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ものづくり
2026年06月19日
3種の接着剤を使いこなせ!セメダイン使い分け工作選手権
接着剤、いろんな種類がありますよね。
そんな接着剤選びを積極的に楽しんでいくための企画を考えました。
その名も、「セメダイン使い分け工作選手権」!
実際やってみたところめちゃめちゃに盛り上がりましたので、当日の様子をレポートしていきたいと思います。
セメダイン使い分け工作選手権とは?
というわけで5月の某日、貸し会議室に4チームのメンバーが集まりました。
集まってくれた出場者はこの4チーム!
各チームにお題として配られた接着剤はこちら。
では準備が整ったところで、さっそく工作タイム!
各チームの作業工程から見ていきたいと思います。
おもちゃドクターさんの場合
今回もっとも工作慣れしているのがおもちゃドクターさん。その名の通りおもちゃドクターの経験があるほか、ヘボコンでも優勝経験のある熟練者です。
おもちゃドクター
今回は水を扱うので、漏れないようにしっかり接着したいですね。
会場は貸し会議室。場合によっては損害賠償も考えられますので、何としても水漏れは避けたいところ。
蜂丸
それいいですね!
松村
あとで少し借りてもいいですか?
石川
人気者になっている…
ペットボトルとストローを組み合わせて手際よく加工していき、開始20分ほどで早くも接着タイム。
おもちゃドクターさん・第1接着ポイント
ペットボトルのキャップとストローをスーパーX ハイパーワイドで接着!
これはナイス接着!
ペットボトルのキャップとプラスチックストローはどちらもPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)でできており、対応する接着剤が少ない素材。多素材に対応しているスーパーX ハイパーワイドがうってつけです。
その後も各パーツをてきぱきとスーパーX ハイパーワイドで組み上げていき、スタートから1時間ほどで、早くも装置が完成してしまいました。
それより問題は接着剤です。まだ1種類しか使ってないのに、作品、完成してません…?
石川
接着剤3種類使わないといけないんですけど、大丈夫ですか?
おもちゃドクター
大丈夫です。ちゃんと考えてあるので。
そう言うと取り出したのは…
おもちゃドクターさん・第2接着ポイント
紙製の作品名プレートを木工用速乾で組み立て!
素材との相性的には文句なしの組み合わせですが、用途がちょっとずるくないか!?!?!?
そしてこのあと、おもちゃドクターさんの手がぱったりと止まり、長考に入ります。どうやら3つ目の接着剤の使い道を考えていなかった様子。
再び動き出したのは、作業終了時刻の30分前。何やら竹串をカッターナイフで切りはじめ……
おもちゃドクターさん・第3接着ポイント
3000多用途(瞬間接着剤)で置台を組み立て!
置台!!!またも作品本体でなくオプションでノルマを消化しました。ずるい。
ちなみに「竹串だったら木工用接着剤でよくない?」という疑問が浮かぶと思いますが、この時点で残り時間がわずかだったため、早く完成させるために瞬間接着剤を使う必要がありました。あくまで理屈は正しいんだよな…。
石川
瞬間接着剤を使うためにわざとギリギリまで時間稼ぎしてから作りませんでした!?
おもちゃドクター
そんなことないです。ほんとにギリギリまで迷ってたんです!
チーム スターの場合
チーム スターは蜂丸さんと星野さんの二人組。蜂丸さんは工作初心者ですが、星野さんは保育園の先生をしており紙工作には慣れています。
蜂丸
電気で動くものが作りたかったので、石川さんに助っ人をお願いしました。
石川
電動部分の材料は買ってきました!組み立てからお任せします。
というわけで筆者からだいたいの設計の説明をして、接着剤のチョイスは二人に委ねました。すると、すぐさま3つの接着剤の出番が。
チーム スター・第1接着ポイント
ハンドスピナーとミシンのボビンをスーパーX ハイパーワイドで接着
用意したハンドスピナーやボビンには素材名が書かれておらず、他の接着剤で接着可能かわかりませんでした。そこで最もカバー範囲が広いスーパーX ハイパーワイドを使用。納得感のあるチョイスです。
続いて……
チーム スター・第2接着ポイント
ボール紙に木材を木工用速乾で接着
これは「まさに」という感じの用途ですね。文句なしです。
さらにさらに……
チーム スター・第3接着ポイント
木材にハンドスピナーをEP001Nで接着
EP001Nはエポキシ系といって、2剤を混ぜて使うタイプの接着剤。特徴は肉やせしないことで、つまり厚めに盛るとその厚さのまま固まります。ここはどうしてもすき間ができてしまう形状だったので、EP001Nで穴を埋めつつ接着することを狙ったようです。なるほど~。
そしてついでにもう一カ所。
そんなこんなでいろいろくっつけて、筆者の構想どおりの装置が完成。実際に動かしてみましょう。
石川
ははは。思ってたのと違う!
蜂丸
えー!ほんとですか。
星野
でも、これはこれでかわいい。
武将猛牛
マイコン使ってプログラムで制御しないとこの動きはできないですよ、普通。
お前が考えたのに「ははは」じゃねえだろ、という感じもしますが、好評で良かったです。怒られたら平謝りするしかないところでした。
このあと、上にステージを取り付けて回転台にし、スマホスタンドを置くことで「360度撮影台」を作る予定でした。しかし何かインスピレーションが降りてきたようで、
松村さんの場合
松村さんは子供たちにレゴを使ったロボット作りを教えているとのこと。ある意味プロですが、今回のように部品をイチから作った経験はないそうです。
松村
先日、美術館で見た画家の展示に触発されています。
アーティスティックな作品が期待できそうです。
これ、他の接着剤と質感が違うから面白いんですよね。
続いて制作に着手。
ここで第1接着ポイントです。
松村さん・第1接着ポイント
リンク機構の部品を3000多用途(瞬間接着剤)で接着
このあと電子工作でモーターを制御し、リンク機構を動かすはずでした。しかし松村さんの持参したモーターが故障。
しかも、ここまでで残り時間があとわずか。やばい…!
