ものづくり 2021年11月05日

高専ロボコン2021|九州沖縄地区大会観戦レポート

10月17日、高専ロボコン2021地区大会が開催されました。
今年の地区大会は、昨年同様にオンラインでの実施です。学生たちは、各学校から自慢のロボットを披露します。従来のようなロボットづくりができない環境下、学生たちは工夫と技術を凝らしたロボットを作り上げました。午後は激戦区である九州・沖縄地区。果たしてどのようなロボットが登場するのでしょうか!

今年の競技は?

今年のテーマは、【超絶機巧(すごロボ)】!とにかくすごい!ロボット。みんな集まれー!
自分たちがこだわってきた技術、挑戦してみたい新しい技(ワザ)を徹底的に追求し、「すごい!技のロボット」を製作し、披露します。

審査ポイント
  1. チームがこだわった技術の難易度とその達成度
    A:技術の難易度と独創性
    B:技術の達成度

  2. ロボットのアイデアとパフォーマンスのすばらしさ
    C:ロボット全体の完成度
    D:パフォーマンスにおける表現力

審査方法
  • チームごとに順番にパフォーマンス
  • 審査員が1人につき8点満点で採点、審査員5人合計で40点満点
  • 今年のパフォーマンスは1発勝負!泣いても笑っても1回の発表で結果が決まります
パフォーマンス時間
  • 事前プレゼンテーション:30秒
  • 発表時間:2分以内

出場チーム紹介

No 出場校 ロボット名・プロジェクト名 No 出場校 ロボット名・プロジェクト名
1 熊本高専 八代キャンパス Aチーム AquaMarine 11 久留米高専 Bチーム K2ファージ
2 鹿児島高専 Bチーム トップオブホテルキーパー 12 佐世保高専 Aチーム トレジャーハンド
3 北九州高専 Bチーム About us 13 都城高専 Bチーム 元気飛躍%!カンガルン!
4 沖繩高専 Aチーム 昇琉 14 有明高専 Bチーム 蝶新生
5 熊本高専 熊本キャンパス Bチーム ゴリラ3 15 佐世保高専 Bチーム 立て!フライングX
6 熊本高専 八代キャンパス Bチーム RUN ONE わん! 16 北九州高専 Aチーム ろぼたて!いくさぁ~ず
7 鹿児島高専 Aチーム しゅわシュワ手話ーズ 17 大分高専 Aチーム The Great Penguins Show
8 久留米高専 T-legs 18 都城高専 Aチーム 曲独楽師!らびとっぷ!
9 有明高専 Aチーム Dドリッパー 19 大分高専 Bチーム 翔け! ピヨ助
10 熊本高専 熊本キャンパス Aチーム たけし君

ここからは、知恵とアイデアが詰まった各校のロボットたちの一部を紹介します☟

熊本高専 八代キャンパス Aチーム「AquaMarine」

トップバッターを飾る熊本高専八代キャンパスAチーム「AquaMarine」は、サーカスと新体操を合体させたロボットパフォーマンス。イルカのフラフープ、アザラシのジャグリング、クラゲの玉乗りに加え、フィールドを広く使っての3台の協調した動き、リボン射出と見どころ満載。外装・小道具・衣装も可愛らしく、高専生とのコラボレーション技も見事に決まり、圧巻の満点パフォーマンスでした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_001.JPG

鹿児島高専 Bチーム「トップオブホテルキーパー」

鹿児島高専Bチーム「トップオブホテルキーパー」は、人員不足が問題になっているホテルキーパーが題材。やわらかく、ロボットにとって扱いの難しいシーツを2台のロボットが息を合わせてピシっとベッドにセットしてくれます。ただシーツをかけるだけでなく、マットレスの下にシーツをしまいこむ気遣いがあり、人が行ったように美しいベッドメイクを披露しました。ラストのダイナミックな枕のセッティング(射出)にも注目です。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_002.JPG

