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ものづくり
2024年04月29日
小学生ロボコン2023の予選会と全国大会事前キャンプを見学してきたら色々とすごすぎた
pato(ライター)
テキストサイト管理人。テキストサイトNumeriを運営する傍ら各種メディアで取材記事やコラムなどを執筆している。
7月30日 東京都 科学技術館テキストサイト管理人。テキストサイトNumeriを運営する傍ら各種メディアで取材記事やコラムなどを執筆している。
皇居の近く、緑に囲まれた場所にある科学技術館にやってきました。
ここは、現代から近未来の科学技術や産業技術を広く普及・啓発する目的で設立された施設です。科学技術に関する展示が多数あり、参加型の展示ブースも多く設置され、目で見て触って楽しみながら関心を深めるように構成されている施設です。
東京周辺出身者に「皇居のとこの科学技術館」と言うと高確率で「ああ、遠足で行ったことある」と言われるくらい、子どもたちや青少年にとって馴染みの深い場所です。
さて、その科学技術館になぜ僕のようなあまり馴染みのないおっさんが来たのかと言うと、話は数か月前に遡ります。
その小学生ロボコンが「小学生ロボコン2023」として、全国大会の開催時期を11月に変更して開催されることとなったのです。その全国大会に向けた初っ端のリアル予選会がここ科学技術館で行われるのです。
7月から9月にかけて行われる連携予選会、そして本日行われる全国共通リアル予選会in科学技術館、さらには9月に行われる全国共通オンライン予選会を勝ち上がった18名が11月に池袋サンシャインシティ噴水広場で行われる全国大会への出場権を獲得します。全ての予選の参加人数から考えるに、この全国大会への出場はかなり狭き門です。
本日、ここ科学技術館で行われる「全国共通リアル予選会in科学技術館」はかなり重要な予選会であるといえるわけです。
そんなこんなで、前回の全国大会からすっかり小学生ロボコンのファンになってしまった僕に、大会スポンサーでもあるセメダインさんより「今年の全国大会も観に来てください」とお誘いを頂いたのです。
どうせ全国大会を取材するなら、そのまえの予選会や事前キャンプなども取材させて欲しいとお願いしたのです。全国大会で見られた子どもたちの奇想天外な発想と技術力、そしてチームワークはどのようにして培われているのか。予選会や事前キャンプに秘訣があると睨んだからです。
ということで、さっそく、予選会へとやってきました。
科学技術館内には「ロボコン体験ミュージアム」が設けられ、ロボコンに関する展示が行われていました。前回の小学生ロボコンのロボットなども展示されているようです。
これらが前回の全国大会で大活躍したロボットたちです。
大会スポンサー社の展示なども見られます。このミュージアムの一角を利用して予選会も行われるようです。
さっそく、午前の部に出場する子どもたちが集まってきました。
予選会は午前の部と午後の部に分けて行われ、それぞれの部の優勝者が全国大会への出場権を獲得できるようです。また優勝までに至らなくとも、各部で3名ほどがシード選手として選ばれ、オンライン予選会の一次選考を免除されることになっています。
みんな思い思いのロボットを持ち寄っていて、さっそく楽しそう。みんなワクワクしている様子でした。
参加選手が集まると、さっそくレギュレーションチェックが始まりました。参加するロボットには厳格なサイズ規定が設けられています。その規定から逸脱していないか入念にチェックが行われます。
今回の予選会でのロボット規定は、スタート時で幅20cm×奥行20cm×高さ30cmに収まる大きさでなくてはなりません。競技時間を通して、このサイズに収まっている必要があります。ただし、今回は高い場所にあるアイテムを扱うことから、途中で変形して高さ方向のみ30cmを超えることができるようになっています。
その規定が守られているか、かなり入念にチェックされます。傍から見ている僕なんかは、そこまでやらんでもいいだろうにと思うほどに入念にチェックが行われます。子どもたちが真剣に作ってきたからこそ、それを迎える大人たちも入念にチェックする。そんな気概を感じました。
特に、変形時に一瞬だけ幅方向、奥行き方向にサイズ規定を超えてしまうロボットがあったようで、その場で修正などが行われていました。まあ、ちょっとくらい超えていてもOK!みたいな曖昧さを許さない徹底したチェック、この辺から遊びではない真剣勝負の気配が漂ってきました。
ロボットのベースとなるのはユカイ工学さんが発売しているロボットキット“ユカイな乗りものロボットキット”シリーズです。小学生ロボコン公式であるこのキットをベースに、素材を付け足していってロボットを作成します。
さて、さきほど「高い場所にあるアイテム」と言いましたが、今回の競技はまさに高い場所がテーマのようです。
「はやぶさ」や「はやぶさ2」などの小惑星探査機がモチーフです。遠い宇宙を旅して小惑星に降り立ち、そこで土などのサンプルを回収して地球に帰還する。映画になるほど話題になったのは記憶に新しいところです。今回はそんな探査機がテーマです。
今回の競技フィールドはこのようになっています。
さらには、得点ゾーンには少し高くなった「追加得点ゾーン」があり、ここにサンプルを置くことができれば1サンプルにつき10点が加算されます。つまり、全てのサンプルを持ち帰り、すべて追加得点ゾーンに入れれば300点となります。
吊るされているサンプルはこのようになっており、紙コップ上部につけられたクリップがタコ糸で吊るされた磁石とくっついています。この磁力を超える力が加わるとサンプルが外れます。
これらのフィールドのレギュレーションは詳細に発表されており、自宅などでも再現してトレーニングできるようになっています。また、ここ科学技術館のロボコンミュージアムにおいても開催期間中はテストフィールドとして開放され、テストランを行えるようになっていたようです。
さて、そんなこんなでいよいよ競技開始です。MCを務めるのは、前回の全国大会でもMCを務めた高橋あやなさん、そして解説を務めていた花守拓樹さん。
高橋さんはナレーターなどで活躍する傍ら、小学生ロボコン公式Youtuberとしても活動しています。花守さんは前回の全国大会でも解説を務めた高専ロボコンOBで、大会において公式キットの開発、ルール検討などに携わっている方です。
さて、いよいよ競技が始まります。競技が午前と午後に分けて行われ、それぞれの回の優勝者が全国大会出場となります。
きょう1日で2名の枠が埋まるというわけですね
そして、今回もpatoさんだけの実況では心配なので、専門家の方に来ていただきました
とても賢明な判断だと思います。僕だけだと「有名な建築家が設計したスタバみたいなロボット」という表現くらいしかでてこないですからね。意味不明もいいところですよ」
前回の全国大会に引き続き、小室さんに解説をお願いしました
こんにちは。今回もかわいいロボットたちとかわいい子どもたちが見られると聞いて喜んでやってきました。
ということで、前回大会に引き続き、patoと小室さんのコンビで予選会の模様をお送りいたします。
さっそくですが小室さん、今回のルールはどうでしょうか?
かなり難易度が上がった印象です。前回大会はピンポン球を得点ゾーンに入れる、という働きだけが求められましたが、今回はサンプルを「落とす」「回収する」「運ぶ」と、異なる働きが求められます
あいかわらずイジワルなルールということですね
会場にはフィールドが2つ用意されており、対戦形式で競技できるようになっています。ただし1回戦は1人ずつ競技を行いますので片方を交互に使っていきます。
リアル予選会 午前の部 1人目 東京都 ゆきとくん(1年生)
さあ、さっそく1人目の小学生が登場しましたが、なんと、1年生ですよ。ちょっと、1年生からロボットを作れちゃうんですか?
学年順で低学年から競技をしていくようですね。午前の部には1年生が3人いるみたいです。
1年生ってことは6歳とか7歳ですよね、それで動くロボットを完成させられるって想像を超えているんですけど。僕が6歳の時って母親の買い物についていっていかにオヤツを買ってもらうかばかり考えていましたよ。
ロボットの完成度もかなり高いですね。特徴的なのは四角い車輪です。この形状によってバウンドするように動くタイプです。それでいて左右の車輪が別々に動くようになっているので小回りが利くタイプですね。
前部の顎の部分でサンプルを挟み込み、押していくタイプのようですね。着実に白いサンプルを得点ゾーンに運んでいます。
おそらく、ただ押すだけではサンプルが横にそれてしまうので、この形にしたんだと思います。よく考えられています。構造的に吊るされたサンプルは狙わず、着実に地面にあるサンプルを狙う作戦のようです
1人目 ゆきとくん(1年生) 50点
1年生なんでおそらく初めてのロボット制作とかですよね。これでこの完成度はすごい。作戦も明確でやりたいことをそのまま形にできていてすごいです。
リアル予選会 午前の部 2人目 東京都 いつきくん(1年生)
またも1年生の登場です。みんな1年生と思えないくらい落ち着いていますね。
子どもが大人数で集まるとワイワイ騒がしいんですけど、ルール説明の時からみんな落ち着いて説明を聞いていましたね
これはめちゃくちゃ良いですね。デザインが良い。コンセプトが明確です。鳥をイメージしてしっかりと形にしているところが最高です。
こちらも四角い車輪を使っています。青い部分がブルドーザーのアームのように動きそうです。あと、顔の横にある羽根のようなギミックが回転して吊るされたサンプルを叩き落とす構造になっています。
しっかりと叩き落とせた! 最高!
