ものづくり 2025年02月14日

小学生ロボコン2024全国大会レポート(ヨッピー)

 皆さんお待たせしました!!!
 
小学生ロボコン2024
 
のお時間です!
子どもたちが作った、個性的なメカがたくさん出てきます。


「ロボコン」とは「ロボットコンテスト」の略で、NHKで放送される「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」通称「高専ロボコン」などは大変な人気番組になっています。
 
そして「ロボコン」には小学生を対象とした「小学生ロボコン」も行われるということで、会場となる池袋・サンシャインシティの噴水広場に意気揚々と取材にやって参りました。
「全国大会」の記載がある通り、本日の決勝大会は全国各地で行われた予選を勝ち抜いてきた精鋭たちが集まる1大イベントなのである!
アイドルのコンサートかな?」と思うくらい、応援に気合いが入った保護者の方もいて大変な盛り上がりを見せております。

ヨッピー
のレポートも見たのですが、「小学生がロボット?ハッハッハ」などと思いながら見てたら「これは大人の僕でも作れねぇ……!」って途中から真顔になりました。
 
セメダイン
子どもらしい自由な発想と、子どもらしくない技術力の高さのミスマッチが見ごたえなんですよね!
 
ヨッピー
僕も来年はこっそり小学生に混ざって予選に出てみたいです。
 
セメダイン
それルール違反だし、たぶん負けます。

〇本日の競技ルール

それでは本日の競技ルールを解説します!
 まず、画面左端、青い色の「スタートゾーン」にロボットを配置し、スタートと同時に「スタートゾーン」に配置されてある「ボックス」と、「ファーストランゾーン」に配置されてある「えんぴつ」「消しゴム」を画面中央の「セカンドスタートゾーン」まで運ぶことを目指します。
 「ファーストランゾーン」にたくさん並べられた消しゴムとえんぴつ。
それらをロボットが1台ずつ、持ち時間1分でオレンジ色のゾーンに運ぶ。
ここまでが前半!
そして後半では中央のアクリル板が取り除かれ、今度は3台同時にスタートして「ボックス」「えんぴつ」「消しゴム」を黄色の「ゴールゾーン」まで運ぶ!持ち時間は2分!
 更に、ゴールゾーンには赤い「テーブル」があり、この「テーブル」の上にボックスを置き、その中に「消しゴム」と「えんぴつ」が入っていると追加得点!
更に更に、「空中テーブル」には「金の消しゴム」が配置されており、出場者自身がプログラムしたプログラミングロボットがこの「金の消しゴム」を競技フィールドに落とし、ボックス内に入れてテーブルに置くと高得点!
 
なので、今回の競技では、
 
1.ボックス、消しゴム、えんぴつをゴールゾーンに運ぶ
 
2.ボックスに消しゴム、えんぴつを入れる
 
3.消しゴム、えんぴつの入ったボックスをテーブルに置く
 
という3つの段階で得点を狙います。
その中に「金の消しゴム」が入っていると更に高得点、というルールになっております。
MCはみやぞんさんと高橋あやなさん!
解説は花守拓樹さん!
そして予選を勝ち抜き、全国大会に進んだ精鋭18名!
 
1チーム3人、計6チームで争います!
 ちなみに、予選を勝ち抜いた18人でキャンプ合宿を実施し、そこではじめて3人ひと組のチームを組む事になるそうです。
 
チームごとにメンターがひとりつき、メンターには技術的な問題などでアドバイスを貰いながらひとりひとり個性あふれるロボットを組み上げます。
 
予選や事前キャンプの様子などはこちらから。
小学生ロボコン2023の予選会と全国大会事前キャンプを見学してきたら色々とすごすぎた


ヨッピー
いやー、全国大会ですか。とんでもないことになりましたね。
 
セメダイン
本当にそうですね。
 
ヨッピー
だって、会場の雰囲気ってこれじゃないですか。
ヨッピー
お客さんがパンパンすぎですよ。僕が小学生の頃にこんな舞台に立ったら緊張しすぎて泣いちゃう。
 
セメダイン
それでも子どもたちは堂々としてるからすごいですよね。
 
ヨッピー
あと、既に涙ぐんでいる保護者の人がチラホラ見えます。
 
セメダイン
子どもの成長した姿を見て感動しちゃうんですよね……。
 そして1回目のチャレンジ、最初に登場するのはチーム「運火竜(うんかりゅう)」の、
左から金悠馬さん(6年生)、熊谷陸久斗さん(4年生)、菊池透矢さん(6年生)です!
 
