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接着基礎知識
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柔らかいビニール(軟質塩化ビニル)を接着するときのポイント。
一般に「ビニール」と呼ばれている軟質塩化ビニル樹脂を接着する際に気をつけなくてはならない点は"可塑剤"(かそざい)です。
可塑剤は、本来硬い樹脂である塩化ビニル樹脂を柔らかくさせるために添加されていますが、徐々に可塑剤が表面に滲み出し、それと共に柔らかかったビニールは硬くなっていきます。(※メーカーやグレードによる差があります)
接着した場合、ビニールから滲み出てきた可塑剤が、接着剤に移行し、接着剤を柔らかくさせてしまう(=接着剤が剥がれやすくなってしまう)問題があり、接着剤を選ぶ際には、この問題をクリアした接着剤を選定する必要があります。
私たちは、柔らかなプラスチックフィルムを見ると、総じて「ビニール」と呼んでしまいがちです。
ところが実際は、「ビニール袋」と呼んでいるものの大半が「ポリエチレン製」であったり、「ビニールシート」と呼んでいるものの中には「ポリエチレン製」や「ポリプロピレン製」のものが多くあります。
他にも、「ビニ傘」や「ビニール傘」と呼んでいるもののほとんどは、現在では、軟質塩化ビニル樹脂製ではありません。例えば、傘の柄の部分に「APO」と書かれたものを見たことがある方も多いと思いますが、このAPOは「アモルファスポリオレフィン」という別の種類のプラスチックの頭文字です。
当然のことながら、これらのプラスチックフィルムは「ビニール」ではありませんし、また、ポリエチレンやポリプロピレンを含む「ポリオレフィン系」は、傘の素材に使われることからもわかるように「水はじきの良い」=疎水性であり、接着剤も弾かれやすい難接着素材でもあります。
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