ただ、移動の駆動力と床との相性が悪かったですね。私も実際に触ってみましたが、フィールドの床はフェルト生地でできていて、材質によっては滑るんですね。そこでうまく駆動力を発揮できないことがあります。
2人目 いつきくん(1年生) 10点
移動には苦戦しましたが、明確なコンセプトを持ったデザインとギミックが最高でした。もっと彼が作ったロボットを見てみたいですね。
リアル予選会 午前の部 3人目 東京都 たかしくん(1年生)
東京都のたかしくん。競技前のインタビューでは「ドキドキしています」とのこと
やはりそうですよねえ。みんな落ち着いてみえますが、これだけの観客の中で競技するのは緊張しますよね
オペラグラスみたいなデザインでかなりシンプル。洗練されてますね。左右に備えられた四角い透明車輪で進んでいくタイプのようです。
前回大会でも説明しましたけど、シンプルに作るってなかなかすごいんですよね。子どもはなんでもゴテゴテにつけたがるんで、ここまで洗練されたものはなかなか出てこないんですよ
確かに。前回大会でも説明しましたけど、僕もミニ四駆の改造でゴテゴテにパーツをつけて台無しにしたことがあります
四角い車輪でピョコピョコと移動するタイプのようですが、やはり移動に苦戦していますね。あの床面は予想以上に滑るみたいです
コードが絡まってしまい、リトライする不運もありました
ただ、リトライも落ち着いていますね。1年生とは思えない落ち着きです
僕だったらたぶんパニックになって、家に帰ってますよ
3人目 たかしくん(1年生) 0点
洗練されたデザインが最高でした。サンプルを得点ゾーンには運べませんでしたが、今回の競技で得た感触を次回の制作に活かしてもっと作って欲しいです。もっと彼が作ったものを見たいですね
リアル予選会 午前の部 4人目 東京都 ゆうだいくん(2年生)
ここからは2年生が登場です
いいですね。ペットボトルを土台に作られています。かなり安定感がありそう。
動きがかなり滑らかですね。車輪の完成度がかなり高いです。車輪に黒いテープが巻かれていますが、フェルト素材の上で滑らないように試行錯誤した結果だと思います。
馬力もありますね。コップを押し出す力も強い。
上部の赤い爪でひっかけて吊るされたサンプルを落とす狙いのようです
その爪が上部に伸びたーーー!
もっとも得点の高いピンクのサンプルを果敢に狙っていきますね
高所のサンプルを果敢に狙っていきますが、サンプルを吊るす紐に絡まったりとなかなか思うように落とせなかったようです。それでもいくつかのサンプルを得点ゾーンに運ぶことができました。
ここまでの最高得点がでました。やはりロボットの機動力がポイントになりそうです。
リアル予選会 午前の部 5人目 東京都 よしかずくん(2年生)
さて5人目が登場してきましたが、あれですね、競技している以外の選手も興味津々で他のロボットを見ているんですね
こんなアプローチもあったのかと、かなり吸収している感じですね
最初は初対面が多くてぎこちない雰囲気でしたが、かなりロボットをきっかけに会話が盛り上がっていますね
こうやって話が合う仲間を見つけることができる。それもこの大会の意義だと思います
ここにきてはじめてボックスタイプのロボットが登場してきました。
ボックスタイプは安定しますから高い場所のサンプルを狙うのに有利です。ただ、この構造でどうやって高い場所のサンプルを狙うのか、今の段階ではわかりませんね
機動力がかなり高いです。地面にある白いサンプルを着実に回収していきます。
機動力もすごいですが、操縦もかなりうまいですね。ずいぶんと練習してきたんじゃないでしょうか
さあ、白いサンプルの回収もおわり、いよいよ高い場所のサンプルを狙うんですが、どう狙うんでしょう。
あーーーーーー! サンプルが吸い付いていくーー!
前面に貼られていたのは粘着テープだったんですね。これはちょっと斬新な発想です。いかにして高い場所のサンプルを落として運ぶか、ではなく高い場所のまま回収しています
さらに粘着テープを備えたアームが上部に伸びていき、ピンクのサンプルまで回収していきました
叩き落とす必要もなく、サンプルゾーンをぐるっと一周するだけですべてを回収していきました
結局、全てのサンプルを回収して得点ゾーンに運ばれました。おまけに1つのコップが追加得点ゾーンに入っており、追加の得点も獲得しました。
すべてのサンプルを運べば200点ですが、それ以上を狙うとなると、追加得点ゾーンにサンプルを入れる必要があるんですよね。ちなみにこの追加得点ゾーン、持ち帰った宇宙サンプルを詳細に分析する施設をイメージしているようです。
少し高くなっている追加得点ゾーンにサンプルを運ぶには、「サンプルを持ち上げる」というもう一つの動きが必要になってきます。さらに難易度があがります
あいかわらずイジワルなルールということですね
5人目 よしかずくん(2年生) 210点
かなりの高得点がでました。これを抜くにはすべてを回収して、さらに追加得点ゾーンに2個以上が必要になってきます。
リアル予選会 午前の部 6人目 埼玉県 りょうがくん(2年生)
全サンプルを回収したロボットが早くも登場したことに会場が騒然としていますが、引き続き2年生の選手が登場してきました。
まったく緊張した様子もなく、気負いもなさそうです
こちらも箱型のロボットですね。白を基調として透明な部品も上手に使った爽やかなデザインにまとまってます。
タイヤが4つありますから、かなり押す力が強そうです。
駆動力ももちろんすごいんですが、それ以上にロボット上部の押さえつける機構がすごいですね。
サンプルを上から押さえつけるように働く機構で上手にサンプルを落としていきます。
ただ少しバランスが悪いようですね。高い場所を狙い、上の方に押さえつける機構を入れたことで上部が重くなってバランスがとりづらくなっています。
6人目 りょうがくん(2年生) 80点
サンプルを上から押さえつける機構はかなりすごかったです。バランス面を改良したらもっと得点できそうです
リアル予選会 午前の部 7人目 東京都 たいがくん(2年生)
競技前のインタビューでは「優勝します!」と勇ましい宣言がありました。
元気が良くていいですね。かわいい。
かなり精密に作られている印象です。やはり目を惹くのが歯車でしょう。紙製の歯車によってアームが上に伸びるようになっています。この機構がかなり精密に作られています。
タイヤにまかれたシールや、サンプルを運びやすくするために前部にプラ板をつけたりと、かなり入念に対策をしてきた感じですね
プラ板をつかって上手にサンプルを回収していきます。
そしてこのプラ板にもモーターが1つ割り当てられていて、上下に稼働しますね。例えば得点ゾーンに押し込んだサンプルをさらに押し上げて追加得点ゾーンに入れたりする作戦なのかもしれません。
そしてアームが伸びたー! 上手に歯車機構が作動しました!
上に伸びた2本のアームでひっかけて落とす作戦ですね。
7人目 たいがくん(2年生) 40点
ピンクのサンプルを回収することはできませんでしたが、まだまだ進化の余地がありそうなロボットで、この先が楽しみです
リアル予選会 午前の部 8人目 東京都 じんくん(2年生)
8人目の選手も2年生です。この午前の部は2年生の参加が多い印象です。
彼で5人目です。午前の部には6人の2年生が参加しているようです。
2年生は今回も含めて、あと5回は小学生ロボコンに参加できるんですよね。現時点でこれだけレベルが高いんですから数年後は大変なことになっていそうです
制作したロボットはこちら。
黒い機体がかっこいい。
星が散りばめられていることから「サンプルリターン」のテーマに沿って、宇宙をイメージしたデザインですね。patoさんはコンセプトを持って統一感のあるデザインを好む傾向がありますね
さあ、さっそく高い場所のサンプルを狙いに行きました。どうやって落とすのでしょうか
後部の板が上下に動くようですね。それでサンプルを上から押さえつけて落とすみたいです
ポコ!
落とされたサンプルはそのまま黒い機体の中に吸い込まれていきましたよ
なるほど。機体が筒状になっていて、そこにサンプルを収納していくようですね。
ウィーン
ポコ
高い位置にあるサンプルを機体内にため つつ、地面の白いサンプルを押し込んでいきます。
競技終了時に機体が得点ゾーンにいれば、その中のサンプルも得点になるという作戦です。これで無駄にサンプルを運ぶ時間を省略したわけですね
8人目 じんくん(2年生) 70点
機体内にサンプルをため込んで帰還する。まさに今回のテーマである「はやぶさ」のようでした
リアル予選会 午前の部 9人目 東京都 はるいちくん(2年生)
2年生最後の挑戦者となります
じつは、レギュレーションチェックの時からこのロボットがいちばん気になってました
かなりシンプルなところもいいですが、前部のウルトラセブン(おそらく)がとても良いです。
上部のアームを利用して高い場所のサンプルを落とす作戦のようですね
飛び跳ねるような動きで上手に白いサンプルを運んでいきます。
基礎的な構成要素だけのロボットですがかなり上手に動いていますよ
ただ、上部のアームは駆動力がなく、ロボットの動きに合わせて揺れる機構ですから、サンプルを落とすのが難しそうですね。操縦難度が高そうです。
といったところで時間切れ。
9人目 はるいちくん(2年生) 30点
これだけ基礎的な構成でここまで動けるのは基本がしっかりしているからだと思います。今度は高いサンプルを落とす機構を備えたロボットも見てみたいですね
リアル予選会 午前の部 10人目 東京都 ろいくん(3年生)
さあ、ここからは3年生の登場です
作成したロボットがこちら。
大きなタイヤが特徴的ですね。さらに上部に2つのモーターがあります。これが白い板を回転させてサンプルを叩き落とす仕組みになっていると思います。
かなり滑らかに動きますね。そうとうスピードが出るロボットですよ。
かなり能力が高いですね
回転する板で叩き落とす機構は難しそうですね。サンプルを落とせず、弾いてしまうようです。もう少し高さがあればといったところです
あまり高くするとバランスが悪くなるのかもしれません。
さらにサンプルを押して移動する機構の難しいところですが、フィールドの隅に行ってしまったサンプルを引っ張り出す方法がないんです
やはりこれはルールがイジワルなんですよ
高いサンプルの回収もいくつか成功し運び終わったところでタイムアップ。
10人目 ろいくん(3年生) 90点
かなり高い機動力で能力の高いロボットでした。サンプルを叩き落とす機構が改良されればさらに高得点が期待できそうです。
リアル予選会 午前の部 11人目 宮城県 りくとくん(3年生)
あ、この選手は前回の全国大会のTシャツを着ていますね。
つまり全国大会出場経験者ということですね。かなり経験豊富ということですから期待できますよ
制作したロボットがこちら。
このデザインはよく覚えています。かなり前回大会のロボットにデザインを寄せてきました。たしか「採掘チーム」だったと思います
気になるのは下部にある緑色の部分ですね。おそらくあそこが上下に稼働して、サンプルを収めていくんじゃないでしょうか
やはりそうですね。あの緑の部分で地面のサンプルを回収していきます。しかも、本当に紙コップを収納する時みたいに重ねて回収しています。
そして、高い位置のサンプルはロボット中段のギミックで回収していきます。回収した後、機体内での転がりを利用して収納していくようです
問題はいちばん高いピンクのサンプルをどう回収するかですが……
めちゃくちゃ伸びたーーーーーー!