ヨッピー
このチーム「運火竜」はトライ&エラーを100回以上繰り返してきた不屈のチームだそうです。
 
セメダイン
全て手探りでやらなきゃいけないので大変ですよね。
 
ヨッピー
僕なんかは2回試して出来なかったら「あ、無理」とすぐに諦めちゃうのでこの姿勢は見習いたいものですね。
 
セメダイン
さすがにもう少し粘ってください。
入念なセッティングのあとに……
いよいよスタート!
ヨッピー
あっ、すごい!
ボックスをロボットの中に収納してる!
ヨッピー
そしてゴミ収集車みたいな要領で消しゴムとえんぴつをボックスの中に回収しはじめた!
 
セメダイン
運んでからボックスに入れるんじゃなくて、ボックスに入れてから運ぶ作戦ですね。
2台目のロボットは素早い動きを活かし、とにかく消しゴムとえんぴつをオレンジのゾーンまで運びます。
そして3台目のロボット。
 ウィーン。
 ガシャーン。
 
ヨッピー
すごい!ブルドーザー型に変化した!
セメダイン
ロボットのサイズはスタート時点で1辺30cmの立方体に収まること、というルールがありますので、こうやってスタートから変化することでロボットをもっと大きくすることが出来る、ということですね。
ドサドサー
 
 
セメダイン
ばっちりボックスに入りましたね。
そして中央のアクリル板が取り払われた後半がスタート!
ここからは3台同時に操作します!
ボックスをテーブルに乗せることに成功!
更にもうひとつ!
そしてベルトコンベア型のロボットの背中に、ブルドーザー型が消しゴムを投下!
テーブル上のボックスにどんどん消しゴムを運び入れております!
 
ヨッピー
チームワークも完璧じゃん。
 
セメダイン
トライ&エラーを100回以上繰り返したとのことなので、相当練習したんでしょうね……。
 結果は350点!
 
ヨッピー
しょっぱなからかなり高得点なのでは!?
 
セメダイン
かなりハイレベルな争いになりそうですね。ちなみに1回目のチャレンジを終えたあと2回目のチャレンジを行い、合計得点で争います!
続いてはチーム「昇鯉(しょうり)TECH」です!
左から古田渉留さん(6年生)、津田樹希さん(5年生)、古木文理さん(5年生)の3人がロボットを操作します!
 
ヨッピー
このチームは役割分担しながらお互いのロボットの弱点を補完し合う作戦だそうです。
 
セメダイン
チーム戦ならではの作戦ですね。
 そしてスタート!
 ガガガガガー
 
ヨッピー
けっこう背が高いロボットなのにかなりキビキビ動きますね。
 
セメダイン
背が高いと重心が高くなるので、バランスを取るのが難しいはずなんですが、上手くバランスが取れていますね。
 ズズズズズ
 
ヨッピー
今度のロボットは先ほどのロボットに比べるとすこしゆっくり動いてます。
 
セメダイン
ギア比などでロボットの動きを早くすると、その分パワーが落ちるんですね。なのでこちらのロボットはパワーを重視したセッティングになっているんじゃないでしょうか。
そして最後のロボット!
 ドサドサー
 
ヨッピー
あっ、すごい。消しゴムを他のロボットに積んでる!
 
セメダイン
もうこの時点で連携がはじまってるんですね。後半どう動くのかが気になります!
そして後半がスタート!
 ヨッピー
あ、ボックスが横を向いちゃった!
 
セメダイン
ボックス自体にポイントがつくので、テーブルに乗せた時点で得点が発生します!
 縦横無尽に動いて、とにかくえんぴつと消しゴムをゴールゾーンに運ぶロボットたち。

 そして終了!

