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ものづくり
2023年06月05日
小学生ロボコンの全国大会を観に行ったらとにかくすごすぎた
pato(ライター)
テキストサイト管理人。テキストサイトNumeriを運営する傍ら各種メディアで取材記事やコラムなどを執筆している。
テキストサイト管理人。テキストサイトNumeriを運営する傍ら各種メディアで取材記事やコラムなどを執筆している。
みなさんは「ロボコン」というものをご存知でしょうか。
NHKで放送される番組、ロボットコンテストの略称で、古くはロボット同士を競わせる競技がそう呼ばれていました。最近では「高専ロボコン」こと「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」が有名で、たいへん人気があるコンテンツになっています。
だから「ロボコン」というと高専生などが製作したロボットで競技するハイレベルな戦いだと認識していたのですが、なんと小学生のロボコン大会が存在すると案内されたのです。
「小学生ロボコンっていうカテゴリーもあるんですよ、いちど観に来ませんか」
という話を頂き、ついつい「え、小学生でもロボット作れるんですか?」とけっこう失礼な感じの驚き方をしてしまいました。なにせ小学生ですからね、僕が小学生の時なんて近くの沼地で糸の先にニボシをつけてザリガニを釣っていましたからね。牛乳パックで作ったハリボテのロケットを手で動かして「ヒュー!ガガガ」とかやってるのが小学生じゃないですか。だから本当に驚いたのです。
ちょうどその小学生ロボコンの全国大会があるので観に来てください
小学生ロボコンのスポンサーでもあるセメダインさんのお誘いを受けて、よし、じゃあ観てやろうじゃないの、小学生のロボットいかほどよ、と行ってみることにしました。
ということで、池袋にあるサンシャインシティにやってきました。
そこらへんの体育館とかでやるんじゃないんだ
会場に到着するとリハーサルを行っていて、ちょうど小学生たちが入念にロボットを調整しているところでした。かなり物々しい雰囲気。大会の模様はネット配信されるらしく、撮影機材もがっちりと配備されていました。予想以上にガチの大会にちょっと緊張してきた。
さて、これから小学生ロボコンの模様をpatoさんにリポートしてもらうわけですが、さすがにちょっとpatoさんだけでは不安だなと思いまして、専門の方にも解説として来ていただきました
賢明ですね。僕だけに任したら“動いてます”、“なんか動いてます”、“あっ!なんか動いてます!”だけでレポートが終わりますよ
そうならないように、ロボット制作やプログラミング、そして児童教育に詳しい方に来ていただきました!
小室真紀さん 株式会社スイッチエデュケーション代表取締役社長
すべての子供にSTEM教育を実践することを目的に活動するスイッチエデュケーション社の社長。STEM教育とは示されたことを習得するための教育ではなく、自ら学び取る人間を育てるための教育であり、Science、Technology、Engineering、Mathematicsの四つの領域にまたがった広い視野と深い考察を必要とするそうだ。そのSTEM教育を実現するための教材の開発や販売、教室やワークショップの開催を行っている。
めちゃくちゃ本格的な人じゃないですか。もっとこう街の発明王みたいな小汚いおっさんが来るのかと思った
子どもたちが作ったロボットを観られるということでとても楽しみにしてきました。早く始まらないですかね!一生懸命準備している姿がかわいい
小室さん、リハーサル中の子どもたちとロボットを観て「かわいい」「かわいい」と連呼している。というかさっきから「かわいい」しか言っていない。この人、ちゃんと解説できるんだろうか。
いよいよ始まりましたよ!
進行MCは野田クリスタルさんと高橋あやなさん。
野田クリスタルさんは芸人ながら独学でプログラミングを学び、自らが製作した「スーパー野田ゲーPARTY」が、ダウンロードソフトとしてNintendo Switchで発売されているなど、かなりプログラミングを手掛けている。
高橋あやなさんは、ナレーターなどで活躍する傍ら、小学生ロボコン公式Youtuberとして活動しているそうだ。
大会スポンサーはHONDAさん、NOKさん、Cygamesさん、パーソルクロステクノロジーさん、セメダインさん、Z-KAIさん、牧野フライス製作所さんなどガチめの企業がたくさん!
めちゃくちゃ豪華な大会ですね
そしてお客さんがたくさん!