想像したより大胆に伸びましたね
白いサンプルをしっかりと回収し、追加得点ゾーンにもサンプルを置くことができました。高得点が出ました
さすが全国大会経験者ですね。パターンを分けて臨機応変に機構を準備できています。かなりレベルが高いです。
11人目 りくとくん(3年生) 140点
さすが全国大会経験者というレベルの高さでした。特に重ねて回収する部分がすごかったです。この部分をさらに発展させるとかなりの効率化になりそうです。
リアル予選会 午前の部 12人目 神奈川県 ゆうきくん(3年生)
神奈川県から参加の3年生、ゆうき君もしっかりと意気込みを語ってくれました。
かなり操縦の練習を重ねてきた感じがしますね。
制作したロボットがこちら。
三輪タイプは珍しいですね。小回りが利きそうです。ただ、前の車輪は移動手段というよりは機体の支え、そしてサンプルを押す役割なのかもしれません。
上部の三角形のところに輪ゴムがたくさん巻き付けられています。おそらく試行錯誤をして、こうするとサンプルとたくさん絡んで落としやすくなると発見したんだと思います。
細かい部分にも努力の痕跡が現れる。それが小学生ロボコンの面白いところですね。
さあ、さっそくいちばん高い場所にあるピンクのサンプルを狙いに行きましたよ
ここからアームが伸びますね。アームを収めている筒から紐が出ていますから、モーターで紐を巻き取って伸ばすんだと思います
いったーーー! めちゃくちゃ伸びた!
そしてピンクをとったーー!
巻き付けた輪ゴムが期待どおりに機能しましたね
あー、でもせっかくおとしたサンプルが角に入っちゃいました!
こうなると苦しいですね。押し込むタイプはここからのリカバリが難しいです。上手に前輪を使ってかき出せるといいんですが……
といったところでタイムアップ。
12人目 ゆうきくん(3年生) 20点
不運も重なり得点は伸びませんでしたが、三輪の車体や、紐を使って伸ばすアームなど、独自性が強いロボットで面白かったです。
リアル予選会 午前の部 13人目 北海道 たいきくん(3年生)
さあ、午前の部、最後の3年生です。
3年生もレベルが高かったですから、彼のロボットも楽しみです。
制作したロボットがこちら。
3本の柱を備えた特徴的なデザインです。モーターを下に3つ並べて重心を低くしているので安定感がありそう。
真ん中にサンプルと同じ白い紙コップがあります。あれを動かして重ねながら回収していくんじゃないかと。そのほかにもギミックがありそうです。
さっそく、紙コップを重ねて回収し、得点ゾーンまで運びました。
この方法だと追加得点ゾーンも狙いやすいわけですね。よく考えられています。
上部のアームで叩いて落とすギミックも成功しました。
さらには、気付かなかったですけど支柱に粘着テープが貼られていますね。これでもサンプルの回収を行えます。
あらゆる手段で得点をしてやろうという気概に満ち溢れていますね
といったところでタイムアップ。
13人目 たいきくん(3年生) 70点
4つのモーターでこれだけのギミックを実現できるのはすごいです。2分間と短い競技時間でその全てを発揮するのはなかなか難しく、ロボットの機動力が鍵になるかもしれません。
ちなみに、競技外の選手たち、ずっとこんな状態で他の選手のロボットに夢中です。
リアル予選会 午前の部 14人目 東京都 みさとくん(4年生)
さあ、午前の部、唯一の4年生の登場です
ここから高学年になっていくわけですね。楽しみです。
制作したロボットはこちら。
かなりシンプルな感じですね。タイヤが大きくてそして多い。極限まで機動力を重視した感じがします
前部のプレートがかなり作りこまれた感じがします。サンプルを押しだすのに最良の形を突き詰めたのではないでしょうか
さっそく吊るされたサンプルを狙うようです
バサバサ—!
豪快にいきましたね。二本のアームが伸びた支柱を回転させてなぎ倒すようにサンプルを落としました。
支柱の回転もそうですが、機動力が素晴らしいですね。かなりスムーズに動いています。
あっという間にサンプルが回収されてしまいました。ただ、ピンクのサンプルは諦めるようですね
ピンクを狙うとなると、もうひとつ何かのギミックが必要になります。そうなるとモーターをそこに割く必要がありますから、機動力が落ちてしまうわけです。ピンクは狙わず、機動力を取ったのでしょう
ピンク以外のほとんどのサンプルを回収したところでタイムアップ。
14人目 みさとくん(4年生) 110点
ピンク狙いは捨てて機動力に全振りする姿勢が潔いです。サンプルの落とし方もダイナミックで興奮しました。
リアル予選会 午前の部 15人目 東京都 さとしくん(5年生)
さあ、ここからは5年生の登場です。
午前の部、残り人数も少なくなってきました。そろそろ決勝ラウンドに残るための得点を意識してもいいかもしれませんね
予選会では、1回戦の得点で上位6名が決勝ラウンドに進出となり、2戦の合計得点で全国大会代表を決めることになっています。
つまり、上位6名に入って決勝ラウンドに進むことは必須というわけですね
制作したロボットはこちら。
なかなか特徴的なデザインです。やはり目を惹くのは前部に飛び出した割り箸ですね。
前面のプレートもかなり大きいです。おそらくサンプルを押すタイプのロボットでしょう。そうなるとあの割り箸はサンプルが横に滑り出るのを防止するのかしれません
サンプルをふたつ一気に運んでいますね。やはり割り箸でサンプルを安定させています。
操縦がかなり上手いですね。割り箸が支えになるように調節して動かしています。
そして高い場所のサンプルも狙いますね。
爪を引っ掛けて落とすタイプのようです。黄色いサンプル用と緑のサンプル用、2つの高さの爪が用意されています
かなり落ち着いてますね。ものすごく冷静に操縦している
といったところでタイムアップ。
15人目 さとしくん(4年生) 90点
おそらくピンクも狙えるギミックを搭載していると思います。それが上手く発揮できればさらに高得点もいけると感じました。
リアル予選会 午前の部 16人目 東京都 しょうたくん(5年生)
さあ、午前の部、残り競技者は3名となりました。
決勝ラウンドに残るには100点以上は取りたいところではありますね。
制作したロボットはこちら。
タイヤが特徴的ですね。大きなタイヤかつ、軽量化を図るためにこのような構造になった感じですね。パワーがありそうです。
ちょっと気付きにくいですが、上部にたくさんの爪楊枝がつけられていますね。あれでサンプルを引っ掛けて落とすタイプのようです
白いサンプルを回収しつつ、高い場所のサンプルも落としに行きましたね
バサバサバサー!
かなり豪快にいきました
ひっかけるというよりは巻き込むイメージに近いですね
そしてプレートを使ってブルドーザーのようにサンプルを運んでいきます
そして追加得点ゾーンを狙っていきますね
ちょっとここからじゃ角度的によくわからなくて定かではないんですが、下のブルドーザーのようなプレートは動いてますね。サンプルを押し上げるように動いていると思います
完全に追加得点ゾーンを狙うギミックですね
いくつか追加得点ゾーンにサンプルを乗せたところでタイムアップ。
16人目 しょうたくん(5年生) 150点
高得点が出ました。押し上げるギミックが効いて追加得点を重ねることができていましたが、まだまだ乗せられると感じました。決勝ラウンドにも期待です。
リアル予選会 午前の部 17人目 茨城県 ともきくん(6年生)
いよいよ6年生の登場ですね
さすが6年生といったところでしょうか、インタビューの受け答えもしっかりしていますし、高得点を叩き出しそうな雰囲気がプンプンしています
作成したロボットはこちら。
かなりシンプルな印象です。
見た感じ、モーターを2つしか使っていないようです。機動力にだけ使っているようですね。機体が軽いぶん、機動力が高いと思います。あとは支柱と爪のプレート、その形状の工夫さけでいかにサンプルを回収するか、というコンセプトだと思います。
高い位置のサンプルも上手に落としていき、サンプルを回収していいきます。
非常に素早いですし、サンプルを押し込むというより、上手に転がして回収していますね
あっというまにピンク以外のサンプルが回収されてしまいました。
ピンクは初めから狙わない作戦のようですね。それよりもここから追加得点ゾーンを狙った方が高得点を狙えるという作戦です。
いくつかのサンプルを追加得点ゾーンに乗せたところでタイムアップ。
17人目 ともきくん(6年生) 160点
またもや高得点が出ました。シンプルに作り上げ、ギミックを搭載せずに形状だけで効率よくサンプルを回収するのはかなりの試行錯誤が必要だったと思います。おそらく決勝ラウンドにも残るでしょう。期待です。
リアル予選会 午前の部 18人目 大阪府 ゆうきくん(6年生)
さて、午前の部の最後の挑戦者ですが、彼も前回の全国大会出場者ですね。
それも優勝チーム、トロピカルインコのメンバーですね。大舞台を経験しているので落ち着きがあります。
競技前のインタビューでは「ちょっと集中したいのでみんな静かにして欲しい」とのこと
我々も興奮してギャーギャー騒ぎすぎでしたね
制作したロボットがこちら。
前回大会のロボットを踏襲したデザインですね
かなり洗練されている印象です
さあ、はじまりましたが、かなりスムーズな動きですね
ロボットの機動性もそうですが、操縦がかなり上手いですね。
回り込んでピンクのサンプルを狙うようです
回り込んでから狙わないと弾いたときにサンプルがフィールド外に出てしまうことがあるからでしょう。こういった点からもかなり操縦を練習してきたと感じます
めちゃくちゃのびたーーーーーー!