松村さん・第2接着ポイント
モーターの足にスーパーX ハイパーワイドでプラスチック板を接着。
そのプラスチック板にスーパーX ハイパーワイドでクリップライトも接着。
この板、素材はわかりませんが明らかにくっつきにくそうな見た目なので、安全を狙ってスーパーX ハイパーワイドを使うのは順当でしょう。ただし今からだと硬化時間が足りないので、ねじ止め(左)やマスキングテープ(右)を併用して補強している点も技です。
石川
あ、でももう時間ないですよ。
あと1個接着剤使わないと!
松村
大丈夫です。これがあります。
松村さん・第3接着ポイント
EP001Nをトレイの上で単体で固め、硬化後に剥がすことで素材に
本日いちばんのアクロバティックな使い方が出ました。接着剤をそのまま素材にするという発想の転換です。
最初に試し塗りしたのがここで活きてくるという伏線回収展開もアツイ!!
え、オブジェ?モーターはどうしたの!?ってなってると思いますが、最終的な完成形はまた後ほど。
武将猛牛さんの場合
スタートと同時に買い出しに出かけた武将猛牛さん。大量のプール用品を抱えて帰ってきました。
石川
何つくるんですか?
武将猛牛
足踏みポンプを使って、空気圧で何かを飛ばしたいんですよ。
右:ビニール袋を飛ばそうとしている。
武将猛牛
ポンプの逆止弁が弱くて、思ったより勢いよく噴射できないな~
あいかわらず手際よく空気圧実験は続きますが、成果は一進一退のようす。
そして…
武将猛牛
はい!接着剤使います!
武将猛牛さん・第1接着ポイント
木工用速乾でカーテンを輪っか状に接着。
急にぜんぜん空気圧と関係なさそうな素材が出てきたので笑ってしまいました。
その後、おもちゃドクターさんから提案が。
おもちゃドクター
これだったら飛ばせるんじゃないですか?
これで方針が固まったのか、製作が急加速。
武将猛牛さん・第2接着ポイント
足踏みポンプの口と、プラスチックの漏斗(ろうと)を、スーパーX ハイパーワイドで作品ボディに巻いたゴムバンドに固定
3種の異素材の接着は、なんでもくっつくスーパーX ハイパーワイドならでは。
武将猛牛さん・第3接着ポイント
パーツをぶら下げるための輪ゴムを3000多用途(瞬間接着剤)で固定
輪ゴムの素材である天然ゴムは接着しにくい素材。今回の選択肢ならスーパーXが望ましいですが、すでに時間切れも迫る状況下。ダメもとで瞬間接着剤というのは「心情的に汲める」選択肢でしょう。(この結び方で接着剤いるか!?という疑問には目をつむるとして)
そんなわけで、以上が4チームの制作過程。
ではそれぞれどんな作品ができたのか、いよいよ作品発表です!
作品発表
まずはおもちゃドクターさん。
中に水を入れると、3層に区切られたペットボトルの中で圧力が働き、一番上のストローから水が噴き出すというのです。本当でしょうか!?
吹き出す様子は動画で見てみてください。
しかし、しっかりくっつけるという「静」のイメージを持つ接着剤から、こんな「動」な作品が生まれるとは。一気に盛り上がってきましたよ。
続いて、チーム スター。
チーム スター・第4接着ポイント
寿司を3000多用途(瞬間接着剤)で接着
途中で作品コンセプトを寿司に変えたのは先にふれたとおりですが、いつの間にかミラーボールまでついていました。インバウンド集客を狙った寿司屋の営業戦略だそうです。
ちなみに中身はこうなっています。
しかし造形面は見事でした!
続いては、松村さん。
で、このライト、もちろん回ります。
単に素材がピカピカ光るのも面白いのですが、よく見るとライトの回転に合わせて半透明の影が伸び縮みしたり、一枚目の動画ではリンクを通った光が緑色に変わっていたりと、かなり見ごたえがあります。
回転が速いので1回ではすべてを見届けることができず、何度も見ているうちにだんだん全貌がつかめてくるところも面白いです。
松村さんによると「ライトを持っている自分は、まぶしすぎて作品を見られないのが難点」とのことでした。
そして最後に、武将猛牛さんの作品。
次に全身にまとったカーテン。ボディが宙に浮いたら、これがクラゲの傘のようにふわふわする予定でした。それも無理でした。
その挫折を乗り越えて生まれたのが、空気銃搭載の射撃ロボットです。
実際に的を撃ってみた様子がこちら。
優勝は誰の手に!?
というわけで4つの作品が出そろいました。いよいよ優勝者を決めていきましょう!
各チーム1票、自分以外のチームに投票してもらったところ…。
というわけで、盛況に終わったセメダイン使い分け工作選手権。
用途を意識することで楽しく接着剤の種類を学べるだけでなく、接着剤が決まっていることで工作の材料も自然にいろんなものを使いたくなるという、工作好きにはたまらない遊びになったと思います。
工作好きの方、ぜひやってみてください!選手権を盛り上げる豊富な接着剤のラインナップ、セメダインに、あります。
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