会場は噴水広場のようになっており、2階、3階まで吹き抜け、そこに休日の買い物に訪れた人が通りがかりに足を止めて観戦、とにかく3階まで満員のぎっしり状態でした。
これだけ華やかな舞台で子どもたちは全く物怖じしていないのがすごい。緊張はしているかもしれませんがみんな堂々としていますね
すごいですね。僕が小学生の時なんて本当にザリガニを……
壇上には今回の全国大会に出場する、各地の予選やオンライン予選会など、応募総数1,000名の中から選ばれた24名の小学生が上がります。
選ばれた24名で2月にキャンプ合宿を実施、そこではじめて3名ずつのチームに分かれます。チームメンバーは住んでいる場所も学年もバラバラ、ほとんどがキャンプで初めて会ったもの同士だったようです。
キャンプ後はリモートでチームの作成やロボットの製作状況の共有を行い、本日の全国大会を迎えたようです。僕が小学生の頃はザリガn
こいうのはすごく良いと思います。特にキャンプが最高ですね。ものづくりやプログラミングに興味がある子どもはそんなに多くありませんから、どんなに好きでも学校では他の子と話が合わないってこともあると思うんですよ。こうしてキャンプで同じような興味を持つ子どもたちと出会い、お互いに刺激を受けますよね。子どもって興味が同じだとすぐに仲良くなりますし
確かに、リハーサルから見ていますけど、どのチームも会うのが2回目とは思えないくらい仲良しですね。僕なんか会うのが2回目だったら絶対に心を開かないですよ
わたしとは今日が初対面ですけど……
ええ。心を開いていません
各チームにはメンターと呼ばれるお兄さんが1名ついています。このメンターの方はNHKロボコンのOBで、子どもたちの技術的な相談などに乗る役割。各チーム、このメンターさんも含めて本当に仲良しで楽しそうでした。
まだ競技が開始される前なんですけど、思ったよりオリジナリティ溢れるロボットが多いですね
今回は、ユカイ工学さんが発売しているロボットキット“ユカイな乗りものロボットキット”シリーズなどが小学生ロボコン公式キットとして採用されているようです。
これ、わたしも実際に入手してみたんですけど、かなり基本的な内容のキットです
土台とジョイント、モーターと電池ボックス、配線が入っていますね。最低限これで動くロボットが作成できるというものなのかな
自由な発想を重視してるんでしょうね。ここからどんな発想でロボットを作っていくか。考えただけでワクワクしてきました。あと子どもたちがかわいい
そればっかりかよ
ルールブックによると、このキットを基準に以下のものを用いてロボットを作るとあります。
・段ボール ・プラスチック段ボール ・スタイロフォーム ・発泡スチロール・画用紙などの紙類 ・輪ゴム類 ・結束バンド ・竹串、竹ひご、つまようじ ・スポンジ・割り箸などの木材 ・ひも類 ・接着剤 ・紙ストロー ・目のシール・両面テープ、ビニールテープ、ガムテープ、養生テープなどのテープ類 ・配線のために必要なコード・小学生ロボコン公式拡張パーツ「ばんのうジョイント」(販売:ユカイ工学株式会社)
このキットは会場でも販売されていて、観戦している人達も購入していました。
そしてこのキットを使って作られたロボットたちがこちら。
あの基礎的なキットから作ったとは思えない、バラエティに富んだロボットたちだなぁ
ちなみにロボットのサイズが縦横20cm、高さ30cmまでというサイズ制限と、モーターを4つまでとする規定があるようです。
このサイズ規定はかなりシビアです。この規定を守って作り、満足な性能を満たすのはかなり難しかったんじゃないかと。モーターが4つしか使えないという点もかなり苦労するはず
そうこうしていると今回の競技のルール説明が始まった。今回は海底神殿に見立てたフィールドで競技を行うらしい。ちなみに3人の小学生がそれぞれ、合計3台のロボットを操縦して競う。
90個のピンポン球がボールゾーンと呼ばれる場所に並べられた状態からスタート。このピンポン球を物資に見立てていて、この物資をロボットを使っていかに宝物庫にいれていくのが勝負のポイントになる。
黄色のゾーンがセッティングゾーン。ロボットを操縦してここに入ればロボットを手で動かすこともできるし、手を使ってピンポン球をロボットに装填することもできる。
濃い青のゾーンがランゾーン。ここでは操縦されたロボットが動くことができるが、人が手で触れる事は出来ない。
そして薄い青のゾーンがゴールゾーン。ここにはロボットも侵入することができない。ただし、地面に触れていない、つまり空中からの侵入は可能なので、例えば伸びたロボットのアームが空中から侵入することが出来るかもしれない。
この赤マルをつけた部分が宝物庫。ここに物資であるピンポン球を入れていき、3分間での得点を競う。これ以外にも対戦相手のロボットであるガーディアンが動く場所があり、そのガーディアンにも得点スポットがある。
この競技、どういった点がポイントになりそうですか?
これはかなり難しいですよ。宝物庫Cだけはランゾーンに接していますからロボットが直接ピンポン玉を入れることができますが、それ以外の宝物庫はロボットが侵入できない場所にあるので、ピンポン玉を射出する機能などが必要になってくると思います
ゴールゾーンは接地しなければ侵入可能なので、アームを伸ばすなどして他の宝物庫を狙うなどはダメですかね?
ルールブックによるとロボットの展開は可能ですが、20cm×20cm×30cmのサイズ制限を競技の時間を通して守る必要があるみたいなので、アームを伸ばすタイプでこのサイズ制限を守るのは難しそうです
そうなると物資の射出がメインになりそうですね
ただ、ロボットの駆動も、ピンポン玉の装填、射出もすべてモーターでやる必要がでてきますから、モーターは4台までという制限が効いてきます。機動力を取るか、射出力を取るかでどのようにしてモーターを振り分けるかがポイントになります
とにかくかなりハイレベルなルールなんですね
特に、高得点が狙える宝物庫Aは、その筒の高さがロボットの高さ制限と同じです。ここを狙うとなるとかなり難しいです。あとガーディアンですね
このラインのところにはガーディアンと呼ばれる対戦相手のロボットが置かれることになる。ロボットの形状は全てのチームで同一だが、このライン上でどのように動くかがチームごとにプログラミングされているらしい。
ガーディアン自体にも20点の得点スポットがあるので、ここに入れられないようにランダムな動きをプログラミングする必要がある。
20点に設定された宝物庫Aとガーディアンのスポット、ここをどう狙うかがポイントになりそうです
とにかくイジワルなルールだということがよくわかりました
大会は予選ラウンド2試合 と決勝トーナメントに分かれて行われ、勝敗数上位から決勝トーナメントに4チームが進みます。
というわけで、いよいよ競技開始のようです!