伸びる機構もかなり安定していますね。段階的に伸びるようになっているあたりが本格的です。
あっという間にぜんぶ回収されちゃいそうですね。まだまだ時間も大量に余っています
追加得点ゾーンに整然と並べ始めましたよ。
ちょっとここからじゃ見えないんですが、前部がローラー形状になっているんですね。その形状で壁に押し当てるとポコッと浮いて追加得点ゾーンに乗るんだと思います
うおおおおおおおおーーーい、大変なことになっとるんですけど
これ、ぜんぶいっちゃうかもしれませんね
ぜんぶいったーーー!
これには会場も騒然。時間を余らせてパーフェクト達成となりました。
18人目 ゆうきくん(6年生) 300点
ローラによって押し上げるギミックはもちろんですが、機動力、アームを伸ばす部分、操縦技術、全てのクオリティが高いために達成できたパーフェクトだと思います。
といったところで、1回戦の得点で上位6名が決勝ラウンドへと進出することとなりました。
会場ではしばしの休憩時間が設けられましたが、その間も選手たちはロボット談議に華が咲いていました。
決勝ラウンド 1人目 みさとくん(4年生) 1回戦 110点
決勝ラウンドは得点順に登場します。まずは1回戦、110点で6位の、みさとくん です。
1回戦は110点でしたが決勝ラウンドでは150点を狙いたいとのこと
操縦にも慣れてくるので可能だと思います
上手に落とせてますね。落とすだけ落として、落としきったら運ぶ。作業が分担されていてかなり効率的です。
あ、それわかります。僕も記事を書く時に文章を書いて画像を処理して、また文章を書いて…ってやってると時間がかかるんですよ。一気に画像処理して、一気に文章を書いた方がいいんです。さいきん気が付きました
patoさんがさいきん気付いたことを彼はもう既に気が付いているんですね
そう……なりますね……
たくさんのサンプルを得点ゾーンに運んだところでタイムアップ。
決勝ラウンド1人目 みさとくん 150点(1回戦110点、合計260点)
宣言どおり150点を達成できました
決勝ラウンド 2人目 りくとくん(3年生) 1回戦 140点
決勝ラウンド2人目は1回戦140点で5位、りくとさんです。
全国大会経験者がしっかりと決勝ラウンドに上がってきました。
しっかりと重ねるようにしてサンプルを回収していきます。このロボットはギミックの動きが美しいんですよね
やる手順がしっかり決まっている感じがしますね。ルーチン化しているというか。ここを回収したらここ、とルートが決まっていそうです。
しっかりと追加得点ゾーンにも乗せてきました。やはり高い位置のまま回収すると、ここを狙いやすくなります
といったところでタイムアップ。
決勝ラウンド2人目 りくとくん 130点(1回戦140点、合計270点)
1回戦とほぼ変わらない得点と抜群の安定感です。1人目のみさとくんをわずかに上回りました。
決勝ラウンド 3人目 しょうたくん(5年生) 1回戦 150点
決勝ラウンド3人目は、1回戦150点で4位、しょうたくんです。
サンプルを巻き込んで豪快に落とすロボットですね。
やはり豪快になぎ倒すように落としていきますね。大暴れです。
ああああああー! 豪快すぎてちょっとバランスを崩してしまいましたね
それでもしっかりと持ち直しました
サンプルを押し上げるプレートがとても効いていますね。かなりのサンプルが追加得点ゾーンに乗っていきます
といったところでタイムアップ。気になる得点は。
決勝ラウンド3人目 しょうたくん 150点(1回戦150点、合計300点)
果敢に追加得点ゾーンを狙うことで安定して高得点がでています。1回戦との合計で300点に達し、暫定トップに躍り出ました。
決勝ラウンド 4人目 ともきくん(6年生) 1回戦 160点
決勝ラウンド4人目は、1回戦160点で3位、6年生のともきくんです。
モーターを2つだけ搭載したシンプルタイプのロボットですね
構造的にピンクのサンプルは狙えませんが、それ以外のサンプルをすべて回収したいところです
やはりピンク以外のサンプルを素早く、かつ着実に落としていきますね
あっという間に得点ゾーンに運ばれてしまいました。安定しています。
残った時間で果敢に追加得点ゾーンを狙っていきます
といったところでタイムアップ。
決勝ラウンド4人目 ともきくん 160点(1回戦160点、合計320点)
ピンク以外のほとんどのサンプルを回収できています。あとは前部の構造をもうひと工夫して追加得点ゾーンへ押し上げやすい構造にすることで得点の上積みに挑戦して欲しいところです
決勝ラウンドもあと2人の競技を残して合計得点はこのような状況。
決勝ラウンド 5人目 よしかずくん(2年生) 1回戦 210点
決勝ラウンド5人目は、1回戦210点で2位、2年生のよしかずくんです。
機体に大量につけた粘着テープで一気に回収してしまうロボットです。問題はどれだけ追加得点ゾーンに押し込めるかにかかっています。
優勝も狙える位置なので頑張って欲しいですね
ペタペタペタ
粘着テープを使って堅実にサンプルを回収していきます。素早く、そして安定しています。
ああああああああー、これは、絡まってしまいました。これは、サンプルを吊るす紐が粘着テープに引っ付いたのでしょうか
これは痛いですね。粘着テープは上手くいけばかなり有効な回収方法ですが、このように絡まってしまう危険性もあります
といったところでタイムアップ。
決勝ラウンド5人目 よしかずくん 50点(1回戦210点、合計260点)
不運にも絡んでしまいましたが、1回戦で魅せたパフォーマンスはかなりのものでした。改良してより高得点を狙うロボットを作り上げて欲しいです
最後の1人を前にしてこのような得点状況に。ゆうきくんは20点以上を取れば、全国大会出場権を獲得します。
決勝ラウンド 6人目 ゆうきくん(6年生) 1回戦 300点
最後の競技者は、1回戦で300点のパーフェクトをだした1位のゆうきくん、6年生です。
20点取れば全国大会出場権獲得ですが……20点だけを狙うようなことはしないはずです
1回戦に引き続き、パーフェクトを狙うはずです。
そうであることがあたりまえのように1回戦に引き続き、簡単にサンプルを落としていきます
全ての動きが安定してクオリティが高いですね
あっという間にサンプルを運び終わり、追加得点ゾーンに乗せていきます
こりゃ、また出ますよ
でたー! パーフェクト達成!
