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家庭用
2026年07月03日
切り貼りした文字でラブレターを作ると怖い
CEMEDINE Styleの編集部の方から「新聞やチラシの文字を切り貼りして、色んなものを怪文書にしませんか?」というメールをいただいた。
これを、文字の切り貼りで作ってみよう。
新聞やチラシをたくさん用意した
セメダインCという工作用の接着剤で付けていく
20分ほどでできました!
まずは新聞やチラシから、それっぽい文字を集めていく。
脅迫状を作っているような作業机になった
見積書の「積」の文字が難しかった。新聞にある「積極的な〇〇」などの見出しからとった。
できました
使えなかった文字
こんな書類通らないだろう。怪文書だ。
ノートを買ってきた
こういうやつ。もう怪文書っぽい
文字の切り貼りでもやろう
できた!
いきなり怪文書。
文書を長くしてみよう
怖さが、またグッと増した。胸の奥がザワザワする、嫌な怖さである。怪文書だ。
ラブレターの返事。手書き文字は安心する
それ自体が怪文書っぽいが、僕は「なんて楽しそうな企画だ」と思った。文字の切り貼りなんてやりたいに決まっている。
編集部の方も、こう受け取ることを想定して提案してくれたのだろう。キャッチボールが成立しているので、あのメールは怪文書ではなかった。
おみやげに付けるふせんを怪文書にする
色んなものを怪文書にする。まずは、おみやげに付けるふせんでやってみよう。
会社の人に配るおみやげだ。想像してみてほしい。自販機やウォーターサーバーがあるような共用のスペースがあって、休み明けは、みんながそこの小さな台におみやげを置いていく。個包装のおまんじゅうやクッキー。
こんな感じだ。「トルー」というのは僕のペンネームです
意外と、スイスイ文字が見つかって文章ができていく。ひらがなが多いからだろうか。
唯一苦戦したのは、2回登場する「で」。切り貼りで文章を作る時、濁点があると難しいのだ。半濁点があったらもっと難しそう。
怖ぁ…
バラバラの字体。強調するところじゃないのに太くなったり大きくなる文字。変なところに混ざるカタカナ。まっすぐ並んでいないのも怖い。
手書きの文字にコンプレックスがあるのだろうか。絶対に筆跡を見られたくなくて、会社に持ってくる前日の夜に一生懸命作ったのだろう。そこまでして配りたかったおみやげ。
しかし筆跡が分からないので、切り貼りする人の姿が浮かばない。怖い。
このお菓子は食べられるだろうか。食べていいのだろうか。かなり怖いが、食べないと怒られる気もする。筆跡が無くてどんな人か分からない分、ネガティブなイメージばかりがどんどん膨らんでいく。
怖いな。ちゃんと怪文書になった。
見積書を怪文書にする
この調子でどんどんやっていこう。次は見積書。かっちりした書類だ。
イメージ
不穏だ。
「り」が赤くて大きいのも意味が分からないし、やっぱり字がガタガタ並んでいるのが怖い。
金額は75万円。冗談で作っているのだから100億円とか言えばいいのに、腰が引けてしまった。腰が引けた結果、変に多い気味の悪い金額になった。75万円。
漢字の書き取りを怪文書にする
次は漢字の書き取りをやってみよう。
文字を覚えるためにたくさん書くのだ。小学生の時にやった。
「東」という字を選んだ。「東京」「東〇〇」などの地名でたくさん登場すると思ったからだ。
やはり比較的多く見つかるが、ノートがなかなか埋まらない。1ページに150マスあるのだ。隙間時間に「東」の文字を探す日々が何日か続いた。
「うわぁ…」と声がもれた。作った本人なのに。
これはかなりの怪文書だ。意味が分からないのだ。もはや漢字の書き取りっぽくも見えない。
色んな字体の「東」を保存しておきたい、熱狂的な「東」のファンだ。集まったことで文字の多様さが伝わってきて、今までよりはいくらかポジティブな印象も受ける。
でも、これを漢字の書き取りとして先生に提出したら怖いだろうな。ここまでしたらさすがに「東」の字は覚えるので漢字の勉強になっていないこともないが、求めたタスクからドバドバ溢れるわけの分からない熱量を感じる。怪文書だ。
ラブレターを怪文書にする
最後はラブレターを作ってみよう。
「ずっと好きでした」の「ず」がカタカナになってしまう
すんなりできた
かなり怖い。ストレートに「怖い」と思う文書ができた。
筆跡を知られたくないのに告白はしたい。その計り知れない身勝手さが怖い。「♪」じゃないんだよ。
「好き」という字も新聞にあった「好感触」という単語から取っている。よそから取ってきた「好」なのだ。誠意が無い。
前置きっぽい文章を作ってみる。「あなた」という単語が2回出てくる。他にも重複する文字がいくつも出てきて探すのが大変だった。
内容の無さ、誠意の無さに比例して手間が増えていく。この不毛さがにじみ出るところに怪文書らしさがあるのだろう。
できた!
ポジティブな文書ほど怖くなる
試した4つ、全てが怪文書になった。文字の切り貼りはすごい。
特におみやげのふせんやラブレターのような、ポジティブな感情を乗っける文書は、落差があってすごく怖くなる。手書き文字の安心感を再確認できた。
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トルー
ライター。1987年東京生まれ。愉快な記事をたくさん書いている。しめじを背の順に並べたり1メートルの箸でパンを食べたり。背が少し高い。
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