ワクワクします。そして子どもたちがかわいい
予選ラウンド1回戦 第1試合 [Sea robossom] VS [9238]
第1試合1組目はチーム「sea robossom」5年生と5年生と3年生のチームです。チーム名は「海底」「ロボ」「花」からつけたとのこと。
競技開始前に1分間のセッティングタイムが与えられ、ロボットをランゾーンに設置します。
なにやらピンポン玉を積み上げはじめた。
ロボットの設置が終わると、今度は残り時間を使ってボールゾーンのピンポン球を積み上げ始めましたけど、これはなにをしているんですか?
ルール的に、ロボットがセッティングゾーンに運んだピンポン球なら手を使って装填して良いことになっているので、ピンポン玉のあるボールゾーンからセッティングゾーンにピンポン玉を移動させたいんですね。でもバラバラに移動させると効率が悪いので、ピンポン玉を高く積み上げてまとめることで効率をあげているんです
はへー。もうすでに戦いが始まっているんですね
ちなみにこの1分間のセッティングタイムの開始と終了を告げる審判の笛が、めちゃくちゃ優しい弱さで、消え入るような音だったのが面白かった。
野田クリスタルさんの威勢の良いカウントダウンと共についに競技がスタート!
真剣な眼差しで操縦を行います。
さあ、威勢よく飛び出してきたロボット、こちらはどんなロボットでしょうか
形状的に一番手前の、宝物庫Cを狙うタイプのロボットで、大量のピンポン球をためこむタイプです。おそらく中に傾斜がついていると思います。モーターの動きで仕切りを外して、ピンポン球を流し込むんじゃないでしょうか
ランゾーンから直接アクセスできる宝物庫Cを狙うわけですね
狙い通り宝物庫Cにドコドコ入っている。
こっちの少し小さめのロボットは?
完全に機動力重視のロボットですね。これはすごいですよ。子どもがロボットを作ったりすると何でもかんでもゴテゴテに取り付けて複雑なものができたりするんですが、無駄なものを削ぎ落してここまでシンプルにできるのはすごいことです
そういえば僕も小学生の時にミニ四駆の改造でゴテゴテに色々なパーツをつけすぎてわけ分からなくなったことがありました
ロボットの前部に備えられた紙コップにピンポン球を装填して移動、ロボットが前後に傾くことで振り子のように動き、アームを伝って滑ってきたピンポン球を前方に射出する機構のようだ。
射出タイプ、つまり奥の方の宝物庫を狙うロボットでしょう。こうなると、ピンポン球を一つ装填して前方に出て射出、そしてまたセッティングゾーンに戻って装填、を繰り返すわけですから機動力が重要になります。かなり軽量化も考えられてますね
そういえば僕も小学生の時にミニ四駆の改造で軽量化しようとシャーシに穴をあけまくっていたらシャーシがぶっ壊れました。それとは大違いですね
3体目のロボットはなにか変わった形状ですが。ロボットの下部に小さな紙コップがたくさんつけられ、そこにピンポン球が装填されています。これ、なんのためにこんなことしてるんでしょうか
うーん、ちょっと現段階ではわかりませんね
あー! 小室さん見てください! ロボットが入ってはいけないゴールゾーン(薄い青)に入ってますよ! これ反則ですよね!
いや、違いますね。なるほど、そういうことかー!
いや、どう見ても反則ですよ!
いや、反則ではありません。ちょっとこの発想は私にもなかったです。ゴールゾーンはロボットの接地が禁止で空中なら侵入可能です。つまり、足にピンポン球が履かされてますのでロボットは接地していないのです
えー!そんなのありかー!
ありです。ただし、ピンポン球を履かせればいいという問題ではありません。多くのロボットは車輪を使って駆動しますが、このやりかただと車輪が使えません。だからうまいこと関節のようなギミックを作成し、多数の足で歩行するようにしています。モーターが4つしか無いのにこれはすごい
ドコドコドコー。
直接アプローチできないはずの宝物庫Aにやりたい放題やってますよ
これは単純に接地を避けるためにピンポン球を履かせたわけではないですね。履かせたことによって少しだけロボットが高くなってます。宝物庫Aはロボットのサイズ規定と同じ高さですから、本来はこうやって少し上から入れることはできないんです。でもピンポン玉を履かせたからできた。とんでもない発想ですよ
そして地味にすごいのが、足だけではなく前方につけられた2つのピンポン球ですね
あれはなんの意味があるんですか?
ロボットは宝物庫に直接に触れてはいけないというルールがあるんです。これは歩行型のロボットの難しいところですが、停止位置が安定しないので本来は宝物庫に寄りかかる形で停止したいはずです。けれどもそうなるとルール違反ですよね。じゃあ、ロボットじゃなくてピンポン球が触れるならいいだろうと、あれで宝物庫へのアプローチを安定させているわけです
いきなりとんでもないロボットが3体登場したことにより小室さんの興奮が止まらない。
3分間の競技が終了!