正確に測ったわけではないですが、おそらく1回戦の時よりタイムが縮んでいますよ
ちなみに、ここで午前の部が終了となり、昼休憩となるのですが、休憩の間、あまりにも尊くて誰も触れなかったのか、パーフェクトのままフィールドが残されていました。
決勝ラウンド6人目 ゆうきくん 300点(1回戦300点、合計600点)
1回戦、決勝ラウンドともにパーフェクトで、大阪府のゆうきくんが全国大会出場権を獲得しました。
圧倒的でしたね
全国大会での活躍も楽しみです
そして、出場権には届かなかったものの、シード権の獲得者が発表されます。シード権は、後日に行われる全国共通オンライン予選会の一次選考(ビデオ選考)が免除されます。これらは得点よりもアイデアを重視して選抜されます。
シード権獲得者は、タイガくんと、タイキくん。
紙製の歯車が印象的だったロボットと様々な要素で得点をとろうとしたロボットですね。どちらも印象に残っています
アイデアが評価されたのはもちろんですが、まだまだ進化の余地を大きく残しているという点でも評価されたのかもしれません。
といったところで午前の部は終了。昼休憩を挟み、新たな出場者を迎えて午後の部へと移行します。
午前の部だけでも様々なロボットが登場して、興奮するやら感心するやらでかなり疲れたんですけど、まだ半分なんですね……
これ、記事もとんでもない長さになったりしませんか
それはもう仕方がないですよ
午後の部
午後の部の集合時間となり、新たに選手が集まってきました。
大切に梱包して持参したロボットの荷を解き、入念に動作チェックを行う姿があちこちで見られました。
午前の部と同じく、入念にレギュレーションのチェックが行われます。
相変わらず、なにもそこまでもとついつい言いたくなるレベルでチェックが行われています。
定められたルール内でパフォーマンスを発揮する。それは大切なことですからチェックする側もしっかりやる必要があります。
我々もしっかりと解説していきましょう
さあ、それでは午後の部の開始です
午後の部 1人目 東京都 こうくん(1年生)
午後の部も同様に学年順で競技が行われます。1年生から登場です。よく考えると1年生から6年生まで同じように競うものってあまりありませんね。
そうですね。1年生と6年生ではかなりの年齢差になりますし、1年ちがうだけでかなり能力に差が出る年代です。同列で競うことはあまりないかもしれません。特に体力を使う競技は高学年が有利です。けれども小学生ロボコンは低学年の子でも決勝ラウンドに出たり全国大会に出たり、大活躍することが多いみたいです。そこが魅力かもしれません。
制作したロボットはこちら。
大きな車輪が特徴的ですね。真ん中に支柱を備えていて、おそらくあれが回転してサンプルを引っ掛けていく感じでしょうか
前方に小さな目の飾りがついていたり、かなりかわいいデザインですね
かなり滑らかで素早い動きですね
やはりポールから伸びたアームでサンプルを引っ掛けるようですね。ちょうど磁石の位置にアームがくるように調整されています
かなり果敢にチャレンジしていますね
しっかりと黄色いサンプルを落とすことができました。狙ったことが狙ったとおりにできる。やはりこれがロボット作成の醍醐味だと思います。
しっかりとサンプルを回収したところでタイムアップ。
午後の部 1人目 こうくん 60点
タイヤに輪ゴムを撒いて、地面とのグリップを改善したりと、かなり試行錯誤して工夫したようです。1年生でこれですから先が楽しみです。ずっとロボットを作り続けて欲しいですね
午後の部 2人目 東京都 ようすけくん(1年生)
午後の部、2人目も1年生です。本当に1年生が多いですね。1年生からここまでのロボットを作っているなら6年生になる頃にはどうなっているんでしょうか。
午後の部は4人の1年生が登場するようです。みんなかわいい。
制作したロボットはこちら。
シンプルに作り上げてきました。それでも上部のモーターでアームを動かしサンプルを落とす狙いがあると思います。前部にはサンプルを保持する角がつけられています
やはり、かなり試行錯誤と練習をしてきたんだと思います。
競技が始まりましたが、なかなか思うように進めないようです
やはりですね、フェルト生地の床面のグリップが難しいんだと思います。予想したよりも噛み合わなかったのだと思います。
他の競技者からも応援の声が飛びます。ライバルでもあり仲間でもある。おじさんこういうのに弱いです。
わたしも弱いです
あ、小室さんの涙腺が緩んできた(前回は号泣した)
なんとかサンプルの場所まで進みました!
ナイスファイトです!
といったところでタイムアップ。
午後の部 2人目 ようすけくん 0点
おそらく自宅等での練習ではうまくいっていたんだと思います。ただ、本番では予想以上に床の素材が難しかったようです。それでも果敢に挑戦する姿を見せてくれました。ナイスファイトです。
午後の部 3人目 神奈川県 はるおくん(1年生)
午後の部3人目の1年生です。
入念にセッティングをしているようですね。楽しみです。
制作したロボットがこちら。
船のようなデザインですね。四角い車輪で進むようです。マストのように立てたポールでサンプルを引っ掛けていく作戦のようです。
サンプルに向かってダイナミックに進みました。けれども車輪が取れてしまうようですね
何度かリトライと調整を繰り返しています。それでも決して諦めません。
やはりロボットを作っているとこういうことはあります。全てが上手くいくわけではありません。それでも決して諦めない姿勢が大切です。
僕は上手くいかないとすぐ諦めちゃうんで、このファイトは見習わないといけませんね
午後の部 3人目 はるおくん 0点
何度も果敢にリトライする姿に感動しました。次はきっと上手くいくはずです。ナイスファイトでした。
午後の部 4人目 東京都 こうたくん(1年生)
さあ、本日さいごの1年生です。
1年生ではじめてロボットを作ったという選手も多いのでしょう、独創的なロボットが多い印象なので楽しみです
制作したロボットはこちら。
ペットボトルタイプのロボットですね。大きな車輪に上部に備えたヘリコプターのようなプロペラ。これでサンプルを落とす作戦のようです
独創的でいいですね。あと、目みたいなものがついているところがかわいい。すべてがかわいい。
さあ、さっそくプロペラで緑のサンプルを狙うようです。
プロペラの回転がかなり勢いがありますね
バシュ!
かなりすっ飛んでいきました。とんだサンプルが白いサンプルをなぎ倒したほどです。
ただ、回転がすごすぎてロープを巻き込んでしまったようです
実はサンプルを吊っているロープ、ただ吊っているだけでじゃなくてかなりの障害物なんですよね。これをどう回避するかもポイントになりそうです。
といったところでタイムアップ。
午後の部 4人目 こうたくん 0点
ロープを巻き込んでしまうハプニングがありましたが、プロペラを使う狙いは良かったように思います。さらなる改良を施して挑戦して欲しいです
午後の部 5人目 神奈川県 だんくん(2年生)
さあ、ここからは2年生の登場です。
制作したロボットがこちら。
青を基調としたカラフルな機体です。かなり良いです。
小さいロボットになりますから、機動力重視タイプだと思います。ポールの上につけられたアームがかなり特徴的ですね、爪のような変わった形をしています
競技が始まりましたがなかなか思うように進めないようですね。
やはり床フェルトのグリップなんですよ。機体が軽いとさらにグリップせずに滑りますから、空回りしてなかなか進まないんです
諦めずその場で微調整を繰り返し、サンプルゾーンまで到達。
ここでタイムアップ。しかし会場からはひときわ大きな拍手が起こりました。
午後の部 5人目 だんくん 0点
思った以上に床の素材との噛み合わせが悪かったようです。特徴的な爪を使ってサンプルを落とすところも見たかったです。タイヤのグリップを改善して是非とも挑戦を続けて欲しいです
午後の部 6人目 埼玉県 はるきくん(3年生)
3年生が登場です。「80点以上はとります!」と具体的な目標が飛び出しました。
80点以上となると、白いサンプルはぜんぶ回収して、さらに追加得点ゾーンに複数もっていくか、高い位置のサンプルをいくつか回収する必要があります。なかなかハードルは高いんですよね
果たして目標達成できるでしょうか
制作したロボットがこちら。
なんといっても特徴的なのは大きなアームでしょう。あれを持ち上げてサンプルを落としていきそうです。
ダイナミックにいきそうですね
さあ、さっそくアームの出番がきそうですね
グワッ!
かなり大胆にあがりましたよ。サンプルを叩き落とすことにも成功しました。
あれだけ大きなものを振り上げてバランスを失わないところがすごいですね
そのままサンプルを押し込んでいきます
ここでタイムアップ。
どうでしょうか。目標の80点に届きましたかね?
午後の部 6人目 はるきくん 70点
目標にはわずかに届かなかったものの、ダイナミックに振り上げられるアームのギミックは目を見張るものがありました。
午後の部 7人目 東京都 ゆうたくん(3年生)
続きましても3年生の登場です
なかなか自信のありそうな意気込みでしたね
作成したロボットがこちら。
かなり身軽そうなロボットですね。機動性を重視した機体のようです
高い機動性で動き回りつつ、突き出したポールに引っ掛けてサンプルを落とす作戦のようですね
あーっと、転倒してしまいましたね。
予想以上にバランスを崩しやすくなったのかもしれません
それでも果敢に黄色のサンプルを狙いますね
ポールが回転したんでしょうかね。爪楊枝の部分がサンプルを抱え込むように動きました。これでサンプルを回収するんですね。よくできてます。
それでも何度もバランスを崩し、危うい場面が訪れます。
悪戦苦闘しながらもいくつかのサンプルを運び、そこでタイムアップ。
午後の部 7人目 ゆうたくん 20点
ロボットのバランスが課題のようですが、果敢に挑戦した姿がとても良かったです。また、サンプルを抱え込む機構は画期的で、見事に成功していました。さらなる進化に期待します
午後の部 8人目 埼玉県 ゆうごくん(3年生)
さて、本日最後の3年生となる選手の登場ですが……
すこしアクシデントがあったようですね
作成したロボットがこちら。
箱型のロボットで恐竜をモチーフにしたようです。恐竜のイラストがいいですね。僕はこういうロボット大好きです。
ただ、上部のアームの部分がサイズオーバーになってしまったようです。おそらく、初期状態ではサイズ内に収まっているんですが、スウィングする機構のようで、スウィングした際にオーバーする瞬間があるとのことです。
あいかわらず厳しいレギュレーションチェックですね
ということで、サイズオーバーしないように急遽、アームの先端を切ったそうです
少し不本意な形かもしれませんが、競技はできるということでなによりです
さあ、さっそく動き出しましたが、なにやら前傾姿勢で移動しにくそうですね
すこし前傾姿勢になりすぎてしまったかもしれませんね。ひっかかって移動しにくそうです。
それでも、期待どおりアームのスウィングでサンプルを叩き落とせましたね
想定よりも短いアームになってしまいましたが上手に叩き落とせました
ただ、やはり移動が難しそうです。いくつかのサンプルを運ぼうとするけど、なかなかうまくいきません
といったところでタイムアップ。
午後の部 8人目 ゆうごくん 0点
こちらもロボットのバランスが課題になりそうです。おそらく効率的にサンプルを押すためにやや前傾にしたのでしょうが、それが行き過ぎてしまいました。ただ、急遽、短くなったアームは上手に動作し、サンプルを叩き落とせました。
午後の部 9人目 千葉県 かのんさん(4年生)
今回のリアル予選会では唯一の女の子でしょうか。4年生ながら小学生ロボコン歴も4年、1年生から参加しているそうです。もちろん、前回の全国大会出場経験者です。
前回の全国大会は女の子も多かったのですが、今回の予選会は男の子が多いですね
作成したロボットはこちら。
洗練されたデザインですね。こういった産業ロボットがいてもおかしくない、と言ったレベルで洗練されています
これはかなり期待できそうですよ
黒い機体なので遠目には分らなかったですけど、板状の本体にいくつか突起がついていますね。あれでサンプルを落とすんでしょう
そしてこの板状の本体がスライドして上下するんですね。これと突起を組み合わせていくようです
動きもかなりスムーズで力強いですね。あっというまにサンプルを落としていきます。そして、いちばん高い場所のピンクを狙いますね
めちゃくちゃ伸びたーー!
