家庭用 2026年09月08日

ナイロンにマジックテープ(面ファスナー)を接着して防水バッグを作る

接着したいものにはいろいろなものがある。硬い鉄と硬い鉄を接着したいこともあれば、布のような柔らかいもの同士を接着したい時もある。また接着後の用途によっても、接着の方法を考えなければならない。
 
今回は柔らかいナイロンにマジックテープ(※)を接着したい。また接着後は曲がることもあるので、柔軟性がなければならない。さらにマジックテープなので、外す時に力がかかるため強度も必要だ。そんなことが可能な接着剤はあるのだろうか。
 
※「マジックテープ®」は株式会社クラレが保有する面ファスナーの登録商標です。
 
防水ショルダーバッグ
ショルダーバッグというものがある。 斜めがけができるバッグで、ちょっとしたお出かけや、セカンダリーのバッグとして非常に役に立つ。各社からいろいろなショルダーバッグが販売されている。
どうも、この記事を書いている地主です!
私もショルダーバッグを愛用している。愛用しているのは上記の写真に写っているショルダーバッグで、何がいいかと言えば、サイズがちょうど良い。A4ファイルがピッタリ入るサイズ感。もう数年愛用している。
 
※登場するバッグはメーカー推奨の使い方ではなくなるのでロゴは消してあります!
 A4ピッタリのサイズ!
 ただ問題点はある。防水ではない点だ。最近はゲリラ豪雨など、急な雨に降られることも多い。傘が意味をなさないような雨に出会ってしまうこともあるし、そもそも傘を持っていないこともある。そんな時に防水の機能が欲しいわけだ。
雨って急に降るよね!
もちろん防水のショルダーバッグを探した。しかし、世の中にはA4がピッタリ入る防水のショルダーバッグが驚くほどに少ない。いや、私調べでは、もはやないと言ってもいいほどだ。小さかったり、大きかったりで、このサイズ感では存在しないのだ。
作ることにしました!
防水を作る
防水ショルダーバッグがないのなら、もう自分で作ってしまおうと考えた。厳密には0から作るのではなく、すでにあるもの同士を掛け合わせる感じだ。使っているショルダーバッグに、防水バッグをインする作戦で行こうと思う。
防水バッグの上部を曲げて、
ショルダーバッグにイン!
これだけで上部を除いては防水性能を手に入れたことになる。止水ファスナーではないので、上部からの水は止められないけれど、傘をさしていれば、上部からの水の侵入はある程度は抑えることができるはずだ。
どうしても雨が強い時は、
本来の防水バッグの使い方で防げます!
つまり普段は上部を曲げてショルダーバッグに入れておき、雨がどうして強い時は曲げた分を元に戻して、防水バッグ本来の使い方で水を防げるという寸法だ。なかなかによい考えだと我ながら思う。ちょっとくらいの雨なら、上部を閉めなくても防げるしね。
問題はこれ!
上部を曲げて使う場合、ショルダーバッグの揺れなどで、防水バッグが内部でずり下がることが問題。これが不便。当たり前だけれど、使いやすさは担保したいのだ。
そこで登場、EP001N!
マジックテープを接着
ショルダーバッグを取り外し可能にしたいので、それぞれにマジックテープを接着し、マジックテープでショルダーバッグと防水バッグを固定することにした。
マジックテープで固定!
なぜマジックテープかと言えば、濡れた際に取り外しをすることで、ショルダーバッグを干すことができるからだ。また先に書いたように、防水バッグの上部を通常通り閉める際に、取り外しができないと不便ということもある。
ショルダーバッグはナイロン(しかもウレタン加工)
今回問題になることはショルダーバッグがナイロンで、防水バッグがポリエステルであること。ナイロンは普通の接着剤では上手く接着できなかったり、強度面で不安があったりする。さらにバッグなので曲がることもある。その際に剥がれないで欲しい。
そこでEP001Nなのです!
このようにマジックテープを接着します!