 
ヨッピー
めちゃめちゃ綺麗にゴールゾーンに消しゴムとえんぴつが入ってますね。
 
セメダイン
そうですね。ボックスが横を向いてしまったので、途中からテーブルに乗せるのではなく、とにかくゴールゾーンに運ぶという作戦に切り替えたんじゃないでしょうか。
 

結果は356点!
 
セメダイン
作戦の変更で上手くカバーしましたね!
 
ヨッピー
僕なら「もうダメだ~」って投げてたでしょうね!「リタイヤ!」って。
 
セメダイン
力強く言い切らないでください。

そして3チーム目は「かんとりお」!
 
左から山崎維作さん(6年生)、真島宙征さん(6年生)、森川泰輝さん(4年生)の3人です!

ヨッピー
このチームはロボットをトランスフォームさせて戦うそうですよ。
 
セメダイン
変形は技術的に難しいのでそこをどうクリアしてるかが気になりますね。
 
ヨッピー
僕も人間からトランスフォームして猫になりたい。
 
セメダイン
なんか嫌なことでもあったんですか?

 1台目のロボットがスタート!

 
ヨッピー
動きがめちゃめちゃスムースですね。ボックスを持ち上げたまま素早く消しゴムとえんぴつを集めてる。
 
セメダイン
車輪を足で漕いでいるように見える機構も良いですね。完成度が高い。

  そして画面奥、2台目のロボットが発射台のようなものから飛び出します。

 
ヨッピー
あっ、分離した!これってアリなんだ!
 
セメダイン
はい!ルール上は問題ないです!

 そして分離して身軽になったロボットがえんぴつを集めます!

 
ヨッピー
なるほど、重心が低いほうが集める動きだと有利ですもんね。

ドサドサー

 
ヨッピー
あっ!分離した本体(?)にえんぴつと消しゴムを投入してる!
 
セメダイン
なるほどー。こういう風に使うんですね。

そして3台目!こちらのロボットも分離し、本体に消しゴムを投入する作戦のようです!

ドサドサー
 
ヨッピー
消しゴムを積むことには成功してますね。
セメダイン
後半、どう戦うのかが気になります!

そして後半スタート!
一斉にロボット3台が動きます!

ヨッピー
あっ、ロボットをオレンジのゾーンに動かしてます!
 
セメダイン
後半はこのオレンジのゾーンからスタートしても良いルールです。

 
そして今度は合体したまま動きはじめ……
 

テーブルに橋がかかりました!
 
ヨッピー
おー、なるほど~~!橋をかけちゃう作戦かぁ。

一方、こちらのロボットは非常にスムースな動きでテーブルにボックスを置いていきます!

そして真ん中のロボットは低い重心を活かして素早くえんぴつを集める!

結果は382点!

 
ヨッピー
おおー!今のところ最高得点!
 
セメダイン
このリードを守り切れるか!

 そして4チーム目は「BOX UPers」です!

左から大島明日人さん(5年生)、田中知沙さん(4年生)、大畠春輝さん(6年生)です!

 ヨッピー

このチームは、
 
・文房具を運ぶのが得意なロボット
・文房具をボックスに入れるのが得意なロボット
・ボックスをテーブルに乗せるのが得意なロボット
 
とそれぞれ役割を分担してチームで戦うそうです。
 
セメダイン
ロボットを作るのももちろん大事なのですが、操作もかなり難しいのでチームプレイをするならかなり練習もしなきゃいけません。
 
ヨッピー
そうですね。チームに僕みたいなのがいてサボってたら勝てないですもんね。
 
セメダイン
ちゃんと自分の役割を果たしてください。
 

ヨッピー

うおー!速い!これがきっと「運ぶのが得意なロボット」だ!
 
セメダイン
「リトライ」を上手く使ってスタート地点に戻しながら、とんでもない勢いで集めてますね。
 
ヨッピー
1台でほとんど集めちゃった!
 

そして2台目のロボット!
消しゴムを上手にすくって……、

ドサドサー
 
ヨッピー
こっちもとんでもない勢いでボックスに消しゴムを詰めてる!
 
セメダイン
こんなに積んでしまうと、重くてボックスを持ちあげるのが大変になるんですが、このあとの「持ち上げるのが得意なロボット」がそこをカバーするんでしょうね!

