ものづくり 2021年11月24日

高専ロボコン2021|北海道地区大会観戦レポート

11月7日、高専ロボコン2021北海道越地区大会が開催されました。今年の地区大会は、昨年同様にオンラインでの実施です。学生たちは、各学校から自慢のロボットを披露します。従来のようなロボットづくりができない環境下、学生たちは工夫と技術を凝らしたロボットを作り上げました。白熱した地区予選もいよいよ最終週。午前中は北海道地区大会です。参加チームは少ないながらオリジナリティあふれるハイレベルなロボットが集結した地区大会、どんなロボットが飛び出すのでしょうか!

今年の競技は?

今年のテーマは、【超絶機巧(すごロボ)】!とにかくすごい!ロボット。みんな集まれー!
自分たちがこだわってきた技術、挑戦してみたい新しい技(ワザ)を徹底的に追求し、「すごい!技のロボット」を製作し、披露します。

審査ポイント
  1. チームがこだわった技術の難易度とその達成度
    A:技術の難易度と独創性
    B:技術の達成度

  2. ロボットのアイデアとパフォーマンスのすばらしさ
    C:ロボット全体の完成度
    D:パフォーマンスにおける表現力
審査方法
  • チームごとに順番にパフォーマンス
  • 審査員が1人につき8点満点で採点、審査員5人合計で40点満点
  • 今年のパフォーマンスは1発勝負!泣いても笑っても1回の発表で結果が決まります
パフォーマンス時間
  • 事前プレゼンテーション:30秒
  • 発表時間:2分以内

出場チーム紹介

No 出場校 ロボット名・プロジェクト名 No 出場校 ロボット名・プロジェクト名
1 函館高専 Bチーム Neural bot 5 函館高専 Aチーム トキメキラヴァーズ
2 旭川高専 Bチーム HexaGo 6 旭川高専 Aチーム 廻レ!機巧雪花!
3 釧路高専 Aチーム カタパルトボンバー 7 苫小牧高専 Aチーム ワンワンが来た!
4 苫小牧高専 Bチーム フロッギーアドベンチャー

ここからは、知恵とアイデアが詰まった各校のロボットたちの一部を紹介します☟

函館高専 Bチーム「Neural bot」

トップバッターを飾るのは函館高専Bチーム「Neural bot」はAIを駆使したリモート操縦ロボットです。AIでテニスボールを認識し、スマートホンにロボットの位置・テニスボールの位置を表示します。ロボット本体を見ることなく、スマートホンの画面だけでロボットの操縦が可能です。ロボットに搭載するセンサーアプリ、操作用のスマートコントローラーアプリも自作されており、現代技術が詰め込まれたハイレベルなロボットです。

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旭川高専 Bチーム「HexaGo」

アイデアが光ったのは旭川のシンボル旭川高専Bチームの「HexaGo」。「ナナカマド」「キレンジャク」が線路のパーツが入ったコンテナを押し、線路パーツを落として道をつくりながら進むという、「自分で道をつくり、進むロボット」です。直線のほかカーブのパーツもあり、線路パーツ同士の接続も誤差なく、2分間をフルにつかって道をつくり移動を続けました。自由に道が作れ、どこまででも行くことのできる、アイデア対決に相応しいロボットです。

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釧路高専 Aチーム「カタパルトボンバー」

釧路高専Aチーム「カタパルトボンバー」はその名の通り、ボール投擲ロボット。高さと大きさの違う2種類のリングにボールを通すパフォーマンスを披露しました。なんといっても見どころはロボット同士のボールキャッチ。投げるのも、リングをとおったボールを受け取るのもロボットの役目です。惜しくもボールキャッチは叶わなかったものの、投擲ロボットは微細な調整が施されており、見事ボールをリングに通すことに成功しました。作業時間も限られ、さらにメンバーは5人と少ないながら、見ごたえのある手動ロボット2台を作り上げました。

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苫小牧高専 Bチーム「フロッギーアドベンチャー」

かわいらしい世界観が目をひいたのは苫小牧高専Bチーム「フロッギーアドベンチャー」。2台のカエルロボットと蓮の葉ロボット計3台のロボットが協力して障害物を乗り越えていく協業パフォーマンスです。カエルロボット「ふくふく」の移動を蓮ロボット「ネルネル」が助けます。それぞれの役割をもったロボットが協力しあって一つに目的を達するのは、今後のロボット開発においても重要なテーマ。次世代ロボットを感じさせる技術を披露しました。