ルールの盲点を巧みに突いた「sea robossom」の得点は390点!
いきなりえげつない得点が出ましたね。もうこのチームが優勝でしょう。特に高得点の宝物庫Aにやりたい放題やったのが効いてますよ
いや、わかりませんよ。わたしたちには考えもつかないとんでもない発想でまだまだすごいロボットが出てくるはずですから
第1試合2組目はチーム「9238」6年生、4年生、2年生のチーム。暗号数字みたいなチーム名の由来はメンバーの誕生月。
メンバーの誕生月がチーム名ってことですけど、どうみても4人分ありますよね
メンターのお兄さんの誕生月も入れているみたいですね。仲良くていいですね
セッティングタイムを終えていよいよ競技開始です。
見てください。あのロボットの足の部分、よく見るとピンポン球をはいてますよ!ゴールゾーンに入っていくロボットです
このチームもその戦略を使うんですね
立て続けにピンポン球をはかせる戦略のロボットが登場したことにより、MC陣より「ピンポン球をはかせてゴールゾーンに入っていく行為」が「トレンド」と命名される。
ちなみに大会後に話を聞いたところ、キャンプ合宿のときに「ピンポン球をはかせたらゴールゾーンに入れるんじゃね?」と気づいたのがこの「9238」チームのようです。そこから一気に他のチームにも広がったとのこと。まさにトレンド。つまり、この後もこのトレンド戦法を用いたロボットが登場してくるはず。
あー!ガーディアンに一気にぶち込もうとして右に避けられちゃいましたね
このガーディアンは対戦相手の『sea robossom』が動きをプログラミングしたものです。フェイントをかけるように動いたのが効きましたね
そして3分間の競技時間が終了。
チーム「9238」の得点は170点
第1試合の結果はこのようになりました。
Sea robossom 360点
9238 170点
ということで、1回戦の第1試合はSea robossomの勝利!トレンドを生み出した9238がまさかの敗退!
思った以上に手に汗握る展開でした。競技時間の3分って短いですね。30分くらい観ていたい
負けてしまった9238はガーディアンに避けられたのが痛かったですね
予選ラウンド1回戦 第2試合 [採掘] VS [ハンモック]
まずはチーム採掘のロボットから!
個性的なロボットがばんばん出てきます。
やはりピンポン玉を履いてる。このチームもトレンド戦法を使ってくるわけですね
ただし、前方だけですね。駆動力を残すため後ろの大きな車輪は接地したままになるので、前方だけちょっとゴールゾーンに入る戦略です。なるべく宝物庫に近づいて射出して狙います。4つしかモーターを使えないのに仕切りと射出両方の機能を持たせています
右側のロボットのコントローラーがゲーセンの筐体みたいになってる
固定砲台タイプのロボットはコントローラーをもって移動する必要がないので、安定した操縦ができるように工夫してるんでしょうね
固定砲台ロボットが宝物庫を狙うのをやめて、射出タイプのロボットを狙い始めました!
これはピンポン球をパスしているんですか?
はい。セッティングゾーンまでピンポン球を取りに行くとかなりのロスになります。だから固定砲台から受け取るようにしたんでしょう
すごいことを考えるな~
採掘チーム、310点!
そしてこちらは対戦相手のチーム「ハンモック」
なんとこちらのロボットはウィーンと動くのではなく4足歩行です!
トレンド戦法きました!
今度は4足歩行ですね。4足歩行はかなりバランスを取るのが難しいです。かなり挑戦的ですが上手に歩いていますね
ガーディアン狙いですね
やはり宝物庫Aの高さがネックなんですよ。届くような高さにしたら4足歩行でバランスが取れないのかもしれません
ドコドコドコー。
今のところ狙い通り動いてますね!
ぎゃー!倒れてしまった!
4足歩行の上、ピンポン玉を履かせてしまうとバランスを取りづらくなるという弱点もありますね。でも果敢にチャレンジしたのはすごい
チームハンモック、270点!
1回戦第2試合の結果
採掘 310点
ハンモック 270点
採掘の勝利!
やはり狙う宝物庫を明確に決めて近距離・中距離・長距離をそれぞれのロボットが担うのが基本戦略になりそうですね。それにトレンド戦法
それでもほとんどのロボットがまったくコンセプトが被ってないのですね。その発想力に驚かされます
すごいアイデアが多彩ですよね。すごくクリエイティブ
実は8才から9才くらいっていちばんクリエイティブなんですね。何かやろうって時にだいたい見積もりが甘い。大人だったら色々なことを考えて『ちょっと無理じゃない?』ってなることにも果敢にチャレンジししていく。その見積もりの甘さが功を奏して結果、すごいものができたりするんです
1回戦 第3試合 無敵ドラゴンVS トロピカルインコ
最初に登場するのがチーム無敵ドラゴンです。
そしてその無敵ドラゴンが、特に会場を沸かせていました。
おっ、なんかはじまりましたよ
あああああああああああ、合体してるーー!
おおおなるほど!合体することでロボットの高さ制限を超えて高い位置から射出できます。これで宝物庫Aを狙う作戦でしょう
もうこれはロマンですよ。ロボットが複数体出てきて合体する。完全にロマンです!
