ものづくり 2020年11月27日

高専ロボコン2020|関東甲信越地区大会観戦レポート

高専ロボコン地区大会もいよいよ大詰め!ラストは26チームがしのぎを削る激戦区、関東甲信越地区大会です。アイデアと技術力のみならず、映像演出、プレゼンテーションも含めての完成度が非常に高くハイレベルな戦いが続きます。笑いあり、涙ありの最終戦を見届けましょう!

今年はバーチャル会場が設営されました!

今年の競技は?

今年のテーマは、【だれかをハッピーにするロボットを作ってキラリ輝くパフォーマンスを自慢しちゃおうコンテスト】略して「はぴ☆ロボ自慢」!
従来のような競技テーマはありません。学生たちの自由なアイデアで見た人をハッピーにするロボットを披露します。

「ロボ自慢」は、おなじNHKの「のど自慢」を模したそうです…。

審査ポイント
  • テーマ設定の説得力と実現のためのロボットのアイデアのすばらしさ
  • チームが置かれた環境の中での材料の工夫と技術力のすばらしさ
  • ロボットのパフォーマンスのすばらしさ

 

審査方法
  • チームごとに順番にパフォーマンス
  • 審査員が1人につき10点満点で採点、審査員5人合計で50点満点
  • 審査員5枠の合計得点が高かった上位6チームが決勝ラウンドに進出
パフォーマンス時間
  • 予選ラウンドは2分以内
  • 決勝ラウンドは3分以内

出場チーム紹介

No 出場校 ロボット名・プロジェクト名 No 出場校 ロボット名・プロジェクト名
1 茨城高専 Aチーム ドットMP3 14 長野高専 Aチーム BAKUSOKU★DOMINO
2 茨城高専 Bチーム 一peng倒 15 長野高専 Bチーム acroboX
3 茨城高専 Cチーム ツイねこ 16 長野高専 Cチーム 劇団鬼女
4 小山高専 Aチーム あっぱれセグ郎くん 17 長野高専 Dチーム どんちゃか龍舞
5 小山高専 Bチーム 合体☆とちV 18 産業技術高専(荒川)Aチーム ねじ分けJCT
6 小山高専 Cチーム シンクロシスターズ♪ 19 産業技術高専(荒川)Bチーム 絢爛絡繰百景
7 小山高専 Dチーム メッセンジャー9 20 産業技術高専(荒川)Cチーム ろぼ雑技団
8 群馬高専 Aチーム TOKYO ROBOlympic in Gunma 21 産業技術高専(荒川)Dチーム がらくたメロディ
9 群馬高専 Bチーム Grus 22 産業技術高専(品川)Aチーム D Keeper
10 木更津高専 Aチーム 幻の花火 23 産業技術高専(品川)Bチーム 鮫洲雑技団
11 東京高専 Aチーム NIT東響楽団 24 サレジオ高専 Aチーム トライRTA
12 長岡高専 Aチーム connection 25 サレジオ高専 Bチーム 「響」
13 長岡高専 Bチーム Scuderia Nagaoka 26 サレジオ高専 Cチーム 佐連志雄部屋

ここからは、知恵とアイデアが詰まった各校のロボットたちの一部を紹介します☟

 

産技高専(荒川)Aチーム「ねじ分けJCT」

高専生がハッピーになるロボットに着想したのは産技高専荒川キャンパスAチーム「ねじ分けJCT」。ネジの直径と長さの違いに着目した選別システムにより、多くの高専生が頭を悩ませるネジ分けを圧倒的な速さと正確さ(2分間で14種類350本!)で全自動で行います。また同時開発された「回収ロボ」の足回りはオムニホイールで作られており、360°どこにでも床に散ったネジを回収しにいけます。

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産技高専(品川)Aチーム「D Keeper」

産技高専品川キャンパスAチーム「D Keeper」は、360°センサーで人間の位置関係をロボットが検知し、2m以上近づいている人たちに注意をしにいきます。撮影している学生に注意してしまうアクシデントも発生しましたが、それによりD Keeperの精度の高さが証明されました。

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東京高専Aチーム「NIT東響楽団」

東京高専Aチーム「NIT東響楽団」が演奏するのは「歓喜の歌」。専用の楽譜を「指揮者ロボット」が読み取り、鉄琴、ハンドベル、ピアニカ、レーザーハープの演奏ロボット4台に指示を飛ばします。ビー玉を落として鉄琴を叩く独自アイデアもさることながら、それを可能にする多数のサーボモーターの制御技術も見事でした。 

