ものづくり 2021年03月31日

小学生ロボコン2021|プログラミング競技会 観戦レポート

2021年3月7日、小学生ロボコン2021プログラミング競技会が開催されました。応募者100名の中から選ばれた16名が自慢のロボットで競技に挑みます。

アイデア炸裂の「操作式ロボット」がパフォーマンスを繰り広げた【小学生ロボコン2021全国大会】も記憶に新しい中、今回のプログラミング競技会では、プログラミングで動く「自動ロボット」でアイデアを競います。

高専ロボコンでもおなじみの自動ロボットですが、小学生ロボコンでの競技チャレンジは今回が初です!
ロボット制作からプログラミングまでをすべて一人で行い、高専生顔負けのロボットが勢ぞろいしました。
テーマ課題を解決するユニークなアイデア、独自の機構、コンセプトに沿ったデザインなど工夫が満載です。
ハイレベルなロボットたちをご覧ください!

(小学生ロボコン2021全国大会レポートはこちら ⇒ 低学年の部高学年の部

競技課題は?

競技課題は、”お宝運搬トレジャーハント”です。
オリジナルのプログラミングによる自動ロボットで70cm先にある宝物のピンポン玉をスタートゾーンにいくつ持って帰って来られるかを競います。
ロボットを動かすプログラミングや、ピンポン玉の運び方もアイデア次第!
競技時間の2分以内に最大20個のピンポン玉をすべて運びきると”パーフェクトハント”で勝利となります。両者ともにすべてのピンポン玉を運べなかった場合は、より多くのピンポン玉を運んだ方が勝利となります。

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パフォーマンス順とロボットの紹介

今回の大会はトーナメント方式で、試合の順番は事前の抽選で決定しました。

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ここからは、一回戦で披露された個性豊かなロボットたちを紹介していきます☟(・ω・)☟

第1ラウンド

赤コーナー:健伸さん(岐阜県)
伸び縮みするアームを駆使して、ピンポン玉をゴールまで運ぶロボットです。本番では残念ながらアームがうまく動かずピンポン玉を押すことはかないませんでしたが、ピンポン玉のある場所への移動、アームの展開をプログラミングで細かく調整し実現した独創的なアイデアです。

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青コーナー:瑞生さん(大阪府)
シロナガスクジラをテーマにした可愛らしいデザインのロボットです。オキアミに見立てたピンポン玉をくじらロボットが口の中に取り込んで運びます。ロボットの位置をカベを使って把握し、3か所にわけたピンポン玉を的確に獲得しました。本番では出番がなかったものの、トラブルに備えて、リカバリープログラムも用意していたのだとか!

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試合の様子

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第2ラウンド

赤コーナー:玲雄さん(大阪府)

早さを追求したシンプルな機構のロボットです。ゲートの開け閉めや移動のスピードも非常に早く、わずか10秒でパーフェクトハントを達成してしまいました。細かい調整がされており、スピーディーに運びきるための最適解ともいえるアイデアを見事形にしました。

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青コーナー:晶太さん(広島県)
カメラ拡張機能と、基板のLEDライト(緑)を利用した自己位置推定システムを搭載した非常に完成度の高いロボットです。細部まで作りこんだプログラミングにはバックアッププログラムも実装されており、確実に且つスピーディーにミッションをクリアします。試合としては僅差で破れましたが、パーフェクトハントを達成するなど圧倒的な技術力を見せつけました。

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試合の様子

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第3ラウンド

赤コーナー:道生さん(東京都)
見た目もかわいらしい金魚すくいロボットです。金魚の口についた「ポイ」は、本物のポイ同様に薄い紙で作られており、一度にすべての球を拾えるように面積が大きな設計になっています。ポイの上げ下げは、てこの原理を利用したテープ巻き上げ機構によってなされており、何度かリトライを繰り返しましたが最後はパーフェクトハントを達成しました。

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青コーナー:優弥さん(神奈川県)
ひもを使った機構で20個のピンポン玉を一網打尽にし、審査員を驚かせました。ピンポン玉の残数に応じて臨機応変に対応できるように5種類のプログラムを用意する徹底した作り込みが素晴らしい。また、プログラムにはコメントをつけ、第三者が見ても理解しやすく整理されている点が、評価されました。

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試合の様子

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第4ラウンド

赤コーナー:稟燿さん(三重県)
猪をコンセプトにしたロボットです。コースの壁をうまくつかって動きを制御し、ピンポン玉20個をまとめてひきずり戻ってきます。細かく調整されたプログラミングによって、わずか10秒でパーフェクトハントを成功させました。

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青コーナー:龍之介さん(東京都)
結束バンドのプロペラ装置でピンポン玉を蹴りだす機構がユニークな、「蹴り蹴りくん」をつくりました。調整された絶妙な力加減で素早く正確に全てのピンポン玉をスタートゾーンに送り出し、見事15秒でパーフェクトハントを達成しました。