しかしながら、合体ロボはあえなく転倒。
あああああああミスったー!
こういったことに果敢にチャレンジできるから子どもはすごいんですよ
失敗はしましたが、この合体のシーンでは「ムテドラー!」と声援が飛び交い、ここまででいちばん会場が沸き上がりました。
3分間の競技が終了。
無敵ドラゴンの得点は150点!
いやー、興奮しました。合体に失敗しましたが2試合目も果敢にロマンに挑戦して欲しいですね
こちらはチーム「トロピカルインコ」
その名の通りトロピカルな色合いです。
「えー、今回の大会でひなたくん(チームメンバー)のロボットがあるのは全部セメダイン株式会社のおかげです」
飛行機の中でモーターの軸が折れてしまったのを、セメダインさんの接着剤で直したようです。
これには大会スポンサーとして審査員席に座るセメダイン株式会社の近藤さんもこの日一番の笑顔。
ロボット作れるだけじゃなくてスポンサーに配慮までできるなんて見習いたいくらいです。このイベントレポートあるのもセメダイン株式会社さんがスポンサーですから、セメダイン株式会社さんのおかげです
そんなトロピカルインコ、真ん中のロボットにご注目ください。
このロボットはかなり小型なので機動力重視でしょうか
あ、たぶん違いますね
ロボットをひっくり返しましたよ
機動力を捨てて全ての動力を射出にもっていく完全なる固定砲台です。支え棒によって角度も固定し、精密に射出するロボットですね
ほんとだ、かなり慎重に緻密なセッティングをしている
こちらのロボットに注目!
うおおおお!!ちょっと、これとんでもない精度ですよ。ほぼ百発百中でいちばん難しい宝物庫Aを打ち落としてますよ
すさまじい精度ですね。あまりの精度に会場が唖然として鎮まりかえってます
左側の宝物庫Aが満杯になったら今度は右側の宝物庫A。セッティングする風格が職人みたい
とんでもない勢いで宝物庫が満たされていってます。なんですかこれ
あのロボット、砲台が2つあるんですよね。おそらく向かって左側の砲台が宝物庫Aに合わせてあって、向かって右側の砲台が宝物庫Cやガーディアンに合わせてあると思います。宝物庫Aが満杯になったから右側を使い始めましたね
とんでもない精度
かなり緻密にセッティングされていると思います
大会後にこのロボットを見せてもらったんですが、これもうそういう製品みたいじゃないですか。洗練されすぎている。お店で販売されてそう
射出機構に輪ゴムを使っているんですけど、左右でその輪ゴムの強さを変えることで狙えるレンジを変えているみたいです
そして3分間の競技時間が終了。とんでもない精度をもったロボットの登場に場内が騒然となりました。
トロピカルインコの得点は550点!ここまでの最高得点!
1回戦第3試合の結果
無敵ドラゴン 150点
トロピカルインコ 510点
トロピカルインコの勝利!
いやー、個性がすごいですね。無敵ドラゴンの合体を目指した果敢なチャレンジもすごかったし、トロピカルインコの熟練スナイパーみたいな精度もすごかった
ロボットもさることながら、子どもたちのチームワークもいいですね。どのチームもみんなで協力して役割分担がしっかりしています。そういったコミュニケーション能力も一緒に何かを作ることで培われるんだと思います
1回戦 第4試合 [TVC] VS [KHK VICTORY]
まずはTVCのターンから!
なんと全部射出タイプのロボットです
振り切ってきましたね
小室さんが気になるといっていた水車タイプのロボットがいきましたよ
あの水車の一つ一つの小部屋にピンポン球が入ってますね。おそらく水車が回転して装填されていくんだと思います
えぐい精度ですよ! あっという間に宝物庫Aが満たされていってます!
そんなTVCは390点とかなりの高得点!
第4試合の2組目、最後の登場となるのはチーム「KHK VICTORY」6年生、5年生、4年生のチーム。チーム名の由来は苗字の頭文字+勝利!とのこと。
ああ、これはちょっとすごい発想ですよ
箱型ロボットの正方形を真っすぐではなく、斜め45度にして使ってますね
トレンド戦法を使う場合、駆動力の問題が出てくるんです。そこで後輪だけ設置させて前だけを侵入させる方法がこれまでも何台かに使われてきました
微トレンドですね
でもそれだと、ロボットのサイズ制限的に宝物庫Aには届かないんですよ。だからこれまでも微トレンドのものは射出タイプで、限界まで近づいて射出するタイプでした
そうか。正方形の対角を使うことでより宝物庫Aに近づけるんですね
正方形の対角線は1辺の√2倍(1.414倍)ですから、1.414倍近づけるわけです。これなら後輪を残しても宝物庫Aに直接アプローチできます
ドコドコと入ってますよ、えげつないほどに
ロボット上部のステージが上下することピンポン球が動き、対角線上を滑り台みたいに移動することで次々と入っていってます
といったところで3分間の競技が終了。
KHK VICTORYの得点は、380点!
1回戦 第4試合
TVC 390点
KHK VICTORY 380点
なんと! 10点差でTVCの勝ち!すごい僅差!
そしてここからは対戦相手を変えた第2ラウンドがはじまります。
本当にみんないい顔してる
もう全チームが決勝トーナメントに上がって欲しい
それじゃ予選の意味ないでしょ
予選第2ラウンド 第1試合 Sea robossom(1勝) VS 採掘(1勝)
第1ラウンドで1勝した同士の対戦ということで勝った方は文句なく決勝トーナメント進出です!