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木更津高専Aチーム「幻の花火」

木更津高専Aチーム「幻の花火」は花火打ち上げロボットと全自動習字ロボットの2種類によるパフォーマンスです。圧縮空気が使えない今大会のルールに応じて、ゴムを利用した物理的発射機構により花火が高く打ちあがります。鮮やかな花火を背景に、習字ロボット「初段」は前後運動・上下機構・回転機構を駆使し、垂直面に「ロボコン」の文字を書き上げました。

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長野高専Aチーム「BAKUSOKU★DOMINO」

長野高専Aチーム「BAKUSOKU★DOMINO」は名前の通り、ドミノを並べてくれるロボットです。2台のロボットが2分間で2000個のドミノを並べる予定でしたが、
残念ながらドミノが詰まってしまい、不発になってしまいました。しかしドミノ2000個という高い目標に果敢に挑む姿に多くの人が胸を打たれました。

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サレジオ高専Cチーム「佐連志雄部屋」

ロボット力士たちの熱い取り組みが展開されたのはサレジオ高専Cチーム「佐連志雄部屋」。学生の腕や足に取り付けた加速度センサーと連動し、力士ロボットが動き、取り組まずしてリモート相撲ができます。本物の力士のようなすくい上げ、突っ張り、すり足の機構にも注目です。行司ロボットもかわいい。

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長野高専Bチーム「acroboX」

長野高専Bチーム「acroboX」のコンセプトはサーカス団。半自動の鉄棒ロボットとブランコロボットがハイレベルなアクロバットを披露します。
空中ブランコロボットが足を動かすと、振り子の要領でだんだんブランコの振れ幅が大きくなっていきます。やがてその足が反対側の鉄棒ロボットに届くと、なんと2台が合体!本当のサーカスのようにブランコロボットが鉄棒ロボットの方に移動します。光を多彩につかった巨大なフィールドボックスのなか、世界観とアクロバットで観客をハッピーにしました。

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茨城高専Bチーム「一peng倒」

茨城高専Bチーム「一peng倒」のペンギンロボットたちは、ペンギンの愛らしさと習性をそのままに、売店での密対策とお掃除をしてくれます。ペンギンの列をつくって歩く習性を利用した「走行モード」では、ペンギンたちが店内を巡回し、買い物客同士のディスタンスを確保します。「腹ばい掃除モード」に切り替えると、ペンギンたちが氷上をすべるように前に倒れ、売店の床を拭き上げます。人間社会に溶け込むお役立ちロボットとしての片鱗が見えました。

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いよいよ決勝ラウンド!

予選ラウンドをおえ、決勝に駒をすすめたのはこの6チーム!
ここからは競技時間が3分に!予選では見られなかった新たなパフォーマンスが披露されます。

長岡高専Aチーム「connection」

長岡高専Aチーム「connection」。人の手を模したロボットが、コントローラーをつけた人の動きを再現します。予選での「じゃんけん」に続き、決勝では「握る」「ものを持つ」アクションを使った旗揚げゲームを披露しました。遠隔操作ながら遅延もほぼなく、掛け声に応じてロボットが旗を上げ下げする姿は、まるで人が行っているかのようでした。

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小山高専Aチーム「あっぱれセグ郎くん」

抜群の安定感を見せたのは小山高専Aチーム「あっぱれセグ郎くん」。セキ怜ちゃんからお皿を受け取ったセグ郎くんは、皿回しをしながら縦横無尽に歩き回ります。決勝では、予選より更に大きなお皿に挑戦!さらにシーソー渡りを披露!!不安定な足場をものともせず、お皿を回し続けます。最後はセキ怜ちゃんにお皿を返してフィニッシュ。退場までの流れまで完成されたパフォーマンスを見せました。

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群馬高専Aチームの「TOKYO ROBOlympic in Gunma」

群馬高専Aチームの「TOKYO ROBOlympic in Gunma」はオリンピック競技である柔道、フェンシング、体操、アーチェリーを5台のロボットが披露します。特徴的な半月型の歯車機構を利用した柔道ロボットの豪快な一本背負いのほか、鉄棒ロボットのダイナミックな大車輪、実際のアーチェリーと同じ原理を再現した矢のリリース機構(命中!)など、高い技術力を見せつけました。メッセージ入りの布を広げる閉会式も準備されており、一足先にオリンピック気分が味わえます。

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小山高専Bチーム「合体☆とちV」

小山高専Bチーム「合体☆とちV」は栃木愛と合体ロマンを爆発させたチームです。栃木の魅力満載!「かんぴょう」「おおるり」「華厳の滝」「ロードバイク」「宇都宮餃子」の5台ロボットが超合体し巨大ロボットに変身します。予選とは違う合体フォーメーションを成功させた操縦者5名の腕前も素晴らしく、まるで本物のヒーローショーのように「スーパー華厳ドラゴン」「餃子スプラッシュ」「スカイベリー」など必殺技を次々ときめていきました。

