2020年12月25日ロボコン

高専ロボコン2020|全国大会観戦レポート(前編)

去る11月29日、高専ロボコン全国大会が開催されました。
コロナウイルスの影響により、会場に集まって制作することや競技ができなくなった本年、思うように制作ができない環境下でも、短い制作期間の中、学生たちは素晴らしいロボットを作り上げました。
今年の両国国技館は、バーチャル会場としてインターネット空間に準備され、選ばれし全28チームがロボコン大賞をめざしてパフォーマンスを繰り広げます。
ロボットの技術は勿論、魅力をつたえるカメラワークやプレゼンテーションにも注目ください。それではいよいよ、令和時代のロボコンが開幕です!

バーチャル国技館

憧れの升席(*‘∀‘)

セメダインブース

今年の競技は?

今年のテーマは、【だれかをハッピーにするロボットを作ってキラリ輝くパフォーマンスを自慢しちゃおうコンテスト】略して「はぴ☆ロボ自慢」!
従来のような競技テーマはありません。学生たちの自由なアイデアで見た人をハッピーにするロボットを披露します。

[審査ポイント]

  • テーマ設定の説得力と実現のためのロボットのアイデアのすばらしさ
  • チームが置かれた環境の中での材料の工夫と技術力のすばらしさ
  • ロボットのパフォーマンスのすばらしさ

[審査方法]

  • チームごとに順番にパフォーマンス
  • 審査員が1人につき10点満点で採点、審査員5人合計で50点満点
  • 審査員5枠の合計得点が高かった上位6チームが決勝ラウンドに進出

[パフォーマンス時間]

  • 予選ラウンドは2分以内
  • 決勝ラウンドは3分以内

パフォーマンス順とロボットの紹介

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ここからは、個性豊かなロボットたちを紹介していきます☟(・ω・)☟

①富山高専 本郷キャンパス『大関』

地区予選では歯車とチェーンを活用したすさまじい張り手機構を披露した大関ロボットが2台になって登場!初登場の西の大関は学生の腕の動きと連動し、張り手でコロナウイルス(風船)を破壊します。時間内に30個すべてのウイルスを見事破壊し、バーチャル国技館での緒戦を飾るにふさわしいパフォーマンスを披露しました。

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②香川高専 高松キャンパス『讃岐音楽隊』

レベルの高い演奏ロボットで注目の讃岐音楽隊が、さらにパワーアップして全国大会に登場。鍵盤、打楽器、ハンドベル、弦楽器と演奏機構の異なる計13台のロボットの息をピタリと合わせて、SEKAI NO OWARI の「RPG」を演奏します。指揮ロボットも加わり、難易度の高いアップテンポの曲でも見事に音をあわせ素晴らしいハーモニーを響かせました。

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③新居浜高専『別子ブラザーズ』

ロボットと人間の共同パフォーマンスでお笑いに挑んだ本チーム。
菊池くん(ツッコミ担当)の発するキーワードに反応し、八雲ちゃん(ボケ)が言葉を返す漫才を披露しました。音声認識・言語処理・音声合成・関西弁へのチューニングと、細やかな調整が施された八雲ちゃんは、ロボットであることを感じさせない自然な話し口調とテンポ感が魅力です。お笑い第8世代の姿かもしれません。

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④長野高専『どんちゃか龍舞』

制作~操縦までのすべてをリモートで行い、今年開催されなかった地元のお祭り、信州御代田龍神祭りを再現しました。
長野市・佐久市・松本氏・千曲市・長野高専の5箇所から学生たちがロボットを遠隔操縦し、龍神を躍らせます。竜のうねる細やかな動きは、遠隔で操縦していると思えないほど息ピッタリ。リモート故に発生する遅延の1秒を〝先読み〟して操縦しているのだとか。

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⑤北九州高専『トイレスキュー』

トイレの街、北九州からやってきたのは「トイレに入ったら紙がない!」そんな窮地を救ってくれるロボットです。吸盤のパワーでカベをよじのぼり、一番上に届くとペーパーをおろしてくれます。トイレスキューに指示を出す隊長ロボット(MC担当)が新たに加わり、パフォーマンスにも一層の磨きがかかりました。