沖縄高専 Aチーム「昇琉」

無茶なことをやる!をテーマに、シーサー君によるリフティング10回チャレンジ&オーバーヘッドキックに挑んだのは沖縄高専Aチーム「昇琉」。画像処理でボールを認識して自動で落下位置に移動→超音波センサーで検知して的確なタイミングで足を振り上げ、連続リフティング15回を成功させました。締めは「獅子舞」によるオーバーヘッドキック!残念ながら球が射出されずキックの成功はなりませんでしたが、数十回の試行錯誤が実を結んだ見事なオーバーヘッドでした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_003.JPG

熊本高専 熊本キャンパス Bチーム「ゴリラ3」

熊本高専熊本キャンパスBチーム「ゴリラ3」は、ゴリラ型ロボット「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラくん」がバスケットボールのパス、キャッチ、シュートという高難易度な技を次々と決めていきます。ゴリラくんの手の中にはスイッチが仕込まれており、ボールが触れると自動で手が閉じ、しっかりとボールをグリップします。また、ゴールに貼られたマーカーを検知することでゴールとの距離を正確にはかり、自動で軌道を計算して正確なシュートを打つことも可能です。技術が詰め込まれた非常にハイレベルなロボットでした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_004.JPG

熊本高専 八代キャンパス Bチーム「RUN ONE わん!」

熊本高専八代キャンパスBチーム「RUN ONE わん!」は、かわいらしい犬型ロボットによる本物のドッグショーを見ているような華やかなパフォーマンスが見どころです。犬型ロボットを載せた走行ロボットが犬を宙高く射出し、キャッチすることでハードルジャンプを行います。犬のお腹にはマーカーが仕込まれており、走行ロボットはこれを読み取って着地位置を計算し、犬を落とすことなくキャッチします。最後は華麗なバク宙を披露!本物のワンちゃんのような可愛らしい動きからも目が離せません。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_005.JPG

有明高専 Bチーム「蝶新生」

有明高専Bチーム「蝶新生」のテーマは、蝶の変態。幼虫ロボットが脱皮を経て蛹となり、やがて美しいアゲハ蝶に姿を変えていきます。アゲハ蝶ロボットはモーターのみの駆動で動いており、回転運動を歯車やリンク機構と組み合わせることでアゲハ蝶の複雑な足の動きを生み出しました。幼虫が地を這う足の動きや、変態の過程、羽化の様子など全体的な再現度の高さに注目です。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_006.JPG

佐世保高専 Bチーム「立て!フライングX」

佐世保高専Bチーム「立て!フライングX」は、フィールド上に設置された的に向けて射出物を飛ばし正確に落下させるチャレンジに挑みます。発射するロボットは自動ロボットで、ランダムに設置された的との距離・方向を正確に検知します。的に向けてただ飛ばすだけでなく、美しい放物線を描き、直立で着地させるというハイレベルなパフォーマンスを見事成功させました。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_007.JPG

大分高専 Aチーム「The Great Penguins Show」

大分高専Aチーム「The Great Penguins Show」は、ペンギン型倒立二輪ロボットによるペンギンショーを披露しました。足元を支えるのは2輪だけですが、自動制御により倒れることなく倒立姿勢をとることができます。本物のペンギンのような腹ばい移動も可能で、さらにそこから倒立に姿勢を戻すことができます。ペンギンの細かい動きや外装もかわいらしく、見ていてワクワクする2分間でした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_008.JPG

北九州高専 Bチーム「About as」

エンターテインメント性あふれるロボットで魅了したのは北九州高専Bチーム「About as」。人の手で行っても難しいとされるトランプタワーに挑戦です。エアで札を持ち上げ、驚くべきことに手動ロボットによってトランプの位置を微調整し、トランプを立てる・上に札を載せる動作を行います。少しの誤差でも倒れてしまう繊細なトタワーを巧みなコントロールで見事に積み上げ、技術力の高さを見せつけました。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_011.JPG