EP001Nは、接着が難しいポリカーボネート、ABS樹脂、ポリブチレンテレフタレートなどのエンジニアリングプラスチックやステンレス、アルミの接着を可能している。さらに硬化後の状態が柔らかいゴムのようになるので、布のような柔らかい素材にも追従して曲がってくれる。つまり私のわがままを全て解決する接着剤となっている。
内容物はこんな感じ!
ねり板がついてくるのは嬉しい!
耐熱+120度、耐寒-60度だそうだ。そんな環境に行くことはないけれど、おそらくないけれど、耐えてくれて困ることはない。混合して40分後から硬化が始まり、24時間で実用強度となる。
A剤と、
B剤を、
ねり板の上でヘラで混ぜて、
マジックテープに塗って、
バッグに接着!
さらに洗濯バサミなどで固定!
この作業をショルダーバッグ、防水バッグのそれぞれで行う。作業自体は簡単だ。接着剤の粘度も適度で扱いやすい印象だった。問題は本当に接着できるか。必要な強度が出るかだ。ナイロンなどは本当に難しくて、以前、家にあった接着剤でやったら求める強度が出なかった。今回はどうだろうか。
24時間待ちます!
理想の完成
洗濯バサミで固定して24時間が経った。洗濯バサミを外すと、しっかりと固定されていることがわかる。めちゃくちゃしっかりとした固定なのだ。求めていた強度が出ている気がする。
ナイロン(ウレタン加工)のショルダーバッグにも、
ポリエステルの防水バッグにも完璧な接着!
マジックテープから若干EP001Nがはみ出ているのは、私が不器用を遺憾無く発揮した結果だ。ただ内側なので別にいいのだ。私が求めるのは接着できていることと、強度なのだ。
完璧な強度!
マジックテープの取り外しを考えると、強度が必要だった。引っ張り合うので、マジックテープが接着面から剥がれることを危惧していた。ただ全然剥がれる気配はない。またバッグが多少曲がっても、マジックテープが剥がれることもない。完璧な接着なのだ。EP001N、すごい。
めちゃくさ揺さぶっても、
防水バッグがずれない!
私が求めていた性能が実現している。ショルダーバッグをめちゃくちゃに揺らしても、マジックテープのおかげで、防水バッグはずれない。次に心配になるのは、濡れた際に中身が濡れないことと、濡れたことでマジックテープの接着が取れてしまわないかだ。実験しよう。
防水バッグの上を閉めて、
ショルダーバッグを濡らす
ついでに私も濡れる
そもそもこの日は雨が降っていたので、わざわざ濡らす必要はないのだけれど、滝のような雨で試したかった。水圧でショルダーバッグや防水バッグが曲がり、マジックテープが剥がれる可能性もある。私が濡れた理由はもう全く説明できない。勢いだ。
ショルダーバッグはびしょびしょ!
ただバッグの中身は濡れていない!
マジックテープも剥がれていない!
完璧だ。もう本当に完璧。これ以上に何を求めればいいのかわからないほど完璧。もう雨が怖くない。何も怖くない。そもそもEP001Nを使えば、ナイロンなどに接着できるとわかったことも大きい。アウトドア系の改造の幅が広がった瞬間だった。
防水バッグを外して干せるのがいいよね!
EP001Nすご!
ナイロン等の接着は本当に難しい。何より接着だけではなく、その後の多少の曲がりなどに耐えて欲しいと思っていたので、EP001Nには感動した。もっとこうなら、がないのだ。あえてもっとこうなら、を言うならば、私が水で濡れる必要が全くなかったことだ。
マジですごい! オススメです!

ライター:地主恵亮(じぬし けいすけ)

1985年福岡県生まれ。2009年より人気Webサイト「デイリーポータルZ」にて執筆を開始。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女(鉄人社)」、「ひとりぼっちを全力で楽しむ(すばる舎)」がある。(全く釣れない)釣りを得意とする。

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