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⑥秋田高専『Run-Turn』

今年コロナの影響で開催できなかった秋田県の竿燈まつりをロボットで再現しました。竿燈がさらに長くなりその全長はなんと4.2m。重心をとるのがさらに難しくなりますが、卓越した自動制御で技術で、竿燈が倒れないようにバランスをとります。学生たちが着用しているのは竿燈協会からお借りした実際のおまつりで使用する法被。本物のお囃子とあわせて、まるで本物の竿燈まつりを見ているようでした。

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⑦長岡高専『CONNECTION』

いつでも、誰でも、どこからでも遠隔操作できるロボットにこだわり、細部に工夫が見られました。コントローラーに組み込まれた3種類のセンサーが、操縦者の腕の動きを読み取り、連動する腕型ロボットに動きを伝えます。腕型ロボットには10個のサーボモーターが使われ、人間の腕の細かな動きを再現。オーナメントを飾る、おみくじをひくなど細かな動作を成功させました。

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⑧都城高専『とどけ!ケーキゴーランド』

コロナ禍でも誕生日をお祝いしてハッピーを届けたいという学生たちの思いが詰まったケーキカットロボット。飛沫をさけるためファンで蝋燭をけす、ケーキをぴったり60°でカットしお皿にサーブする、ケーキをのせたお皿を主役まで運ぶ役割を全自動で行ってくれます。学生のストーリーテリングもすばらしく、盛りだくさんのアイデアとロボットに込められたストーリーに胸をうたれました。

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⑨福島高専『鈴音』

ハンドベル演奏ロボットながら、どうやって音を鳴らしているのか?と不思議に思わせる美しい装飾が目をひきます。ブラックライトで浮かびあがるライントレースとマグネット(電磁石)の反発でベルを鳴らし、きらきら星を奏でました。全国大会では和音が出せるようになり、演奏もよりスムーズに。光の演出とあいまって幻想的な2分間でした。

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⑩神戸市立高専『洒落神戸』

電飾にあふれた神戸の美しい街並みの中で、2台の合体ロボットが躍ります。ロボットたちはARマーカーで自分の位置を把握し、意思を持っているかのように移動していきます。残念ながら終盤の見どころとして予定されていた足回りの分離は不発でしたが、ARマーカーを利用した自動制御という高度な技術に挑んだ点が評価されました。

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⑪阿南高専『Awa Dancers』

地区大会からロボットをすべて作り直し、台数も2倍に、センサーも増やして阿波踊りの醍醐味である大人数の一糸乱れぬ動きを再現しました。ロボットには11個のサーボモーターが実装されより人間らしい動きを実現。関節の使い方を変えることで男踊りのがに股と女おどりの内股を見事に表現しました。ロボットたちの「連」に、学生たちの生演奏・踊りもくわわり迫力満点のパフォーマンスでした。

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⑫熊本高専 八代キャンパス『Fold Machine』

昨年の洗濯物を干す競技から派生し、全自動で畳んでくれるロボットを制作。全国大会では大幅なバージョンアップがなされ、実装出来る洗濯物の枚数が最大12枚に。干す時間も1枚あたり30秒から20秒に短縮されました。思わず「ほしい!」と唸らせてしまうプレゼンテーションをお楽しみください。

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⑬函館高専『OT-DT』

デリケートで扱いが難しい紙コップを素材に、函館名物いか踊りロボットをつくりました。
全国大会では足元にもモーターが組み込まれゲソが動くようになり、よりリアルなイカの動きが可能です。ミニいか踊りロボットも加わり、ロボットと一緒に踊る高専生も楽しげで、お祭りの「楽しさ」「ハッピー」の再現度が際立っていました。

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⑭豊田高専『ナポリタンズ』

コロナで中止になってしまった豊田高専学生寮のダンス大会「ドミトリー大賞(略してドミタイ)」をロボコンで再現しました。3台のダンスロボットにはそれぞれ17個のサーボモーターが組み込まれており、人間の多彩な動きが可能です。観客ロボットは、3DプリンターとLEDで自作したペンライトを手にパフォーマンスを盛り上げます。SNSと連携し、Twitter・Youtubeのコメント数に応じて、動きにバリエーションが増えていきます。まるで本物のライブを見ているような臨場感が味わえました。

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前半戦として、14チームのロボットをご紹介しました。

まだまだアイデア満載のロボットが登場します。

後編に続く!


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