久留米高専 Bチーム「K2ファージ」

「ロボットに乗ってみたい!」そんな夢を作ってしまったのが久留米高専Bチーム「K2ファージ」。活動時間39時間という短い時間で、歩行ロボットの浪漫を追求し、敢えて重量物を乗せるのに不利な多脚構造のロボットを作り上げました。マザーボード基板で18個のモーターを制御し、マシンの姿勢を自在に変化させることで最大60kgの荷重に耐えることが可能です。ロボコンのルール上、人を乗せることは叶いませんが、「やりたいことを実現する」を形にした素晴らしいロボットでした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_012.JPG

都城高専 Bチーム「元気飛躍%!カンガルン!」

先輩方の人気ロボットをブラッシュアップさせることで「すごロボ」を極めたのは都城高専Bチーム「元気飛躍%!カンガルン!」 。かわいらしい親子のカンガルーロボットがジャンプを披露します。お母さんカンガルーは繊細な重心移動と制御によって、本物のカンガルーのような前傾姿勢やしっぽを使ったジャンプを再現。残念ながら子カンガルーのジャンプ(2メートル50センチ!)は見られませんでしたが、表情ゆたかで元気いっぱいなカンガルーに魅了される2分間でした。

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_013.JPG

以上で全パフォーマンスの発表が終了です!皆さんお疲れ様でした!

沢山のすごい技術をありがとうございます!

表彰式

結果はこちら!

優勝 熊本高専 八代キャンパス Aチーム「AquaMarine」
アイデア賞 熊本高専 八代キャンパス Bチーム「RUN ONE わん!」
技術賞 佐世保高専 Bチーム「立て!フライングX」
デザイン賞 有明高専 Bチーム「蝶新生」
協賛企業特別賞 本田技研工業株式会社 沖縄高専 Aチーム「昇琉」
マブチモーター株式会社 熊本高専 八代キャンパス Bチーム「RUN ONE わん!」
株式会社安川電機 大分高専 Aチーム「The Great Penguins Show」
東京エレクトロン株式会社 有明高専 Aチーム「Dドリッパー」
田中貴金属グループ 佐世保高専 Bチーム「立て!フライングX」
ローム株式会社 大分高専 Bチーム「翔け! ピヨ助」
セメダイン株式会社 鹿児島高専 Bチーム「トップオブホテルキーパー」

優勝

全国大会の切符を勝ち取ったのは、トップバッターにして満点をたたきだした熊本高専八代キャンパスAチーム「AquaMarine」。3台すべての完成度が高く、細部まで作りこまれた高い圧巻のパフォーマンスでした。

アイデア賞

犬のジャンプ&バク宙を、シンプルな仕組みを用いてダイナミックに再現した熊本高専八代キャンパスBチーム「RUN ONE わん!」が受賞しました。

技術賞

ロボットが自動で目的地との距離・方角を計算する、美しく射出する、直立で着地させるという、どれも高い技術を高い完成度まで磨きあげた佐世保高専Bチーム「立て!フライングX」が受賞しました。

デザイン賞

モーターのみをつかって、生命の神秘を美しく、忠実に再現した有明高専Bチーム「蝶新生」が受賞しました。

全国大会出場校

九州沖縄地区からは熊本高専八代キャンパスAチーム(AquaMarine)のほか、審査員が推薦した熊本高専熊本キャンパスBチーム(ゴリラ3)、大分高専Aチーム(The Great Penguins Show)、沖縄高専Aチーム(昇琉)の4チームが全国大会に出場します。

国技館ではどんなパワーアップを見せてくれるのでしょうか。

全国大会は11月28日に開催です!皆で応援しましょう!

img_kousenrobocon2021-kyusyuokinawa_009.JPG


関連記事

タグ一覧

おすすめコンテンツ

わからないことはここで解決!「Q&A」
amazon.com