チームSea robossom
チーム 採掘
2試合目ということで両チームともに緊張が取れてリラックスした雰囲気。
どちらも第1ラウンドで300点台の高得点を出したチームです。かなりハイレベルな戦いになると思います
第1ラウンドでは気付かなかったですが、Sea robossomのこの宝物庫Cを狙うロボットも2Wayタイプですね。射出する機構も備えてます。やはり宝物庫C狙いは射出も併用ですね
Sea robossomのこのロボットも相変わらず機動力が高いです。かなり目まぐるしく動いて宝物庫を狙って行ってますよ
そして出ました、Sea robossomのトレンド戦法!
やりたい放題だ
採掘チームもしっかりと分担して宝物庫を狙っています。飛び出したロボットがあっという間に宝物庫Cを満たしました
相変わらずこの射出ロボットがすごいですよ。かなりの精度で射出されるので、いちど入る場所を見つけると連続して入ります
固定砲台ロボットも長距離射出でガーディアンを狙っていますね
これだけ個性的なロボットがガーディアンも入れると8台も同時に動くことになります。こうなるとどこ観ていいのか分からなくなっちゃいますね
といったところで3分間の競技時間が終了。
気になる得点は!
予選第2ラウンド 第1試合
sea robossom 510点(2勝)
採掘 390点(1勝1敗)
これでSea robossomチームは2勝となり、決勝トーナメント出場が決定。
510点はとんでもねー!
予選第2ラウンド 第2試合 9238(1敗) VS ハンモック(1敗)
チーム 9238
チーム ハンモック
惜しくも1試合目で負けてしまったチーム同士の対戦ですが、ここで1勝1敗にしておけば決勝トーナメント出場のチャンスがあります
もう全チームが決勝トーナメントに上がって欲しい
それじゃ予選の意味ないでしょ
カウントダウンと共に試合開始!
ハンモックの白いロボットが颯爽といきましたね。機動力が高い
相変わらず射出精度が高いです
でました。トレンド戦法4足歩行ロボット
1試合目より操縦の精度が上がってますね。あ、きっちりガーディアンに入れましたね
後ろの控えている固定砲台ロボットもぶんぶん長距離を狙ってます
9238のこのかわいいロボットもしっかりと得点を重ねてますね
青いロボットも機動力が高いです
トレンドのロボットもいきましたね
その時にバランスを崩し、履いていたピンポン玉が脱げてしまった!
あー、9238チーム、トレンド戦法のロボットがフィールドに転がっていたピンポン球に引っかかって失敗しちゃいました
これまでの試合ではあまり見られなかったですけど、車輪が小さいとフィールドの段差やピンポン球に影響を受けるんですね
機動力をとって車輪を小さくするか、障害物を乗り越えるために車輪を大きくするか、悩ましいところですね
といったところで3分間の競技時間が終了。
予選第2ラウンド 第2試合
ハンモック 270点 (1勝1敗)
9238 140点(2敗)
ハンモックの勝利。ハンモックは対戦成績を1勝1敗にして決勝トーナメント進出に望みを繋げます。
予選第2ラウンド 第3試合 無敵ドラゴン(1敗) VS TVC(1勝)
さあ、きましたよ無敵ドラゴン
合体ロボットのロマンですね
絶対に合体を成功させて欲しい! 僕の一押しチームです
対するTVCは私が一押しする水車みたいなロボットが登場しますし、チームとしての得点力が高いので一押しチームです。奇しくも一押し同士の対決ですね
注目の一押し対決がカウントダウンと共にスタート。
さっそくいったー!
スタンバイする土台ロボットに、ドラゴンロボットが回り込む。
うおー!いったかー!打て—!
ああああああああああああああああ倒れたあああああ!
成功したかに思われたけれども、あえなく転倒してしまった。それでも会場のボルテージは一気に高まりあちこちからムテドラー!と声援が沸き起こっていた。
無敵ドラゴンは、合体をしないもう1台のロボットもすごいですよ。他の2台がロマンを追いかけている間に着実に得点を重ねていってます
だから二人は安心してロマンを追うことができるんですね
TVCチームの方はやはり得点力が高いですね。無敵ドラゴンの合体で湧き上がる傍らで冷静に得点を重ねていってます
3台とも射出タイプのロボットを使ったチームですよね
実は決勝トーナメントになったら射出タイプのロボットが強いと考えているんですよ。ですからTVCにはかなり注目しています
といったところで3分間の競技時間が終了。
予選第2ラウンド 第3試合
無敵ドラゴン 70点(2敗)
TVC 310点(2勝)
TVCの勝利。これでTVCは2勝となったので決勝トーナメント出場が決まりました。
予選第2ラウンド 第4試合 トロピカルインコ(1勝) VS KHK VICTORY(1負)
チーム トロピカルインコ
チーム KHK VICTORY
でましたね。予選第1ラウンド最高得点のトロピカルインコ。完全に優勝候補です
対するKHK VICTORYも第1ラウンドでは惜しくも敗れましたけど、かなり僅差でしたからね。高得点をとっていたのでかなり注目の対決です
さあ試合開始!