そして落としたー!
ピンクを落とすところで興奮するのはわかりますけど、ロボットが伸びたときのpatoさん、声が大きすぎですよ
だいたい予想したよりダイナミックに伸びるんでつい声が出ちゃうんですよ
あとは落としたサンプルを押し込み、追加得点ゾーンも狙っていきますね。このあたりの動きも安定しています。かなり試行錯誤したんじゃないでしょうか。
午後の部 9人目 かのんさん 220点
かなりの高得点が出ました。午後の部、暫定トップです。かなり精密に作られていてあらゆる動きのクオリティが高かったです。しかも、まだまだ進化しそうな気配すらします。
午後の部 10人目 東京都 しゅんくん(4年生)
次に登場するのは4年生のしゅんくんです
かなり落ち着いた感じですね
作成したロボットはこちら。
かなりシンプルなデザインですね。むき出しのダンボールがシンプル感を増幅させて、かなりオシャレな感じがします。ちょっと都会的な雰囲気すらします。
かなり速いですね。スピードがあります。地面のサンプルは瞬く間に回収できそうです
このシンプルな機体でどのようにして高い位置のサンプルを落とすのか、注目ですね。
さあ、黄色のサンプルを狙いに行きました。割り箸を束ねたアームが出てきましたね
バシーン!
おとしたーーー! かっこいいーーー!
刀をイメージした機構のようです。まさに斬って落とすですね
かっこいいーーー!
いくつかのサンプルを運んだところでタイムアップ。
午後の部 10人目 しゅんくん 40点
点数は伸びませんでしたが、刀で斬る機構が最高にかっこよかったです。スピードも速く、あとは安定感さえあればもっと点数が伸びると感じました。
午後の部 11人目 東京都 おうたくん(4年生)
午後の部、11人目の挑戦者は4年生のおうたくんです
作成したロボットがこちら
あきらかに上部全体がそのまま上に伸びそうな構造ですね
パンダグラフですね。その構造の関節に当たる部分には多数の細い棒がつけられていますね。上に伸びつつ、引っ掛けて落とす作戦でしょう。
安定した動きです。スムーズですね。
さっそくピンクを狙いに行きますね
めちゃくちゃ伸びたーーーー!
かなり伸びますね。あっというまにほとんどのサンプルを落としていきました。
そしてサンプルを押し込んでいきますね。きっちりと追加得点ゾーンにも押し込んでいきます。かなりレベルが高い動きですよ。
そういえば、車輪の模様、なんだろう、どっかで見た気がすると思っていたら、あれ、小学生ロボコンのロゴじゃないですか? いま気が付きました。
あとは追加得点ゾーンを狙うだけですが、あまり押し込みが強すぎるとこのようにフィールド外に飛び出してしまいます。こうなると、追加得点どころか通常の得点も入らなくなるので注意が必要です
ピンクのサンプルが飛び出しちゃったりしたらかなりの痛手ですね
サンプルが飛び出すなどのハプニングがありましたが、追加得点ゾーンに大量に乗せたところでタイムアップ。
午後の部 11人目 おうたくん 240点
かなりの高得点がでました。午後の部、暫定1位です。上に伸びる機構、押し出す機構、機動力、全てのレベルが高かったです。押し出しが強すぎてサンプルが飛び出してしまうことがあるのが改善点でしょうか
午後の部 12人目 千葉県 ふみやくん(5年生)
さあ、ここからは5年生です。彼は前回の全国大会経験者のようですね
経験者どころか、選手間投票で選ばれたMVPロボットの制作者ですね
完全に優勝候補の登場ですね
制作したロボットはこちら
確かに、この「めんだこ」のイラストを携えたロボットは見覚えがあります。かなりレベルの高いロボットでした。
いまのところどういう動きをするのかわかりませんが、かなり精密に作られていますね。大きな爪がサイドに飛び出しているところが特徴的です。
いきなりのびたーーーーー!
場外に出ないよう、しっかりと振り返ってから狙います。さすが、操縦も上手いですね
いとも簡単にピンクを落としました
アームの性能がかなり高いですね。あらゆる高さに対応して次々と落としていきます。
サイドのアームを上手に使ってサンプルを運んでいきますね。ロボットの構造も操縦もレベルが高いです。
いくつか追加得点ゾーンに乗せたところでタイムアップ。
午後の部 12人目 ふみやくん 220点
暫定で同率2位の高得点がでました。全ての動きがクオリティが高く、全てのサンプルを回収しています。得点を上積みするには追加得点ゾーンに多く乗せるしかありません。決勝ラウンドでの逆転が期待されます
午後の部 13人目 東京都 ゆうまくん(5年生)
13人目の挑戦者、こちらも前回の全国大会経験者です。無敵ドラゴンで合体技を見せてくれた選手です。
patoさん、無敵ドラゴンの大ファンになってましたもんね
前回よりさらに進化したロボットが見られそうで楽しみです
作成したロボットがこちら。
銀色の機体がかっこいいですね。おそらく今回のテーマである「はやぶさ」などの探査機をイメージしたのだと思います。
かなり素早いですね。あっという間にサンプルゾーンに突入し、ツノのようなでっぱりを使って落としていきます。
残すはピンクのみですよ。きっとツノの部分が伸びますよ
伸びた—————!
落ちたーーーーーー!
あっというまですね。あとは押し込んでどれだけ追加得点ゾーンに乗せられるかです
押し込んで追加得点ゾーンに押し上げていきますが……
あああーー! ピンクのサンプルがフィールド外に出てしまいました!
これが怖いんですよね。こうなると本来のピンクサンプルの得点、50点まで失ってしまいます
ほんと、イジワルなルールですよ、これ。
といったところでタイムアップ。
午後の部 13人目 ゆうまくん 180点
ピンクサンプルを失ったところがかなり痛かったです。ただ、全体的にロボットのクオリティが高いので、決勝ラウンドに残れたなら逆転もありえると思います
午後の部 14人目 埼玉県 かいりくん(5年生)
14人目の挑戦者は5年生のかいりくんです
なにやら変わったロボットがでてきましたね
制作したロボットがこちら。
目を見張るのが上部のトンボの羽のような部分です。あれがどのように働くのか気になりますね。
車輪も四角いプレートのものを選んできました。さらにグリップの改善のためにゴムが巻き付けてありますね。
車輪を四角いプレートにするとこのように巻き付けやすくなりますね
この形状にしてもなお滑るようですね。タイヤが空回りして思うように進めません
やはり床面とのグリップがかなり重要になってきますね
なんとか黄色のサンプルに辿り着きました。なるほど、上部の機構をこのように使うわけですね
なかなか進まないながらも、いくつかのサンプルを回収したところでタイムアップ。
午後の部 14人目 かいりくん 40点
得点は伸びませんでしたが、独創的で面白いロボットでした。とくに高いサンプルを狙う機構はオリジナリティがあって感心しました。課題はやはり床面とのグリップになりそうです
午後の部 15人目 群馬県 しょうくん(5年生)
彼も前回の全国大会を経験していますね。それも無敵ドラゴンです
ここまでの競技を見ていてもやはり全国大会経験者は強い印象です。このロボットも期待できそうですね
制作したロボットはこちら。
これは完全に「はやぶさ」を意識したデザインですね。かなりクオリティが高いです。
構造的にみてもたくさんの機構がありそうです。楽しみです。
機体中央の黒いコップが稼働して、白いサンプルを重ねて回収していきます
かなりの精度で回収していきますね。見ていて気持ちが良いほど正確に回収していきます
お花見とかBBQのときに買ってくる紙コップの束みたいに完全に重なっちゃいました。
これはかなりレベルが高いですね。機体内部が稼働してしっかりと緑や黄色のサンプルも回収していますよ
しかも、黄色や緑も重ねて回収しています
ゴロッ!