そして3台目のロボットが力強い動きで消しゴムが大量に入ったボックスを持ち上げます!

 
セメダイン
完璧な役割分担です。

そして後半がスタート!

「持ち上げるのが得意なロボット」が危なげなくボックスをテーブルに置きます!

更に、運ぶのが得意なロボットとボックスに入れるのが得意なロボットが文房具をパンパンに詰めたボックスを持ち上げて……

 どーん

 
ヨッピー
めちゃくちゃスムーズ!
 
セメダイン
作戦通りでしょうね。相当練習したことがわかりますね。

 更に、「ボックスに入れるのが得意なロボット」もボックスをテーブルに置きます。

 
セメダイン
恐らく、「ボックスに入れるのが得意なロボット」はそこまでパワーがないので、軽めのボックスを持ち上げて置く作戦なんでしょうね。
 
ヨッピー
時間的なものを計算して、最初から「重いボックスはふたつまでしか置く時間が無いから、軽いボックスを別のロボットで持ち上げよう」とか決めてたのかも。恐ろしい。

 そして終了!

 
ヨッピー
フィールドがめちゃめちゃ綺麗……!
 
セメダイン
ボックスも3つ乗せる事に成功しましたし、かなりの高得点が出るのではないでしょうか。
 
結果は……?

497点!
 
ヨッピー
とんでもない点数が飛び出してしまった。

セメダイン
これは優勝候補におどり出ましたね。2回目のチャレンジにも期待したいです!

 さあ、5チーム目は「T-SAM」!

左から、炭山悠真さん(3年生)、楠本理人さん(6年生)、田中翔さん(6年生)の3人です!
 
ヨッピー
こちらのチームはロボットのデザインにも凝ってるんですよね。
 
セメダイン
そうですね。どういう動きになるのか楽しみです!
 

 そして2台目!

バンパーがびょーんと飛び出した構造で、一気に文房具を集めます!
 
セメダイン
このうさぎ型のロボットなんですけど、
 

セメダイン

なんと目が変わるんですよ。
 
ヨッピー
本当だ!凝ってるなぁ~~!

 そして最後はカニ型の横歩きロボット!

 
セメダイン
どのロボットもデザインに凝っていて素晴らしいですね。
 
ヨッピー
工作精度も高いですよね。でも、うさぎとカニと新田義貞が出てきたってことは、日本昔話ってこと……?

セメダイン
新田義貞が出て来る日本昔話なんてありましたっけ?
 

そして後半!

コードが絡まないように声を掛け合いながら、競技フィールドの文房具をどんどん片づけていきます!

 しかし、新田義貞ロボがもう少しでテーブルにボックスを乗せられる、というタイミングで時間オーバー。惜しい……!

 
ヨッピー
いやー、惜しかった。2回目のチャレンジに期待ですね。

 結果は369点!

そして最後!6チーム目は「SET VOT ZOO」です!
左から、荻野翔伍さん(6年生)、山本桜大さん(5年生)、川本悠仁さん(2年生)の3人です!
 
ヨッピー
2年生!?2年生が予選を勝ち抜いたってこと!?
 
セメダイン
その通りです。そもそも、今回の全国大会に出ている18人は応募者約1,000人の中から選ばれた人達なんで、この舞台に立てるだけでもすごいんですよ。
 
ヨッピー
ちなみに、今回のチームは1,200点を取るって豪語してます!
 
セメダイン
楽しみですね!

1台目のロボットが飛び出した!
 
ヨッピー
おおおすごい!1台で全部片づけちゃった!
 
セメダイン
ヘビの頭の形をした部分が後半、どんな動きをするのか気になりますね!

 そして2台目の象をモチーフにしたロボット!

 
ヨッピー
この、掃除機のヘッドみたいに回転して巻き込む機構がすごいですね。ほんと掃除機みたいにガンガン集めてる。

そして持ち上げて……

バラバラバラ~~
 
ヨッピー
すごい。アクリル板の向こうに落としちゃった。
 
セメダイン
これ、巻き取る部分を逆回転させることで排出してるんですね。いやーなるほど。これはすごい。箱を傾けたりして落とす方式だとどうしても時間がかかりますが、これだと早いですね。
 
ヨッピー
象が鼻で水浴びしてるみたいですね。シャレてるな~。

そして3台目のカメをモチーフにしたロボットが残りの文房具をアクリル板まで寄せていきます!