KHK VICTORYきましたね。さっそく着実に得点を重ねていってます
第1ラウンドより動きが良いですね
きましたよ! 対角線ロボット!
このロボットが2往復して左右の宝物庫Aを狙えたらさらに高得点になります。ポイントは3分の競技時間で左右を埋められるかです
そしてトロピカルインコの方もきっちり役割分担して得点を重ねていきます
かなりハイレベルな戦いですね
そしてきました! スナイパー並みの精度を誇るロボット! これがでてきたらもうおしまいだー!
バンバン入ってますね
といったところで3分間の競技時間が終了。
予選第2ラウンド 第4試合
トロピカルインコ 510点(2勝)
KHK VICTORY 440点(2敗)
トロピカルインコの勝利! トロピカルインコは2勝となったので決勝トーナメント進出決定。
KHK VICTORYは予選2試合ともかなりの高得点だったのに相手が悪かったですね
特に1試合目の10点差負けがかなり痛かったですね。あそこで勝っていれば文句なく決勝トーナメントでした
といったところで予選の第2ラウンドが終了。2勝したsea robossom、TVC、トロピカルインコが決勝トーナメント出場決定。残る1枠は1勝1敗のチームの中から2試合の合計得点がもっとも高いチームに決まります。
「決勝トーナメント進出4チーム目は「採掘」です」
この発表と同時に観客席からは歓声が沸き上がってました。
そして予選の結果がこちら!
決勝に進んだのは「sea robossom」「TVC」「トロピカルインコ」「採掘」の4チーム!
さて、決勝トーナメントから新たに「Vゴール」というルールが追加されるようです
宝物庫A,B,C,Dそしてガーディアンのスポットと9個のポイントすべてに物資(ピンポン球)が入った瞬間に「Vゴール」となり勝利が確定します。Vゴールが決まらなかった場合は予選同様、得点によって勝敗が決まります。
この追加ルールはどうでしょう
すごく面白いルールだと思います。予選とはまったく戦術が変わってきますね。1つの宝物庫に大量にピンポン球を入れるより、素早く確実に1個入れることが重要になってきます。ただ、Vゴールが決まらなかった時のために大量にも入れておく必要があります。どちらを狙うかですね
大きく戦術が変わるということですね
射出タイプのロボットが鍵を握ってくると思います
準決勝第1試合 「トロピカルインコ」vs「TVC」
両チームとも、ポイントに1つずつ入れる、完全にVゴール狙いですね
TVCすごいです。着実に宝物庫に1個ずつ入れていってます
3台とも射出ロボットなのでこういう狙いがやりやすいわけですね
トロピカルインコもすごい。あのスナイパーロボットで着実に1つずつ入れていってる
とんでもないことになってます。TVCはガーディアンに1個いれたらVゴール。トロピカルインコも宝物庫Bに1個入れればVゴールです
どっちが勝ってもおかしくない!大接戦!
どっちだ!?
入った!
トロピカルインコ、Vゴール!
トロピカルインコのVゴール勝利。めちゃくちゃエキサイティングな試合でした。めちゃくちゃ盛り上がった
TVCもかなり頑張りましたが、あと一歩でした
ガーディアンに阻まれた感じですね
準決勝第2試合 「sea robossom」vs「採掘」
準決勝第2試合が始まりそうですが、sea robossomが出てきませんね
どうやらロボットに接触不良のトラブルがあった模様。NHKロボコンOBであるメンターの方たちの反応をみているとこうした突発的なトラブルも「ロボコンあるある」みたいなものらしいです。
その場でめちゃくちゃ修理している。
なんとか応急修理も終わり準決勝第2試合がスタート。
sea robossomは予選ラウンドで500点台の得点を出しています。かなり得点力の高いチームです
それに対して採掘はおそらくVゴールを狙ってくると思います。精度の高い射出ロボットがどれだけ決められるかがポイントです
カウントダウンと共に試合開始!
Vゴール狙いの採掘はあと左側の宝物庫Aとガーディアンだけですよ!
おおお!ガーディアンにも入った! あと1つ!
と、一進一退の攻防が続くも、両チームともにVゴールはならず!
どちらのチームもギリギリのところでVゴールならずでした
こうなると得点による勝負ですね
しばらくの集計時間のあと点数が発表されます。
準決勝 第2試合
sea robossom 130点
採掘 210点
ということで採掘が決勝進出!
sea robossomは大量に宝物庫に入れるロボットが2台ありましたから途中から得点狙いに切り替えても良かったですが、やっぱりVゴール狙っちゃいますよね
対戦相手の採掘がVゴールまであと1つまでいっていたので焦りますよね
決勝戦 トロピカルインコ VS 採掘
ついに決勝戦まできましたよ
トロピカルインコは準決勝でVゴールを決めています。採掘もVゴール手前までいきましたから、決勝はVゴール決着になると思います
決勝戦スタート!
さっそくトロピカルインコのスナイパーロボットがバシバシ決めていますけど
しかも最初にガーディアンを狙いました
一番の難関を先に沈めておく作戦ですね
採掘も負けていないですね。どんどん決まってます
トロピカルインコ、あと1つです
採掘もあと2つです!
会場が盛り上がりすぎて小室さんの解説がよく聞こえなくなってきた。
入った! トロピカルインコVゴーーール!
ブシャー!
