんでもなく削れている。5年ほど履いている革靴なので仕方がないけれど、削れ方がえぐい。カバオくんに自分の顔を食べさせたアンマンパンみたいになっている。

もう中の茶色いのが見えているもんね!

もう買い換えてもいいのかもしれない。でも、愛着の塊だ。あとお金もない。これが一番の問題でお金がないのだ。上記のオマーンの砂漠も自腹で行った。そんなことをしていたらお金がないのだ。

そこでシューズドクターNの出番です!

男の工房のような感じ

革靴の靴底を直す方法はいくつかある。そういうお店もある。ただね、高いのだ。安い革靴の場合、もう買った方が安いのではないか、という場合すらある。そこで自分で直すことにした。シューズドクターNなら誰でも簡単に安価で直せるのだ、と聞いている。

必要なものが全部入っています!

シューズドクターNは一足使い切りサイズの20mlなら550円(税別)で、3足ほど直せる50mlなら900円(税別)だ。ただ店舗によるが実売はもっと安く手に入る。今回私は50mlを使ったけれど、600円くらいだった。これで直せるなら安いではないか。

まず修理する部分の汚れを落として、

付属の紙やすりで削る

改めて見るとすごい削れだな!

この時点でなんか楽しい。男の隠れ家に設置された工房で作業している感じ。本当は知り合いの事務所でやっているのだけれど、自分の工房を持ったような気がしてくる。修理の作業なのだけれど、何かを作り出している感じだ。

付属のポリ板を修理したい部分の

周りに貼って、

シューズドクターNを流し込んで、

ヘラで平らに!

何かを作り出すというのは間違いではなく、失われた靴底を作り出しているのだ。ヘラで平らにする時が職人のようで楽しい。ちなみに一回に4mm程度を生み出すことができるので、それ以上削れている場合は、一度乾燥させて、繰り返し同じ作業をすればいい。

あとは乾燥!

24時間乾燥させれば完成だ。ガムテープなどを写真のようにして乾燥させるのがオススメ。乾燥以外の作業時間としては、10分くらいだった。とにかく簡単。それでいて楽しい。あとで写真を見返していたら、作業中に笑っていた。マジで楽しいのよ。

笑っていた!

片足は4mm以上削れていたので、次の日にもう一度同じ作業をした。もう慣れていたので3分くらいで終了。楽しくて、事務所にいた別の人に「その革靴を直させてくれ」と言ったほどだ。乾燥に24時間かかるので、帰れないから無理、と断られたけど。

完成です!

削れていたのが嘘みたい!

すごいよね!

強度はどうなのか

直すのは非常に簡単だった。しかも、懐にも優しい。問題は強度である。直ったからと言って、またすぐに削れるのならば、意味がない。意味がなさすぎる。それを確かめるべく、新宿から山手線を歩いてみようと思う。

山手線を外回りで回ります!

新宿駅からスタートです!

新品みたいですよ!

新宿駅から山手線を外回りで一周する。一周もすれば直した靴の強度がわかるだろうから。外回りにしたのは、仕事の外回りにかけて、そうしてみた。そういうかわいい茶目っ気にカッコよさを混ぜてギュッとすると私になるのだ。

すっごい歩きやすいよ!

もともと自分に馴染んでいる革靴なので歩きやすい。新しい靴を買った時の「靴ズレするかも」という恐怖はない。直して使う利点だ。長く失われていた気がする、革靴のカツカツというカッコいい音が東京の街にこだまする。

目白駅辺りまで元気!

池袋に到着!

順調に歩いていた。ただ目白駅と池袋駅で手の角度が異なる。下がってきている。疲れだ。靴がどうのではない。単純な歩き疲れだ。革靴は元気なのだけれど、私が疲れている。だって、新宿から池袋まで歩くことってないじゃない。普通は電車乗るじゃない。

靴は元気!

私は疲れている

大塚駅で、

中敷を買って、

ちょっと復活!

履きなれた革靴と書いたけれど、よく考えるとこんなに長く歩いたことはなかった。結果、右の足の指の付け根の辺りにマメができ始めていた。そこで大塚駅近くのお店で中敷を買った。そしたら、ちょっと復活。もう靴底がどうとかではない、彼よりも私の問題になってきている。

歩いてはいるけれど、

靴底は問題ないけれど、

私がもうダメ!

中敷で確かに少し復活した。今まで靴に中敷を入れてこなかった人生を後悔した。中敷でこんなに歩きやすくなるとは思わなかった。しかし、その効果は長くなく、だんだんと疲れ、マメは確実に成長しているのを感じた。

とにかく歩く

もう、思ってしまう。靴底よ、削れろよと。靴底が削れたら、「このくらいの強度なんですね」で終われるのに。でも、全然終わらない。全く削れない。こっちの体力的なものはバンバン削られるのに。

東京駅に到着!

23キロ以上、すでに歩いています

ただ靴底に異常なし!

削れろよ、削れてくれよ。革靴で初めて20キロ以上続けて歩いた気がする。体力的にもキツいし、マメが痛い。もう十分なのではないだろうか。山手線一周はできなかったけれど、シューズドクターNの強度は問題ない。むしろ完璧だ。

帰ります!

5日後の再挑戦

新宿駅から山手線沿いを東京駅まで歩いた5日後、続きを歩くことにした。強度の検証としては完璧だと思ったけれど、ここまで来たのだから、残りも歩こうと思ったのだ。いま思えば、無駄な思いつきだった。

再び、東京駅から歩きます!

新橋駅の高架下って工事してるんだね

高輪付近の天井の低い高架下を歩き、

品川駅へ

マメが痛い!

天井の低い高架下は田町駅から品川駅の間。この間に高輪ゲートウェイ駅ができる。順調に建設は進んでいるようだったけれど、高架下をくぐったせいで、建設の様子はほぼ見えなかった。戻ってもよかったのだけれど、マメが痛くてそれどころではなかった。この靴にどうやら私は馴染んでないみたい。もう買い換えようかな。靴底は問題ないけど。

大崎へ向かって、

楽しく、

歩こうではないか!

到着!!!

13キロ歩いています!

靴は元気です!!!

東京駅から大崎駅まで歩いた。距離にして13キロ。ランナーズハイって言うのかな、私の笑顔を見て欲しい。バリバリ歩きますよ、という感じだ。大崎駅から新宿駅までも、バリバリですよ、という笑顔だ。

新宿を目指しますよ!

電車で、、、

はやいな!

新宿駅に到着!!! 靴も全然大丈夫!

電車乗っちゃった。キツくて、痛くて電車乗っちゃった。だって、シューズドクターNが頑丈なんだもん。本当に歩いたからわかる。合計で30キロ以上歩いてもシューズドクターNは全く問題ない。もう私の負けだ。もう無理なのだ。歩きたくないのだ。電車の速さに感動したもの。

私はもうダメです!

交通機関を使うといい

シューズドクターNは安く簡単に革靴を直せるので本当によかった。楽しかったし。そのあとの耐久テストはキツかった。よく考えると電車やバス、車が世の中にはあるのだ。それを使えばいいじゃない。歩かなくていいじゃない、ということ強く感じた。みんな、乗った方がいいよ! それにしてもシューズドクターNすごいな。 その強度を私にも欲しい。

初めて革靴を磨いた!


地主恵亮(じぬし けいすけ)
1985年福岡県生まれ。2009年より人気Webサイト「デイリーポータルZ」にて執筆を開始。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女(鉄人社)」、「ひとりぼっちを全力で楽しむ(すばる舎)」がある。(全く釣れない)釣りを得意とする。


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