そして後半がスタート!

ヨッピー

あっ、ヘビがボックスをくわえました!

そしてテーブルに置く事にも成功!

 
セメダイン
なるほど、ああやってボックスを運ぶための機構なんですね。

そしてカメがボックスをテーブルに置いて……

 ゾウがバラバラバラ~~~

 
ヨッピー
連携が取れてるな~。

セメダイン
1,200点を取るっていうのはダテじゃないですね!

結果は395点!
 
ヨッピー
暫定2位です!

セメダイン
2回目のチャレンジにも期待しましょう!!!

というわけで1回目のチャレンジの点数は以下の通り。
こちらに2回目のチャレンジの点数を合計して、最も高かったチームが優勝となります!

〇そして2回目のチャレンジ

そして2回目のチャレンジはチーム「運火竜」から!
「1回目に失敗した部分があったので見直して頑張りたい!」とのことでした!

そして、見事金の消しゴムをボックスに入れることにも成功!

  しかし、さっき見せてくれた、ベルトコンベアを利用した大技は残念ながら不発……!

 
セメダイン
ただ、1回目の時よりもボックスにかなり文房具が入ってるので得点はかなり期待出来そうです!
 
結果は……?

424点!
かなり数字をあげて来ました!!!
 
ヨッピー
うおおお!結果がわからなくなってきましたね!

そして2チーム目は「昇鯉(しょうり)TECH」!

ヨッピー
やはり昇鯉TECHも先ほど出来なかった部分を改善したいとのことです!
 
セメダイン
こういう、現場の問題にどう迅速に対応するかっていう対応力も問われますね。

 ヨッピー

あー、ちょっとトラブルか!?
 
セメダイン
持ち上げるカゴの部分の支えのバランスが崩れてますね。修正出来れば良いんですが……!

そして後半でも不具合が直らない様子です。頑張れ……!

結果は386点!

 ロボットの不具合が起こってしまった古田渉留(写真左)さん、すごく悔しそう。

 アツいものがこみあげてくる僕。

 
ヨッピー
セメダインさん。
 
セメダイン
なんでしょう。
 
ヨッピー
僕はね、これが大事だと思うんです。
 
セメダイン
なんですか急に。
 
ヨッピー
悔しさですよ。悔しいからこそ人は成長するわけじゃないですか。
 
セメダイン
はあ。
 
ヨッピー
僕にも子どもが居ますからね。僕の子どもには古田さんみたいに、負けて悔しがるような子どもであって欲しいなって思うんですよ。

セメダイン
はあ。
 
ヨッピー
僕なんてもうおっさんですからね。なんかミスっても「あー、失敗したな~」ってちょっと落ち込むくらいで本気で悔しがったりすることなんて無くなってるわけです。古田さんが悔しがる姿勢を見て、「僕もこれくらい本気で頑張らなきゃいけないな」って強く感じました。
 
セメダイン
はあ。そうですか。
 
ヨッピー
話聞いてます?

 続いては3チーム目、「T-SAM」の登場です!


ヨッピー
よっ!新田義貞!「1回目のチャレンジより一兆倍頑張る!」だそうです!

 ヨッピー

あっ!カニロボットから新しい手が出てきて消しゴムをボックスに放り込んだ!
 
セメダイン
粘着テープを上手く使ってますね!1回目には見られなかった動きです!

 しかし!今度は粘着テープ部分から消しゴムがうまく外れず時間切れ……!

でもかなりボックス内に消しゴムを入れることには成功した模様!
 
結果は……
 
 
398点!
 
セメダイン
2回目になってみんな点数をあげてきてますね!
 

そして2回目のチャレンジ4チーム目が「かんとりお」です!
 
1回目は「分離作戦」で会場を沸かせてくれましたが、2回目のチャレンジはいかに!?