重ねて回収するメリットがこれです。全てのサンプルを追加得点ゾーンにいれるとギリギリ入る幅になっているんですが、重ねることでスペースに余裕ができます。さらに、1回の乗せる動作で複数サンプルが乗ります
そして、あまりの一瞬の出来事でカメラに撮れていなかったんですが、なにかパチンという音がしてピンクのサンプルが落ちましたね。
何が起こったのか分かりませんが、とにかく、この構造では届かないピンクを落としました。
といった謎を残しつつ、タイムアップ。かなりの束が追加得点ゾーンに乗りました。
午後の部 15人目 しょうくん 190点
重ねて回収するメリットを最大限に活かし高得点を叩き出しました。残りの人数的に決勝ラウンドに進めそうなので、もういちどチャンスがあります。「何か」によってピンクのサンプルを落とした謎を解明したいと思います。
午後の部 16人目 東京都 たつひろくん(5年生)
リアル予選会、午後の部も2名の競技者を残すのみとなりました。午前の部と同様に上位6名が決勝ラウンドに進出します
16人目の挑戦者は、たつひろくん5年生です。楽しみです。
制作したロボットはこちら。
シンプルに仕上げてきましたね。大きなタイヤ、前面の大きなプレートが印象的です。
上部の熊手のような構造も印象的ですね。あれでひっかけてサンプルを落とすようです。機動力重視の機体のようです。
かなり素早いですね。スムーズに動いていきます
熊手のような部分もしっかり機能してますね。サンプルをひっかけて落としていきます。高さから考えてピンク狙わず、緑と黄色を着実に落としていくようです
落としたサンプルを運ぶのに少し苦労してしまいました。特にフィールドの隅に入り込んでしまうとなかなか動かせません
いくつかのサンプルを得点ゾーンに運んだところでタイムアップ
午後の部 16人目 たつひろくん 60点
機動力にだけモーターを使って軽量化をはあかり、熊手ギミックで上手にサンプルを落とすことに成功しました。前面のプレートの形状を変えるともう少しサンプルを運びやすくなり、得点に繋がるかもしれません。
午後の部 17人目 福岡県 はるくくん(6年生)
さあ、いよいよこのリアル予選会の最後の挑戦者となりました。これで全員が出揃うことになります
なんとか決勝ラウンドに残るだけの得点をとりたいところですね
制作したロボットがこちら。
こちらも「はやぶさ」などの探査機をイメージした機体ですね。かっこいい。
なんだか本当に宇宙で動いていそうなデザインですよね
さっそく動き出しましたが、かなり安定した動きですね。ゆったりと動いていて余裕すら感じます
かなり安定しています。それでいて着実に作業をこなしています。なんだか本当に宇宙を探査していそうな動きですよ
上部のアームを回転させてサンプルを狙うようですね。
節が分かれているアームを回転させることでサンプルに絡むようにして落としていきますね
サンプルに絡み過ぎてそのまま保持しちゃってますね
といったところでタイムアップ。
午後の部 17人目 はるくくん 120点
着実にサンプルを回収して得点を重ねました。その安定感と着実さはデザインも相まって本当に宇宙で作業する探査機のようでした。
これで午後の部もすべての選手が競技を終えました。得点上位6名が決勝ラウンド進出となります。結果は次のようになりました。
200点台が3人、かなりハイレベルですね
誰が全国の切符を獲得するのか。どれだけ得点を上積みしてくるのか、楽しみです。
それでは決勝ラウンドスタートです
午後の部 決勝ラウンド1人目 はるくくん(1回戦120点)
午前の部と同様、決勝ラウンドは6位の方から競技します。1回戦最後の競技者であったはるくくんが6位なので連続の競技となります
競技の間隔が短くなりましたが1回戦の感覚を覚えているうちにやれるのは有利に働くかもしれません
1回戦からは戦略を変えてきましたね
スタートエリアの端にロボットを置いてスタートさせましたね。何か戦略がありそうです
1回戦に引き続き安定してますね。着実に回収していきます
ただ、緑のサンプルを落とすのに手こずってしまいました。そこは諦めて落としたサンプルを着実に得点にする作戦に切り替えるみたいです
白いサンプルをすべて回収、黄色のサンプルも二つ回収しました。追加得点ゾーンこそ狙えませんでしたが、安定しています。
この落ち着いた動きが相変わらず宇宙探査機みたいです
決勝ラウンド 1人目 はるくくん 90点(1回戦:120点、合計210点)
動きの安定感もそうですが、残り時間を考えた判断の早さも目を見張るものがありました。
午後の部 決勝ラウンド 2人目 ゆうまくん(1回戦180点)
決勝ラウンド2人目の競技者は1回戦180点で5位、ゆうまくんです。
1回戦ではピンクを場外に出してしまいましたが決勝ラウンドではいけるでしょうか
きっといけると思います!
まずは無難にピンク以外のサンプルを落としていきますね
ピンク以外をしっかりと得点ゾーンに運び、得点を確保してからピンクを狙う作戦のようです
今度は場外にでることなくしっかりとピンクも回収できました。
決勝ラウンド 2人目 ゆうまくん 210点(1回戦:180点、合計390点)
1回戦から大きく得点を上積みしてきました。ピンクを回収できたのが大きかったですね
午後の部 決勝ラウンド 3人目 しょうくん(1回戦190点)
決勝ラウンド3人目の競技者は1回戦140点で4位、しょうくんです。
完全に探査機をイメージしたロボットですね。1回戦から大きく点数を上積みできる可能性を秘めたロボットなので楽しみです
ルーチンワークと言わんばかりにしっかりと白いサンプルを重ねて回収していきますね
操縦が上手いのもありますが、ここの動きが本当にすごいんですよ。
そして重ねたまま追加得点ゾーンへ。今度はまるで置いてくるように綺麗に乗りました。
緑と黄色のサンプルも綺麗に重ねて機体内に回収し、残されたピンクを狙うわけですが……、機体から考えて絶対に届かない高さです
ここ注目ですよ! 1回戦では一瞬のことで何が起こったの分かりませんでしたが「何か」によって届かないはずのピンクが落ちました。
バチン!
おちたー!
真下から何か飛ばしましたね。撃ち落としました。
飛び道具ってことですか? すげー!
そして機体内の緑と黄色のサンプルを追加得点ゾーンの乗せていきますね
あああーっと! 機体の一部を切り離してそのままサンプルを置きましたね。これもう、なんか切り離すところがすごく宇宙探査機っぽい。
ただ、少し位置がずれていて完全には乗っていませんね
あとは押し込んでいくしかありませんね
重ねて回収する機構に、高い位置のサンプルを回収して機体内で重ねる機構、飛び道具に、機体の一部を分離する機構、与えられた制限のなかでこれだけの機能を実現するとはちょっとすごいですね
といったところで競技終了。
決勝ラウンド 3人目 しょうくん 260点(1回戦:190点、合計450点)
午後の部の最高得点がでました。数々の機構とそれを実現する技術力、本当にレベルの高いロボットだと思います。
午後の部 決勝ラウンド 4人目 ふみやくん(1回戦220点)
決勝ラウンド4人目の競技者は1回戦220点で同率の2位、ふみやくんです。
現在がこの状況ですから、逆転を狙うには最低でも230点以上が必要ですね
つまり1回戦以上の点数が必要ということですね
さあ、一目散にピンクを狙いにいきますね。さっそく裏側に回り込んで伸びましたね。大きく伸びました。
いちばん難しいところを最初にクリアしておく、ということですね
あっという間にぜんぶ落とされました
やはりすべての動作がレベルが高いですね。安定しています。
あとは押し込んでどれだけ追加得点ゾーンに乗せられるかですね
しっかりと押し込みつつ、多くのサンプルを追加得点ゾーンに乗せたところでタイムアップ。
得点はどうなったでしょうか
決勝ラウンド 4人目 ふみやくん 240点(1回戦:220点、合計460点)
さきほどのしょうくんを10点上回り、暫定1位となりました。
あとは残り2人の結果待ちですね。かなりの接戦でなんだか面白くなってきました。
午後の部 決勝ラウンド 5人目 かのんさん(1回戦220点)
決勝ラウンド5人目の競技者は1回戦220点で同率の2位、かのんさんです。
逆転には最低でも240点以上が必要ですね
さあ、スライドする板とそこについた突起を上手に利用してサンプルを落としていきますね。あっという間に残すはピンクだけという状態です。
ピンクも難なく落としましたね
あとは得点ゾーンに運び、追加得点ゾーンに押し込んでいくだけです。どれだけ得点を上積みできるか
ああああああ、紐が絡まってしまいましたね
サンプルを吊るす紐が突起に引っかかってしまいました
やはりあの紐はなかなかの障害物ですよ
ひっかかりによって満足にサンプルを運べず、競技終了
決勝ラウンド 5人目 かのんさん 170点(1回戦:220点、合計390点)
やはり紐が絡まってしまったのが痛かったですね。あれさえなければもっと点数を重ねられたはずです。それくらいロボットのレベルが高かったです。
午後の部 決勝ラウンド 6人目 おうたくん(1回戦240点)
決勝ラウンド最後の挑戦者は、1回戦240点で1位おうたくんです。
優勝には最低でも200点必要ですね。手に汗握る展開です
僕は握りすぎて手の平がグチャグチャですよ
安定していますね。難なくサンプルを落としていきます
まさに押し込んでいく感じで追加得点ゾーンに乗せていきます
いったいだれが優勝するのか。競技を終えた選手たちが固唾を飲んで見守っています
あああああああ、これはかなり厳しいですよ。強く押し込むあまりサンプルが飛び出しました。それもピンクを含む複数のサンプルです
これは厳しいですね。優勝を狙うには最低でも200点必要でしたが、全てのサンプルを得点にすれば200点になりますから、無理に追加得点ゾーンを狙う必要もなかったのですが、それでも果敢に狙ったことが裏目にでましたね
なんとかそれ以外のサンプルを回収しましたが、やはりピンクのサンプルが外に出てしまったのは痛かったです。
かなりの接戦ですね、どうなったでしょうか
なかなかきわどいですね。得点の集計が待たれます。
現在、暫定1位のふみやくんが観戦しながら、自分が追い抜かれるんじゃないかと心配する感情と、それでも、素晴らしいロボットを作り上げたおうたくんを応援したいという感情が入り混じった複雑な表情をしていて、それを見ていた審判の松浦さん(科学技術館、写真左)が感動して泣きだしてしまいました。
小学生ロボコン、だいたい大人が感動して泣く
前回は、わたしでしたね……
最終結果が出ました!