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函館高専 Aチーム「トキメキラヴァーズ」

函館高専Aチーム「トキメキラヴァーズ」は、みんな大好きな空気砲を、高専で学んだ技術と知識を詰め込んですごロボに昇華させた的当てロボットです。高専ロボコンでは空気圧の量が制限されますが、その中でいかに空気砲を可視化させ、さらに派手に見せるかを試行錯誤したそうです。空気砲は金属製にすることで高い耐圧性を実現し、7倍の圧力でもって強大なパワーを一気に解放します。爆音とともに空気砲が空き缶タワーを倒すシーンはまさに圧巻!柔軟な発想力と確かな技術力で迫力満点のパフォーマンスを行いました。

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旭川高専 Aチーム「廻れ!機巧雪花!」

旭川高専Aチーム「廻れ!機巧雪花!」は複数のコマを組み合わせた見た目も美しい回転機構が見どころです。コマ回しロボットが大ゴマ→重ねゴマ→ミニゴマ→スロープとあらゆるものを回します。全体は旭川にふさわしい雪の結晶の形になっていて、パフォーマンス終盤ではコマ回しロボットから離れたミニゴマたちがスロープを渡って結晶の先端で回転を続けます。最後は雪の結晶が回転をはじめ、圧倒的なメカニズムと外装の美しさから目が離せません。回りっぱなしの2分間。何種類もの高速回転物体を見事に制御しきりました。

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苫小牧高専 Aチーム「ワンワンが来た!」

苫小牧高専Aチーム「ワンワンが来た!」が披露したのは人とロボットのドッグショー。2台の異なる機構の犬型ロボットが芸を披露します。電気の力でうごく「あずき」は音声認識の技術で言葉を理解して芸を披露するロボット。高専生の声掛けに反応して「お手」や「お座り」をするお利口さんです。もう一台は空気の力だけでうごく「だいず」。エアシリンダの脚で力強く進みます。ドッグショーを様々な機構と制御でみせることにチャレンジした意欲的なロボットです。

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表彰式

結果はこちら!

優勝 旭川高専 Aチーム「廻れ!機巧雪花!」
アイデア賞 函館高専 Aチーム「トキメキラヴァーズ」
技術賞 函館高専 Bチーム「Neural bot」
デザイン賞 旭川高専 Bチーム「HexaGo」
協賛企業特別賞 本田技研工業株式会社 函館高専 Aチーム「トキメキラヴァーズ」
マブチモーター株式会社 旭川高専 Bチーム「HexaGo」
株式会社安川電機 苫小牧高専 Bチーム「フロッギーアドベンチャー」
東京エレクトロン株式会社 苫小牧高専 Aチーム「ワンワンが来た!」
田中貴金属グループ 函館高専 Bチーム「Neural bot」
ローム株式会社 釧路高専 Aチーム「カタパルトボンバー」
セメダイン株式会社 旭川高専 Aチーム「廻レ!機巧雪花!」

優勝

旭川高専Aチーム「廻れ!機巧雪花!」です。 全国大会でも大輪の雪の花が咲くのが楽しみですね。

アイデア賞

空気砲をテーマに設定し、規定内におさめるように試行錯誤しながらパフォーマンスに昇華させた函館高専Aチーム「トキメキラヴァーズ」が受賞しました。

技術賞

オリジナルのアプリを開発し、高い精度でパフォーマンスを成功させた函館高専Bチーム「Neural bot」が受賞しました。

デザイン賞

一貫したテーマ性をもち、旭川の大地を踏みしめてすすむ地元愛の溢れるロボットをつくりあげた旭川高専Bチーム「HexaGo」が受賞しました。

全国大会出場校

北海道地区からは旭川高専Aチーム(廻れ!機巧雪花!)のほか、審査員が推薦した苫小牧高専Aチーム(ワンワンが来た!)1チームが全国大会に出場します。国技館ではどんなパワーアップを見せてくれるのでしょうか。

全国大会は11月28日に開催です!皆で応援しましょう!

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