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試合の様子

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第5ラウンド

赤コーナー:釉埜さん(東京都)
一度でたくさん運べるちょうどいい数のカラフルな結束バンドを回転させ、ピンポン玉を引きずりながら戻ってくる機構です。シンプルなプログラミングながら、結束バンドの数や位置、引きずりながら戻ってくるタイミングなど、随所に細やかな調整がされており、あっという間に20個をゴールに運んでしまいました。

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青コーナー:康平さん(東京都)
長い腕をスイングさせてピンポン玉をゴールに飛ばす「クルクルモンスター」をつくりました。4つのモードが搭載されており、球数に応じて臨機応変に対応することが可能です。このモード切替を実行するのはなんとジェスチャー入力!カラフルでデザイン性の高いコースも見ごたえがあり、見る人を楽しませるロボットを作り上げました。(大会終了後のプログラミング勉強会では、開発者にバグのレポートをするなど、大人顔負けのロボコニストでした!)

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試合の様子

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第6ラウンド

赤コーナー:建伎さん(東京都)
最短で課題をクリアすることにこだわったロボットです。プログラムをマルチタスク化することによって同時に複数の動作を行えるようにし、時間短縮に成功しました、ロボット自体はシンプルな構造ながら、プログラムは審査員が驚くほど複雑に組みあがっています。カメラの拡張機能を活用し、ボールが残っているか否かを確認できる仕様になっています。

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青コーナー:竜希さん(愛知県)
回収したピンポン玉を発射口まで持ち上げて反対方向へ打ち出す独創的な機構で審査員を楽しませたロボットです。プログラムは非常にシンプルながら、工業用ロボットさながらの複雑な動きでパーフェクトハントを達成しました。試行錯誤の段階で、電池の減りによって動作のスピードが変わってきてしまう点に気づき、対応したプログラムを組んだそうです。

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試合の様子

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第7ラウンド

赤コーナー:陽向さん(埼玉県)
ピンポン玉を後ろへと跳ね上げてゴールに転がすダイナミックな機構のロボットです。球をすくいあげたあと、ロボットを細かく前後に動かして、適量に球数を減らす→後ろに放り投げる動きを繰り返します。シンプルで可愛らしいデザインと相俟って、微細な調整が光る、楽しいパフォーマンスでした。

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青コーナー:瞭さん(埼玉県)
惑星探査をコンセプトに、デザインまでこだわった作品です。不測の事態にそなえ、運び終えるまで動き続けるバックアッププログラムを設定しています。カメラの拡張機能を活用し、取りこぼしを判断。さらにカメラでも判断ができなかった場合は、音声認識をつかって判断ができるようになっています。第二試合ではこのバックアップが上手く作動し、二度目のパーフェクトハントに成功しました。

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試合の様子

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第8ラウンド

赤コーナー:理史さん(東京都)
ルールブックの読み違えから、試合直前に48時間でプログラムを修正するというハプニングに見舞われ、試合前から注目を集めた一台です。ピンポン玉まで移動すると、歯車を組み合わせたギアの力で腕がガバっと80㎝まで展開されます。その状態でバックして、ピンポン玉20個を腕にひっかけ一度に運びます。試合数を重ねても安定した動きをみせ、全試合パーフェクトハントを達成しました!

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青コーナー:伊吹さん(長野県)
クワガタをコンセプトにした「クワガッタン」は、ロボット前面の大きなハサミでピンポン玉20個を一網打尽にします。転がしたピンポン玉が弾かれてゴールラインから出てきてしまった場合にそなえて、ロボットのバック機能で押し込めるようになっています。クワガタを模されたロゴマークもかわいらしく、こだわりが光る一台でした。

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試合の様子

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表彰式

トーナメント戦の結果と、各賞の受賞者の発表です!

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優勝 理史さん(東京都)
準優勝 道生さん(東京都)
アイデア賞 竜希さん(愛知県)
瞭さん(埼玉県)
協賛企業特別賞 本田技研工業株式会社 釉埜さん(東京都)
NOK株式会社 建伎さん(東京都)
株式会社Cygames 康平さん(東京都)
株式会社ソニー・インタラクティブエンターテイメント 玲雄さん(大阪府)
パーソルR&D株式会社 晶太さん(広島県)
セメダイン株式会社 瑞生さん(大阪府)

今回初開催となった小学生ロボコン2021プログラミング競技会は、審査員も驚くほどのハイレベルな戦いとなりました。
自由な発想に、たしかなプログラミング技術が加わり、速さ・正確さは勿論、不測の事態を想定したリカバリープログラムの準備など大人顔負けのロボットたちを見ることができました。
当日に至るまで、何十回・何百回というトライアンドエラーが行われたと思いますが、きっと皆さんはその過程を通じてロボット作りを楽しまれたのではないでしょうか。アイデアを実現する試行錯誤こそ、ものづくりの醍醐味です!
セメダインはこれからも若きエンジニアたちを応援します。皆さんお疲れ様でした!


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