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長野高専Dチーム「どんちゃか龍舞」

長野高専Dチーム「どんちゃか龍舞」は、本大会唯一の制作・操縦すべてをリモートで行ったチームです。諏訪市・松本市・長野市・佐久市・長野高専の5箇所にスタンバイした学生たちが会場の俯瞰カメラ映像をみながらリアルタイムで龍舞ロボットをリモート操作し、信州御代田の龍神まつりを行います。全員が別のところにいるとは思えない息の合ったフォーメーション、遅延を感じさせない龍神の複雑な動き、完成度の高さは圧巻です。

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小山高専Cチーム「シンクロシスターズ♪」

地上を水面に見立てるという唯一無二のアイデアを披露したのは小山高専Cチーム「シンクロシスターズ♪」。リアルな造形の頭ロボット、本物の人の足のように動く足ロボットで観客の度肝を抜きながら、颯爽と演技に入ります。決勝ラウンドでは6台の手動ロボットを学生たちが息ピッタリに動かし、本物のシンクロナイズドスイミングさながらに超複雑なフォーメーションを成功させました。造形と相俟ったリアルな動きは私たちに忘れられないインパクトを残しました。

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以上で全パフォーマンスの発表が終了です!

皆さんお疲れ様でした!沢山のハッピーをありがとうございます!

 

表彰式

結果はこちら!

最優秀賞 小山工業高等専門学校 Cチーム「シンクロシスターズ♪」 Youtube動画はこちら
アイデア賞 小山工業高等専門学校 Bチーム「合体☆とちV」 Youtube動画はこちら
技術賞 小山工業高等専門学校 Aチーム「あっぱれセグ郎くん」 Youtube動画はこちら
デザイン賞 長野工業高等専門学校 Bチーム「acroboX」 Youtube動画はこちら
協賛企業特別賞 本田技研工業株式会社 茨城工業高等専門学校 Bチーム「一peng倒」 Youtube動画はこちら
マブチモーター株式会社 東京工業高等専門学校 Aチーム「NIT東響楽団」 Youtube動画はこちら
株式会社安川電機 長野工業高等専門学校 Aチーム「BAKUSOKU★DOMINO」 Youtube動画はこちら
東京エレクトロン株式会社 都立産業技術高等専門学校(品川)Aチーム「D Keeper」 Youtube動画はこちら
田中貴金属グループ 都立産業技術高等専門学校(荒川)Bチーム「絢爛絡繰百景」 Youtube動画はこちら
ローム株式会社 都立産業技術高等専門学校(荒川)Dチーム「がらくたメロディ」 Youtube動画はこちら
セメダイン株式会社 サレジオ工業高等専門学校 Cチーム「佐連志雄部屋」 Youtube動画はこちら

最優秀賞

強豪チームを制し最優秀賞に輝いたのは、今年のテーマ「はぴ☆ロボ自慢」を高い次元で体現した小山高専Cチーム「シンクロシスターズ♪」!おめでとうございます。

アイデア賞

栃木愛×ヒーローショー×合体ロボットの融合を5台のロボットで完璧に披露した小山高専Bチーム「合体☆とちV」が受賞しました。

技術賞

小山高専Aチーム「あっぱれセグ郎くん」が受賞しました。ロボットが巨大な皿を回し、その状態で歩き、さらにバランスをとるという高難易度な演目を次々に成功させた技術力が評価されました。

デザイン賞

長野高専Bチーム「acroboX」が受賞しました。サーカス会場を模した巨大なフィールドボックスと光を使った鮮やかな演出、人が本当に鉄棒をしているようなロボット関節の再現など、世界観の再現度が見事でした。

全国大会出場校

関東甲信越地区からはの4チームが全国大会に出場します。

最優秀賞チーム 小山工業高等専門学校 Cチーム「シンクロシスターズ♪」
推薦チーム 長野工業高等専門学校 Dチーム「どんちゃか 龍舞」
推薦チーム 長岡工業高等専門学校 Aチーム「connection」
推薦チーム 群馬工業高等専門学校 Aチーム「TOKYO ROBOlympic in Gunma」

バーチャル国技館ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
全国大会(オンライン)は11月29日に開催です!皆で応援しましょう!

そして、関東甲信越地区大会に出場した26チームの皆さん、大変お疲れ様でした。

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