Vゴールの瞬間に背後から噴水が吹き上がってきた。
めちゃくちゃ水が出てる!
優勝が決まった瞬間、小室さん大号泣。
もう……みんなすごくて……
みんな一生懸命で……楽しそうで……
感動してしまって……すいません
(こっちも噴水なみに水が出てきているな)
惜しくも優勝には届きませんでしたが採掘チームもあと一歩のところまできていました。
このような結果になりました。
そして表彰式です!
優勝 トロピカルインコ
技術や精度もさることながら、見た目なども含めて楽しいロボットたちでしたね
プログラミング大賞 sea robossom
ガーディアンロボットのプログラムの中で素晴らしいプログラムに贈られる賞です。動きもさることながら美しいプログラムがなされていることも評価につながったようです
顔
2試合とも得点が高かったのに決勝に上がれなかったチームですね
HONDA特別賞 sea robossom
HONDA特別賞はsea robossom。ダブル受賞です。準決勝前にトラブルがあった子がずっと浮かない顔してましたが、このダブル受賞で笑顔が戻って安心しました
NOK特別賞 無敵ドラゴン
ムテドラですよ! ムテドラ! やったー!
patoさん、無敵ドラゴン好きすぎですよ
Cygames特別賞 KHK VICTORY
技術もさることながら、対角線を上手く使う発想もすごかったです
パーソルクロステクノロジー特別賞 TVC
ロボットもさることながらチームの明るさとチームワークの良さが特別賞に繋がりました
セメダイン特別賞 採掘
ロボットからロボットにパスをするという発想が素晴らしかったです
Z-KAIグループ特別賞 9238
役割分担がしっかりしていたチームですね。トレンドの駆動機構に感動しました。あんな発想、普通は出ないですよ
牧野フライス製作所特別賞 ハンモック
予選ラウンド1勝1敗、あと一歩で決勝トーナメント進出を逃したチームです
四足歩行のトレンド戦法に果敢にチャレンジした姿勢が素晴らしかったです
MVP 金子くん(KHK VICTORY)
出場ロボコニストの相互投票で決まるMVPロボットです。他のロボコニストが憧れる素晴らしいロボットに贈られます
対角線を上手に利用したロボットですね。あの発想は全出場者の中で一人だけでした
タコのイラストもかわいかったですね
これもロボコンあるあるらしいのですが、競技の優勝とは別に、もっとも夢とロマンをもって大胆な発想でチームワークを発揮したチームにロボコン大賞が贈られるようです
競技の勝ち負けとは別に評価されるわけですね
勝敗だけじゃないってところがいいですね
小学生ロボコン大賞 採掘
ロボット同士が物資(ピンポン球)を受け渡しするアイデアと高い得点力が評価されました
といったところで「小学生ロボコン2022-23全国大会」は閉幕。
いやはや、小学生ロボコニストたちの情熱と大胆な発想に圧倒されっぱなしでした
本当に素晴らしかったですね
小学生たちがこうやって自分の発想をロボットにしていく“ものづくり”とかパソコンを使った“プログラミング教育”というのは教育上、どんな効果があるんでしょうか。僕が小学生の時なんか、ミニ四駆の改造とかニボシでザリガニ釣るとかでしたよ
ザリガニ釣りでもいいと思いますよ。学びにおいては『発想』と『実行』と『成果』が大切なんです。patoさんのザリガニ釣りにもなにか『発想』はなかったですか?
そういえば、最初はニボシで釣っていたんですけど、あまりにもザリガニが食いつくものですから、途中からニボシじゃなくても釣れるんじゃない?って思って木の枝でやりました。そしたら、木の枝でも釣れたんですよ
ニボシじゃなくても釣れるかもしれない、そう発想して実行し、ザリガニが釣れるという成果が得られたわけですね。今の子どもたちも同じなんです。発想したことを実行してみて成果が得られる。それが自信に繋がるんです
それをコンピューターを使った“まなび”でやっているのが現代なわけなんですね
コンピューターを使った“まなび”のいちばん良いところは、失敗してもやり直しが簡単という点です。書いたコードを消して書き直せばいいだけですから。そして結果が出るまでのサイクルが早いんです
確かにそうですね
先ほども言ったように、だいたい8歳から9歳くらいの子どもがいちばんクリエイティブ性が高いんです。恐れずになんでも発想して挑戦することができるんです。そこでこういった発想と実行、成果という経験をすることは大切だと思います
この小学生ロボコンは、プログラミングも含んでいますが、ロボットを製作するというハードウェア的な部分がメインになります。これは少し難しく、一段上の感覚だと思います
いきなりロボットを思い通りに動かそうとしても難しいかもしれませんね
そう言った意味でも、コンピューターを使った“まなび”から入っていき、自信をつけていくのがいいのかもしれません
僕もちょっとプログラミングを勉強し始めてみる気になりました。野田クリスタルさんみたいにゲームを製作したり、ゆくゆくはロボットも制作してみたいです。おっさんロボコンとかないかな
たぶんないです
次回、小学生ロボコン2023-24ではどんなロボットが登場してくるのか、今から楽しみです。セメダインさん、来年も呼んでください
わたしも呼んでください
大会の模様はこちらの配信アーカイブからも観ることができます。小学生たちの熱戦をご覧ください。
小学生ロボコン公式サイト
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