ヨッピー

出た!分離作戦!

 しかし文房具に引っかかってしまい、身動きが取れなくなってしまった!

 
ヨッピー
うおおおお!がんばれがんばれ!!
 
セメダイン
がんばれ~~~!
 
ヨッピー
あー、時間切れだ~~。

 分離ロボットを操縦していた森川さん。

 
 
ヨッピー
悔しいだろうな……。

 もらい泣きしそうな保護者の方々。

結果は378点!
 
 
 
 
ヨッピー
セメダインさん、僕も子どもがもう少し大きくなったら、絶対小学生ロボコンに出しますわ。
 
セメダイン
なんなんですか急に。
 
ヨッピー
つまり、年齢も住んでるところもバラバラな子どもたちが、チームを組んで一緒に戦うんですよね?それってめっちゃ大事な経験になりそうな気がしません?
 
セメダイン
実際それはおっしゃる通りだと思いますよ。学校や塾でも体験出来ないことが体験できますから。
 
ヨッピー
予選に出るだけでも価値があると思うんですよ。一生懸命悩んで、失敗して、それでも頑張るような子どもになって欲しい。
 
セメダイン
本当に良いことだと思います。
 
ヨッピー
僕は、そういう子どもじゃなかったからせめて子どもだけは……。
 
セメダイン
(どういう育ち方だったんだろう……)

そしていよいよ5チーム目!「SET VOT ZOO」の登場です!
 
ヨッピー
象が鼻からバーッ!って文房具を撒き散らすとこだ!

前半がスタート!
今回も順調に、1台でほぼ全ての文房具をオレンジのゾーンに運んでしまいました!

 そして象がアクリル板の向こうにブシャーッ!

 カメは残ったボックスを運びます!

 

そして後半はテーブルに乗ったボックスに象がどんどん文房具を投入!
今回も安定感がすげぇ!
 
そして結果は……、

490点!!暫定1位です!
これで優勝争いはこのあとに登場する、「BOX UPers」の結果次第になりました!!

いよいよ最後の戦いだー!
 
ヨッピー
いやー、このチームは1回目のチャレンジのスキの無さが凄かったですよね。
 
セメダイン
そうですね。ほぼ完璧という試合運びでしたね。
 
ヨッピー
大きなトラブルが起こらない限り、BOX UPersが有利な気はするんですがどうでしょう。
 
セメダイン
試合とロボコンは水モノですからね。こればっかりは私にもわかりません。

 そして最後のチャレンジがスタート!

1回目のチャレンジと同じく、ほとんどの文房具をまずはこのハリネズミロボットがオレンジのゾーンに運びます。

 そして集まった文房具をどんどんボックスに入れ……、

 持ち上げ担当、ワンコのロボが持ち上げます!

 
ヨッピー
いやー、マジで隙が無い……。

 そして後半開始早々、このパンパンに入ったボックスをテーブルに積むことに成功したあとは……、

 危なげなく3つのボックスをテーブルに置くことに成功!

 
セメダイン
いやー、本当に隙がないですね。
 
ヨッピー
これは強い……!
 
 
そして結果は……?
 

 515点!


BOX UPers優勝~~~~~~~~!

 泣いちゃうお母さん。

 負けてしまったSET VOT ZOOチームの保護者の方々も祝福してくれております。

 最終的な結果はこちら!

 
ヨッピー
うおーー!めちゃくちゃ見ごたえのある戦いでした!
 
セメダイン
いやーー、どのチームも良かったですね!
 
ヨッピー
いや、戦いそのものももちろん良かったんですけど、一喜一憂する子ども達の姿にも感動してしまいました。
 
セメダイン
ドラマがありますよね。喜んでる子どもたちも悔しがってる子どもたちも、この経験を今後の人生に活かして欲しいです。
 
ヨッピー
貴重な体験ですよこれは……!
 
 
 
そして表彰式です!

 優勝 小学生ロボコン大賞 BOX UPers

 
個々のロボットの完成度の高さと、圧倒的な得点力、そして完璧なチームワークが評価されました!文句無しの受賞!
おめでとうございます!!