決勝ラウンド 6人目 おうたくん 170点(1回戦:240点、合計410点)
見事、大逆転でふみやくんが優勝となりました。
優勝したふみやくんは、全国大会の出場権が授与されます
やはり安定した強さがありましたね。全ての動作が高クオリティでした
操縦の上手さも光りました
推薦は、ゆうたくん、しょうくん、おうたくんに送られました。3人は後日行われるオンライン予選会の1次選考が免除されます
しょうくん、おうたくんは決勝ラウンドでもみせた高い得点力が評価されたのかもしれません。ゆうたくんは、やはりあのサンプルを抱え込む機構が評価されたんだと思います
ということで、午前と午後で2名の全国大会出場選手、5名の推薦選手が決定しました。
惜しくも全国大会への出場権を逃した選手も、改良してこの後の予選に挑戦して欲しいですね
本当に手に汗握る展開だらけで、ガチで手がふやけました。全国大会が楽しみです。
リアル予選会から1か月半
patoさん、リアル予選会はどうでしたか?
ひい! いま大会の様子を記事にしているんですが、なんか詳細に書きすぎちゃって異常な長さになってるんですけど大丈夫ですかね?
それはそうと、あのリアル予選会から1か月半、全ての予選会が終わり、全国大会出場者18名が出揃いました。
おお、ついに出揃ったんですね
次のような予選会を突破した18名がついに揃いました
全国共通リアル予選会午前の部 選抜
全国共通リアル予選会午後の部 選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
全国共通オンライン予選会選抜
目指そう全国!「小学生ロボコン2023ぐんま大会」代表
みんなで!!ロボットコンテスト!!第2回アドバンス杯代表
小学生ロボコン・埼玉大学大会2023代表
小学生ロボコン2023長野予選会 代表
小学生ロボコン2023ぬまづ大会 代表
小学生ロボコン2023富士見市大会 代表
小学生ロボコンステモンカップ2023 代表
こんなに予選会があるんですか? でも、リアル予選会を観戦した時の感じからいうと、いずれの予選会もやはりかなり過酷なんですよね。全国大会出場はかなり狭き門なんですね
そして、この全国大会出場者が一堂に会する「事前キャンプ」があります。今回はその事前キャンプも見学したいって言ってましたよね
ということで、10月某日に実施された、狭き門を突破した全国大会出場者が集う、事前キャンプへとやってきました。
集合した場所からバスに乗って移動する全国大会出場者たち。この時点で多くの選手が初対面なので、なんとなくギクシャクした雰囲気が流れていました。
そんな少し固い雰囲気の中、バスがどこに行くのでしょうか。
目的地に到着し、次々とバスから降りてくる全国大会出場者たち。
けっこう遠い場所まで来てしまいましたがここはいったい……
なにやらクソでかロケットが展示されているんですけどここは?
そう、ここはJAXA相模原キャンパスになります!
神奈川県相模原市。太陽の活動や月・惑星、ブラックホール、銀河の成り立ちなど宇宙に関する様々な謎を研究している。施設内には宇宙科学研究所のメインキャンパスと宇宙教育センター、宇宙探査イノベーションハブの実験施設、ロケット人工衛星搭載機器の基礎開発・試験を行う先端宇宙科学実験棟などが設置されている。
今回の小学生ロボコンは「サンプルリターン」がテーマということで、「はやぶさ」や「はやぶさ2」などの小惑星探査機をテーマにしています。予選会でもそれを意識したロボットが多かったですよね。それならば、全国大会出場者に実際に「はやぶさ」や「はやぶさ2」に関わったJAXAを見てもらおうと、この見学を入れたみたいです
これには全国大会出場者たちもテンションがぶち上がってました。とんでもないロボットを作ってくるので大人びてると思うことが多いんですけど、こうして宇宙やロケットが大好きではしゃいでいるところをみるとしっかり子どもなんだなと安心します。
NHKのテレビカメラがついてくる物々しい雰囲気の中、JAXA内を移動します。まずは、JAXA内の施設で昼食とチーム分けの顔合わせを行うようです。
予選会では個人戦でしたが、全国大会は3人一組のチームで戦います。まずはそのチームのメンバーと顔合わせをし、そこでメンターのかたたちの顔合わせも行います。
なるほど、前回の全国大会でもあった高専ロボコンOBやOGがメンターにつくシステムですね。経験豊富なメンターさんたちが子どもたちの技術的な相談に乗ったりアドバイスをするやつですね
あらかじめ決められたチームに分かれてテーブルに座ります。各チームについたメンターさんの紹介も行われました。同じテーブルに座ったメンバーと共に全国大会を戦うことになります。何名かの全国大会経験者を除いて、この時点でほぼ初対面です。
NHKのカメラが各テーブルをがっちり撮影していてめちゃくちゃ物々しい雰囲気です。この雰囲気にぜんぜん関係ない僕の方が緊張してきました。
この顔合わせ会の司会進行も高橋あやなさん。ちなみに小学生ロボコン好きで知られる高橋さん、小学生ロボコンと同じように宇宙だとかJAXAだとか大好きらしく、テンションがぶち上ってました。
参加選手とメンターさんの自己紹介が終わると、いよいよ昼食です。
いいですね、昼食を食べながら初対面のチームメイトとメンターの方たちと和気あいあい、何が好きだとか何が嫌いだとかで話が盛り上がっていました。ただまあ、和気あいあいの昼食シーンなんですが……
どうしてもなにか物々しいんですよね。仕方ないんでしょうけど
昼食を済ませると各自で移動し、いよいよ本日最大のお楽しみです。
大きな講義室へと移動します。いまから、「はやぶさ」や「はやぶさ2」に携わった吉川真先生の講義があるとのこと。
まずは本日の見学予定とJAXAの紹介が行われます。
子どもたちはしっかりと真剣に聞いていますね。普通、これだけ子どもが集まるとガヤガヤうるさいんですが落ち着いたものです。たぶん、僕が大学生だったときの講義より静かで真剣ですよ
めちゃくちゃ真剣
そして吉川真先生の登場です。
吉川真 准教授
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)准教授。専門は天体力学および太陽系小天体の軌道解析。小惑星探査機「はやぶさ」でプロジェクトサイエンティスト、「はやぶさ2」ではミッションマネージャーを務める。
めちゃくちゃ有名な先生じゃないですか。「はやぶさ」「はやぶさ2」ファンなら聞き逃せない講演ですよ、これ。
子どもたちの目も輝いていましたね
小学生が来るということで「子ども向けの講演もできますよ」とのことだったようですが、しっかりと大人と同じ講演をしてもらっているみたいです。
講演が終わり、質疑応答タイム。子どもたちも質問の挙手が止まりません。後ろの方で便乗して大人まで挙手してますが、まあ気持ちは分かります。
ここからは子どもたちを2つの班にわけて地球外試料キュレーションセンターの見学を行います。
持ち帰ったサンプルを分析する場所ですね。競技でいうところの追加得点ゾーンですね。見るの楽しみ。
こちらは少人数しか入れないため、班分けをし、子どもだけで見学を行います。
今日は運営側の多くの大人たちも同伴していたんですが、みんな「え、大人はダメなの、見学したかったのに」という動揺が見て取れましたね。もちろん、取材している僕も見学はできませんでしたので、地球外試料キュレーションセンターはこの記事には登場しません。
片方の班が地球外試料キュレーションセンターを見学している間、残された班は吉川先生に追加の質問やら握手やら。中には吉川先生の著書を持参している子どももいて、即席のサイン会みたいになっていました。
地球外試料キュレーションセンターの見学が終わると、宇宙科学探査交流棟に移動し、見学を行います。こちらには「はやぶさ2」の帰還カプセルやパラシュート、実物大模型などがあります。
こちらの施設でも吉川先生の解説付きでした。子どもたちめちゃくちゃ貴重な経験をしていますね。これから改良していくサンプルリターンロボットにも活かせるアイデアがたくさんあったのではないでしょうか。
以上でJAXA見学は終了。ここから移動して本格的な「事前キャンプ」が始まります。
ここからキャンプ地までバス移動するわけですが、JAXAでの顔合わせ、昼食、見学を経て完全に打ち解けたのか、バスの中はめちゃくちゃ騒がしくなっていました。
キャンプ地に到着しました。JAXA見学で大人も子供もかなり疲労がたまっており、空腹でしたからはやくバーベキューでも、と思ったのですがその前にやることがあります。
公園内のワークショップ的な施設を利用し、プログラミングの説明が行われます。
こちらの司会も高橋あやなさん。
ここからプログラミングの説明が行われます。
全国大会では予選会と異なり、3人一組でのチーム戦となります。フィールドでは3台のロボットが動くことになるので予選会より広いフィールドとなります。そして、肝となるのが対戦相手のロボットを邪魔する「小惑星ロボット」の存在です。
フィールドに設けられたレール上を動くロボットは、プログラミングされた内容によって自動で動くようになっています。
前回の全国大会でもありましたね。ただかなりレベルが上がっている印象です。
今回の自動ロボットは超音波センサーが搭載され、自分の位置や、真下に来た敵の存在を検知することができます。つまり、敵がサンプルを取りに来たから逃げる、といったことが可能になります。
それだけプログラミングも複雑になるわけですね
メンターさんと話し合いながらしっかりとプログラミングを進めていきます。
といったところで、取材はここまでとなったので、この後の展開が気にはなりましたが、帰宅することとなりました。
このあとはバーベキューで親睦を深めて宿泊。二日目は全国大会のレギュレーションが発表され、チームでの戦略や、チーム名、チームロゴなどを決めることになっています。
いやあ、すごかったですね。予選会もすごかったですが、それを潜り抜けて全国大会に出場となると、JAXA見学など貴重な経験ができるだけでなく、同じようにロボットに興味がある仲間とどっぷり、技術や知識を深めることができるんですね。
ということで11月19日に池袋で行われる全国大会。奇しくもセメダインの創業記念日で100周年を迎える日です。
しっかりセメダインのPRもぶっこんできましたね。とにかく、全国大会が楽しみです。
全国大会編へつづく
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