特別賞 本田技研工業株式会社 SET VOT ZOO
 
「緻密な構造を実現した技術力」「役割分担をしたチームワーク」「前半時点でアクリル板の向こう側に文房具を投げてしまう発想力」以上3つの点を評価されました!
おめでとうございます!

 特別賞 株式会社Cygames 昇鯉TECH

 
「見ている人を楽しませてくれるロボット」「そして自分達も楽しもうとしている姿勢」が評価されました。「楽しい」っていうことは物事を続ける上で本当に大事なことですからね。ロボットの楽しさを、これからも追求して欲しいです!

 特別賞 セメダイン株式会社 及び プログラミングロボット賞  運火竜

 
役割と機能のちがう3つのロボットで3人が協力して役割を果たしたこと、そして1回目の失敗を2回目のチャレンジに活かし、大きく得点をあげた事が評価されました。
おめでとうございます!

特別賞 パナソニックエナジー株式会社 かんとりお
 
昇降機構ではなく傾斜を登る独創的なアイデア、そしてパナソニックの乾電池「エボルタ」を最大限活用した事が理由とのことです。悔し涙も印象的でしたが、この経験は絶対人生における大事なものになるはずなので今後の成長が楽しみです!

特別賞 SMC株式会社 T-SAM
 
3人の操作技術と3つの個性的なロボット、そして最後まで諦めない姿勢が今回のベストパフォーマンスだったのではないかとのことです!おめでとうございます!

ベストフレンド賞 及び MVR(Most Valuable Roboconist) 山本桜大さん
 
大量の文房具をアクリル板の向こうに送り込んだ独創性によりベストフレンド賞を、そして選手とロボットが一心同体であり、親しい友人のようであった、ということでMVRも受賞!
 
ヨッピー
うおお!ゾウロボットの山本選手が2冠!

 MVR賞とベストフレンド賞、ダブル受賞した山本桜大さんのお父さん。このニコニコ顔である。

 
ヨッピー
いやー、良かったですね。全国大会に進んだだけでもすごいのに、MVRをとるってことは全国の頂点とも言えるじゃないですか。
 
お父さん
いやー、出来すぎですね。まさかここまでとは思わなかったです。でも嬉しいです(笑)
 
ヨッピー
もともと、どういう経緯でロボコンに出ることになったんですか?
 
お父さん
ユカイ工学のワークショップ(https://www.ux-xu.com/news/20240618)に参加したことをきっかけに、これまで5回出場して4回全国大会に出てるんですよ。
 
ヨッピー
とんでもないロボコンエリートだった。やはり将来は立派なエンジニアになるのかな……!

優勝したBOX UPersの保護者の方々
 
田中知沙さんのお父さん(画面左)
大会1週間前にロボットを壊してしまって泣いてたんですが、それを乗り越えてよく頑張ったと思います。いやーー、良かった……!
 
皆さんが言うには、子どもが何かを一生懸命やっている時の目がすごくいい、とのことでした。それにしても優勝おめでとうございます!

 SET VOT ZOOチームは東京・徳島・福岡と居住地がバラバラなのでオンラインでのやりとりでチームワークを磨いたそうです。その過程で保護者同士も仲良くなったんだとか。

 というわけで小学生ロボコン2024はいかがだったでしょうか。

来年度以降の開催については公式HPにて発表されますので、ぜひ今のうちにチェックしてください!
 
小学生ロボコン
 
また、小学生ロボコンに登場するロボットはユカイ工学のキットを使って作成されております。いまのうちに触ってみておくと良いのかもしれない!
 
ユカイ工学 
 
ヨッピー
こういうのを見て「ウチの子にも出て欲しい!」って思う親もいると思うんですが、僕の子どもはまだ3歳なので、出るとしてもたぶん小学生ロボコン2028とかその辺からなんですよね。いまのうちから出来ることって何かあるんですかね?
 
セメダイン
そうですね。やはり親が一緒になって、小さい頃から何か作ったり工作して一緒に遊んであげることじゃないですかね。ぜひ色んな子どもに、「モノを作る楽しみ」を知って欲しいです!
 
ヨッピー
というわけで次回もまた、皆さんの挑戦をお待ちしております!

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